RED HOT CHILI PEPPERS
2010-02-09 10:00:20 テーマ:ブログ音楽の話。
先日、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(日本ではレッチリよく呼びますね)の新ギタリストが決定したというアナウンスが流れた。
過去何度もギタリストが入れ換わったレッチリ。近年は、紆余曲折があったがジョン・フルシアンテの落ち着いていたポストだが、そんなジョンも脱退(友好的な脱退だったらしい)。新ギタリスト最有力候補のジョッシュ・クリングホッファーを加えた編成でイベントに参加したらしい。
知らない人の為にお話しすると、レッチリはカリフォルニア出身の世界的な人気を誇るロックバンド。その音楽性はロック・ファンク・パンク・グランジ・ヒップホップなど、とても幅広い。活動開始時期も1983年、デビューは1984年なので、とても息の長いバンドなのだ。
デビューアルバム、続く2枚目は諸事情からオリジナルメンバーがそろってのレコーディングは叶わなかったが、3枚目の“The Uplift Mofo Party Plan”(名盤!)でようやくアンソニー・キーディス(Vo)、フリー(Ba)、ヒレル・スロヴァック(Gt)、ジャック・アイアンズ(Dr)のオリジナルメンバーがそろいレコーディングすることが叶った。
セールス、内容とも満足のいく結果を残し、順調に見えたキャリア。しかし3rdアルバム発表後にヒレル・スロヴァックがオーバードーズで死亡。ジャック・アイアンズはその事実に耐えきれずバンドを去り、バンドは活動停止状態になってしまう。
残されたアンソニーとフリーは、新たなメンバーを加えてバンドを再始動させることを決意。巨漢のドラマー、チャド・スミスと、まだ18歳だったジョン・フルシアンテがギタリストとして迎えられた。ジョンは元々レッチリの大ファンでヒレルのギタープレイを完全にコピーしてオーディションに望み、メンバーから「ヒレルがそこにいるようだった」と言われたという(ちなみに、ジョンの高校の進路相談にはアンソニーがついて行ったらしい)。
ここからレッチリは世界中で快進撃。
“Mother's Milk”“Blood Sugar Sex Majik”と、発表した2枚のオリジナルアルバムは評価、セールスとも申し分ない仕上がり。レッチリは世界レベルで大ブレイクを果たした。
しかし1992年ワールドツアーで来日中、突如ジョンが脱退。ひとり帰国してしまい、バンドはツアーを急遽中止。そして、その後ジョンは歯を全て失うほど深刻な薬物依存症に陥ってしまう。
ヒレルの悲劇が頭を過るなか、バンドは元ジェーンズ・アディクションのギタリスト、デイヴ・ナヴァロを新ギタリストに迎え再スタート。精力的にツアーをまわり、オリジナルアルバム“One Hot Minute”を発表するが、セールスはともかく、元々コアなオルタナティヴロック(しかもヘヴィ)寄りのデイヴ加入の影響が色濃く反映された内容はファンの間で賛否を呼び、それが影響したのか否か、音楽性の(明らかな)違いからあっさりと脱退してしまう。
余談だが、デイヴ唯一参加した“One Hot Minute”。
このアルバムはすごくカッコいい。他のアルバムでは聴くことのできないヘヴィファンク?とも言うべき、独特のサウンドが展開されている。デイヴがいなくなって以来、ほとんどライブで演奏された事はないけど。
その後レッチリは、サポートメンバーを入れたイベント出演などと並行してメンバー個々の活動など、バンドとしての活動が控えめになるが、1999年、ついにと言うか、この人しかいないといった感じで、ヒッピーみたいになったジョン・フルシアンテがギタリストに復帰。いよいよバンドは復活となる。
息を吹き返したレッチリは“Californication”“By The Way”“Stadium Arcadium”とコンスタントにオリジナルアルバムを発表。セールス、評価とも確固ものを手にして精力的に活動を続けていた。
死去したヒレル・スロヴァック(Gt)は、バンドのサウンドメイカーとして活躍しており、彼の制作した未発表曲が多く残されている事は有名な話。それについてボーカルのアンソニーはインタビューでこう答えている。
「ヒレルが弾かなければ、それは違う曲。発表する気はない」
ジョンが「ヒレルの生き写し」であったように、結局レッチリはヒレルの影をずっと引きずっている。デイヴがすぐに脱退したのも、彼がヒレルではなかったから。「音楽性」という言葉に置き換えられても、このバンドにとってそれはやはり亡霊のようなものだったのだろう。
しかし、ファンもそれをレッチリの音として求めていたのも事実。歪んだディストーションギターとパワーコード引っ張るのではなくて、クリーントーンでエッジを利かせたファンキーなノイズギター。ヒレルが作りだしたバンドの輪郭。
頭にデカい電球を付けたり、ガスバーナーヘルメット(!)を被ったり、フリー(Ba)全裸で飛び跳ねるライブパフォーマンス(日本でもスカパーで生中継されました)。いつもファンに新鮮な衝撃を与えてくれたレッチリ。
新ギタリストを迎え、今年中にはニューアルバムが発表されるという。
これまでメンバーチェンジは、どれもドラマティックに行われてきた。今回はどんな変化が楽曲に生まれるのか。
とても楽しみだ。










