おはようございます。

昨日読んだ「何とかなる!中国語」に「中国語方言分布図」がのっています。
一番広い地域は「官話方言」を使うところと書いてあります。

官話ってずいぶん古い言い方ですね。

じつは、広い中国にはいつの時代も公用語がありますが、その呼び名が違います。
清朝:官話
中華民国:国語
中華人民共和国:普通話

ちなみに、今台湾でも公用語は「国語」です。
標準語を使う映画は「国語片」、そういう歌は「国語歌」と言います。

清朝のとき、ヨーロッパからきた商人と商売する貿易港は広東にある広州に限られていました。
ヨーロッパ人にとって(そこの中国人にとっても)、現地の人がしゃべるのは、カントンニーズで、
北の官僚たち、つまり満州族の偉い人がしゃべる言葉は、マンダリンです。

マンダリンを漢字で書くと「満大人」です。
ここでの「大人」は「長官・偉い方」などの敬称です。

その官話方言に当たる言葉は、現在「北方方言」(北方話)と呼びます。
北京で使われる方言は「北京話」です。

そして、公用語である「普通話」の正しい定義は、こうなります。

「以北方話為基礎方言、以北京語音為標準語音、以典範的現代白話文著作為語法規範的漢民族共同語」
(北方言語を基礎方言とし、北京の発音を標準的な発音、典型的な現代白話文著作を文法規範とする漢民族の公用語)

細かい話は、省略いたします。


皆さんが気づいたと思いますが、
私は「~語」ではなく、「~話」しか使っていません。
「大阪語」と言わないと同じように、中国人はけっして「北京語」「上海語」と言わないのです。
それは、方言であって、独立とした言語ではないからです。

それにしても、なぜ公用語の「公」ではなく、官話の「官」ですか。
たとえば、公式サイトのことを、中国語では「官方サイト」と言います。
その理由を次回で取り上げましょう。
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