当スタジアムの休場日であった、「海の日」の月曜日。
狭山の森の中の球場を離脱して向かった、都会の森の球場のダブルヘッダー観戦第2試合の話をさせて頂く。
都会の森の球場と言えば、もちろんここ。
神宮外苑の緑に囲まれた、明治神宮野球場である。
見つめる先の横断幕にある通り、この日は神宮外苑と神宮球場の90周年を記念した「JINGU STADIUM DAY」というイベントの開催日。つまり…
モノが貰える試合なのであった。上がこの日の目玉の「ミニチュア神宮球場(外箱)」、下は記念冊子と、1978年のチーム初優勝時のエースであった松岡弘さんがデザインされたチケットホルダー。
開幕直後の「連覇祈念だるま」から始まって、今季この球場にはほぼモノが貰える日にしか来てない気がする…。
角度的に若干分かりにくいが、内野のベースも90周年マークがあしらわれた特別仕様。
ちなみにこの足は、ファーストを守る今浪選手。
始球式を務めたのは、配布のチケットホルダーにプリントされていたかつての大エース、松岡弘さんであった。
御年68歳とは思えないスタイルの良さで、通算191勝右腕はご健在であった。
この日のカードはスワローズVSベイスターズ15回戦。
約1週間前に「TOKYO燕プロジェクト」で訪れた際と同じく、17時プレイボールの薄暮ナイター。
低い雲の切れ間から覗く高い積乱雲に、夏の訪れを感じさせられる。
日中のプリンスドームも暑かったが、西日が容赦なく照り付ける夕方の神宮一塁側も十分に暑く、特にこの日は湿度も高かったため、黙って座っているだけで汗が滝のように流れるような、じっとりとした暑さであった。
スワローズの先発は、つい10日ほど前にこの球場で行われた二軍戦で見たばかりの石川投手。
その際に復帰の日はそう遠くなさそうだと感じた通り、後半戦の開幕投手を務める事になった。
ベイスターズの方は、先発が久保投手。
からの…
2番手も久保投手、という「同い年同姓投手リレー」が繰り広げられたのだった。
この夏最初の「球場花火」は、ここで鑑賞する事になった。
神宮球場90周年記念で「90」の花火が上がるよ、とアナウンスがされていたので待ち構えていたのだが…
いや、逆でしょ…。
試合展開の詳細はばっさり割愛するが、途中までスワローズのワンサイド気味に進んでいた展開だったのだが…
エリアン選手の一発などで、ベイスターズが8回に2点差まで追い上げて、これは面白くなってきたぞと、どちらのファンでもない立場からワクワクし始めた直後に…
3番手で登板した小杉投手のまさかの「敬遠ワイルドピッチ」などで大量失点。せっかくの追い上げムードが完全に水泡に帰す…。
終わってみれば、スワローズの大勝という結果となったのだった。
3時間少々で終わるペースで進んでいた試合は、8回裏の荒ぶる小杉投手の4失点によって、そこそこ長い試合となった。結果…
ゲームセットとほぼ同時に、割と洒落にならない雨が神宮帰りの観客を帰路を襲う事となってしまったのだった…。
最後は雨に濡れながら帰る事態に見舞われはしたが、そんなちょっとしたトラブルを含めての屋外球場の野球観戦。初夏の神宮球場でビール片手に野球と花火を楽しむ事が出来、個人的には満足度の高かったこの日のナイトゲーム観戦。
90年の歴史を重ねる神宮球場に対し、当スタジアムはまだたった4年目。いつの日にか「歴史ある野球居酒屋」と呼ばれる日が来るよう、寿命の続く限り、いや子々孫々まで長くやっていきたいものだと、ひとり決意を新たにした、90周年の神宮球場観戦であった。
というわけで、昼夜ダブルヘッダーでモノが貰える試合をはしごして、一日中野球を満喫した、先日のスライド休場日であった。
あちこちで回収に励んでいる球場配布物の数々は、当スタジアムに無理やり場所を作って陳列しているので、ぜひそれらを見物がてらにでも、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。