「野球の夏」の到来を大いに実感する、ビールの美味しいナイトゲーム観戦に出掛けた昨日の話をさせて頂く。
やって来たのは、都心の森の中に佇むこの球場。
中1日で足を運ぶ事となった、明治神宮野球場である。
目的のブツは、肩に背負った鮮やかなライトグリーンのユニフォーム。
この日までの3連戦は、スワローズの「TOKYO燕プロジェクト」というイベント試合で、「TOKYO燕パワーユニフォーム」と称されるユニが配布される日なのであった(この日は一塁側、ライト側のみ)。
今年で4年目、つまり当スタジアムと同期と言えるこの「TOKYO燕プロジェクト」には、当スタジアムのコレクション拡充活動「ユニフォームくれくれツアー」で、初年度から毎年足を運んでいる。
そんなユニ配布試合ゆえ、やはりこういう事になる。
ガチャピンの群れに誤って紛れ込んだ、若干色落ちしたムック状態で、一塁側内野B指定から試合を見守る。
この日のカードはVSドラゴンズ15回戦。
スコアボードも「燕パワー」カラーの緑色に。
プレイボールは17時と、一応は「ナイトゲーム」扱いなのだが…
つい半月前に夏至を迎えた夏の空は、プレイボール時点ではまだ全然真昼間。
球場の向き的に、西日を浴び続けるよう宿命づけられているホームスワローズ側ゆえ、日没まではデイゲーム気分での観戦。
おかげでビールの進むこと進むこと…。
こんな借景を肴にビールが飲めるのも、薄暮ナイターの醍醐味であろう。
おかげでいつも以上にビールが進み過ぎて、中盤若干バテる…。
スワローズは杉浦投手。
ドラゴンズは吉見投手。
そんな両先発でスタートしたこの日の試合の主役は、応援ボードが配布されたこの選手であった。
通算100号ホームランに王手をかけている、山田哲人選手である。
「こうすると葬儀場の案内に使えるな…」などとくだらない事を考えていた7回裏。
既にヒットを2本打って回ってきたその山田選手の第4打席。
試合前の筆談トークの「早くしないと花束が枯れる」というつば九郎からの激励にこたえてか、この日3本目の安打がレフトスタンドへ突き刺さり、見事通算100号ホームランを本拠地で決めたのであった。
実質2014年からの2年半で100本ものアーチをかけた末恐ろしい23歳。この先どんな選手になるのか、一野球ファンとして楽しみである。
そんな若き主砲の活躍などもあり、試合は8-3でスワローズの快勝。
この頃にはすっかり日も落ちて、完全にナイトゲームの様相。
デイゲーム、薄暮ナイター、そしてナイトゲームと、1試合の中で刻々と変わる球場の雰囲気を肴に、ビールを大いに楽しんだ、昨夜の神宮球場であった。
球場×ナイター×ビールの黄金トリオが味わえる「野球の夏」ももう目前。この夏もプリン体など気にせずに、あちこちの球場で「暑い暑い…」ぼやきつつ、ビールを呷りまくりたいと思う。
ナイトゲームでも熱中症の心配がある真夏の時期。「今日は身体に負担をかけずに観戦がしたいな…」という時は、屋内型で空調完備の当スタジアムへぜひどうぞ。
この夏も、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。