史上最高の勉強法はこれだ!
テーマ:海外記事の紹介Everything You Thought You Knew About Learning Is Wrong(勉強についてあなたが常識だと思っていたことは全部間違っている)という過激なタイトルの記事を書いたのは、『BRAIN CANDY』などベストセラーを持ち、『BRAIN TRUST』が予約好調のGarth Sundem氏です(→外部記事リンク)。
Sundem氏はいきなりこんなことを言います。
Taking notes during class? Topic-focused study? A consistent learning environment? All are exactly opposite the best strategies for learning. Really, I recently had the good fortune to interview Robert Bjork, director of the UCLA Learning and Forgetting Lab, distinguished professor of psychology, and massively renowned expert on packing things in your brain in a way that keeps them from leaking out. And it turns out that everything I thought I knew about learning is wrong.
「授業中にノートを取っている? テーマに集中した勉強? 一貫した学習環境? すべてが、ベストの学習戦略から見ると真逆なのだ。実は最近、ロバート・ビヨークにインタビューできる幸運に恵まれた。彼はUCLA学習研究所の主任で、出色の心理学教授である。彼が専門家として広く高名なのは、頭に何か詰めこむのに漏れ出さない方法によってだ。そして、私が勉強について当たり前だと考えてきたことがすべて間違いだとわかった」
「信頼できる専門家がこれまでの勉強の常識とは違った見解を出しているゾ」というわけです。ちょっと聞き捨てならない!
では、ビヨーク氏はインタビューでどんなことを言ったのでしょうか?
まず、People tend to try to learn in blocks mastering one thing before moving on to the next.(人は1つのことを完全にモノにしたら、それをまとまりの中で身につけようとする傾向がある)ということです。
ただ、これは集中練習が良いということではありません。
たとえば、1時間テニスのサーブ練習だけにつぎ込むより、バックハンドやボレーやスマッシュやフットワークといった複数の練習をして、困難さの感覚を作ったほうがいいと言います。1つのことを徹底的に伸ばすより、それぞれの技術をちょっとずつ伸ばしたほうが全体の技術が向上するからです。
この「まとめる(interleave)」という作業が、身につけたことの定着率を高くします(interleavingがこの記事のキーワードです)。
記憶にして私たちはある知識を他の知識と連関させて覚えるものなので、全体像を先に知ることが有効です。この点は数学でもフランス語でもダンスでも同じです。
また、「1度学んで時間を置いてまた学ぶ」というときは、できるだけ間を開けたほうが学べる量が増えるものです。というのは、2度目に思い出したときに間が空いていると、脳が「また将来、この知識は必要になる。うっかり忘れるとまずいゾ」なんぞと判断するからだとか。
また、ビヨーク氏は、ノートをつけるのは授業中ではなく、あとが良いと言います。授業のときは授業に集中して、あとでそれを思い出したほうが記憶の定着率は大きく変わります。
忘れることを恐れる必要はありません。人は意味のあるものは忘れないもので、単に「思い出せない」だけだからです。
And while we count forgetting as the sworn enemy of learning, in some ways that's wrong, too. Bjork showed that the two live in a kind of symbiosis in which forgetting actually aids recall. "Because humans have unlimited storage capacity, having total recall would be a mess," says Bjork. "Imagine you remembered all the phone numbers of all the houses you had ever lived in. When someone asks you your current phone number, you would have to sort it from this long list." Instead, we forget the old phone numbers, or at least bury them far beneath the ease of recall we gift to our current number. What you thought were sworn enemies are more like distant collaborators.
「また、私たちは忘れることを学びの天敵だと考えるが、ある意味それも間違いだ。ビヨーク氏の説明では、両者はある程度調和しており、実は忘れることが思い出すことの助けになることもある。『なぜなら、人間の記憶能力は無限なので、仮にそのすべてを覚えていたらむちゃくちゃなことになるからです。想像してください、あなたがこれまで使っていた住まいの電話番号を全部覚えていたとしたら。誰かがあなたの電話番号を聞いたときに、あなたはこの長いリストから1つを検索しなければならなくなるのです』とビヨーグ氏は言う。そうではなく、古い電話番号を忘れて、あるいは少なくとも記憶の奥底に沈め今の番号を思い出しやすくしているわけだ。あなたが天敵だと思っていることは、遠くに住む協力者と言うほうが近い」
私も思いたることが多々あって取り上げてみました。本当にどんなことにおいても、「常識」ほど移ろいやすいものはないのかもしれません。
蛇足ながらアドバイスを1つ。
いつか始めようとしていることはとっとと始めるのが得策です。「休みに入って集中して」などとあとに大事に取っておくより、たとえば読みたい語学書などを買ったらとりあえずやってみること。たとえ挫折しても、またやり直すとき効果が全く違ってきます。
昔、大学受験生の質問に答えていたときに、「○○という参考書をやるには、その前に何をやったらいいでしょうか?」とよく聞かれました。あまりに有名な本なので、いきなりやるのに気が引けたからなどの理由からです。
私は「その本が本当にやりたいのなら、とりあえず読んでみては」と答えることがありました。実際に読んでみて、その本と現在の実力のギャップをはかれば必要な本がわかりますし、たとえ挫折しても初見で読むよりはるかに理解が深まります。
たしょう難しかろうが計画的に読む時間がなかろうが、いきなりやって困ることなど何1つありません。
なお、ここに書ききれない情報が原文にはあるので、英語が読める方はぜひ原文に当たってください。
もっと知りたい方は、3月に発売されるSundem氏の新刊『BRAIN TRUST』を参照するといいと思います。面白そうですね。・・・というか、さっそくアマゾンで予約してしまいました。この記事が載っているPsychology Todayというサイトには、かなり本を買わされております。

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1 ■面白いですね!
確かに、一度にひとつのことに集中するより、閉口していろんなことをやったほうが効率がいい時もありますね。
まずはやってみる、というのもいいですね、いろいろ応用できそうです。