私の場合、マゾヒストだといっても、
馬鹿にされたり蔑まれることが、別に好きなわけじゃない。
もし、変態だと知られたら、どんな風に思われるだろうか。
その問いを繰り返しながら、崖のギリギリを走るのが快感。
人に愛されたいという気持ちが、かなり強いという自覚はある。
そして、誰よりも愛している人に、殺されたいという願望がある。
私は、自分がめちゃめちゃに陵辱されるシーンを想像すると、
強いおののきとともに、下半身がジーンと痺れる感覚を味わう。
誰でもいいわけではない。「その人」でなくてはならない。
だが、私はその人とまだ出会えていない。
きっと、私は壊されたいのだ。中身をでなく、殻を。
心の奥にどんな欲望が詰まっているか、私は知っているのに。