こんばんは。

株式会社unbotの福積です。

 

現在、私は上海と東京を中心に、

中国越境ECと中国国内ECの営業活動を日系企業様に対して行なっています。

 

中国のEC、特に京東(ジンドン)に注力しており、

化粧品、マタニティ、ベビー用品、食品(健康食品)に特化して運用をさせて頂いております。

 

本日は、中国ECのパイオニアで圧倒的1位を誇っている天猫(アリババ)と

第2位の京東(テンセント)について書きたいと思います。

 

 

Analysysが先日発表した

『中国越境EC小売マーケティングシーズン分析2016年第四四半期』

によると2016年第四四半期の中国越境EC規模は957.1億元であり、

前四半期と比較して、37.7%成長しています。

 

各社でみるとT-mall国際26.1%、淘宝全球购21.2%、

京東グローバル(JDW)16.3%の上位3社構成になっており、

63.6%を3社で占めしています

 

これらは、中国越境ECにおいて非常に重要なプラットフォームになっています。

 

2016年第二四半期の監測から見ると、T-mallとJDの差が縮まっており

半年の間で、中国越境EC全体の割合から見ると

JDWとT-mall国際の差は第二四半期の20%から40%まで縮めています。

 

JDはT-mallを追い越す可能性があると、JDとアリババの財務報告から見てとれます。

 

これは以前も記載したことがありますが、

天猫、淘宝(タオバオ)への真贋調査での合格率が23%と極めて低かったことから、

本物志向の強いユーザーが京東(ジンドン)へ

流れたことも理由の一つとしてあげられます。

 

アリババの2016年第三四半期の財務報告から見ると、

通年通してのアクティブユーザー数は4.39億であり、

前年同期比より13.7%増えています。

 

JDでの年間アクティブユーザー数は1.99億であり、

前年同期比より57%増えています。

 

GMVで比較すると、

T-mallは3,290億元で、前年同期より34%増加しています。

 

京東のGMVは1,604億元である、前年同期より47%増えています。

 

JDWは2015年4月に成立し、2016年末まで70カ国と地域のブランド、

1,000万近くのSKUを取り揃えています。

 

2016年年618のキャンペーンでは、

JDW一日のオーダーは前年同期比の17倍を記録しています。

 

伸びているカテゴリーはなんと言っても、

「マタニティ」カテゴリーです。

 

6月18日当日の22時の時点で、

JDWのマタニティーオーダー数は前年同期の20倍になっており、

花王、オランダNutricia、moony、オーストラリアNature's Wayが中でも人気でした。

 

2016年W11(ダブルイレブン)当日の売り上げは、

JDWのすべてのカテゴリーで倍以上の売上を記録している。

 

生理用品の輸入品は1日で16万個を売り上げ、前期より1000%成長を記録し、

輸入品マスクは11.9万枚、オーダ数は前期より930%増加し、

オムツは前年同期比の400%成長、総販売量は3,300万枚。

マタニティー用品は前年同期比より1000%成長している。

 

僕が注目しているカテゴリーは、

「マタニティ」と「化粧品」カテゴリーです。

 

「マタニティ」カテゴリーが伸びていくのは、

上記に記載している通り十中八九間違いないです。

 

急な税改正や、法改正が直近はなさそうなので、

ここ数年は間違いないでしょう。

 

なかでも本物志向が強いユーザーがあつまり、

客単価が高く、サブスクリプションに向いている京東の勢いが増すことが想定されます。

 

天猫のGMVを京東のGMVが抜く日は間も無くやってくると思います。

 

なお、すでに「マタニティ」と「化粧品」や、「日用品」カテゴリーだけでみると、

天猫よりも京東の方がGMVが高いと僕自身は感じております。

 

マタニティは実際にそうなっております。

やはり今後の京東の動きに目が離せません:)

 

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