お金って、人を幸せにも不幸にもする。
昨日、お金は、自分を幸せにするツール(道具)だとブログしたけれど、
この道具を上手く使って幸せになる人もいれば、
この道具に使われ、苦労する人、
このお金に溺れる人、
様々(さまざま)。
比較的、ニューヨークの上流社会では、煌びやかにスマートにお金の流通がされているのに反して、
下級層では、このお金が 淀んでいる感じ。
貧困からの犯罪とかも、完全にお金の負のパワーからだと思う。
今日は、荒んだお金の NYリアル劇場お送りします・・・。
土曜日の夕方。
土曜出勤を終えて、地下鉄で、電車を待っていると、黒人ドラマーの おじさんが、ドラムセット広げて、パフォーマンスしていた。
アタシもドラマーだから、そのドラムサウンドを聞きつつ、
そのワイルドでナチュラルな、サンバ的リズムドラムは、天然で野生の音がした。
ただ、仕事帰りで疲れてたせいか、そのドラムサウンドは、今の自分には、耳障りなノイズにしか聞こえず、騒音として耳をつん裂いて来た。
一曲披露すると、周りの人々が、ヒューヒューとはやし立て、拍手をしていた。
おじさんは、笑顔でパフォーマンス挨拶的な事をしていたが、
チップジャーに 誰もチップを入れることなく 人々は行き交って行った。
おじさんは、また ダンッダンッダダンとドラムを叩き始めた。
なかなか魅せるパフォーマンスではあったが、なんせ疲れ切っていたアタシには騒音としか聞こえないから おじさんに背を向け電車が来るのを待っていた。
すると、その騒音は急に止まり、
おじさんが、観客の一人の女性に話しかけていた。
ヒスパニック系の50代くらいの女性で、おじさんのパフォーマンスを 自分の iPad で撮影していたらしい。
おばさんは、観光客という感じではなかったが、地元民でも、心捉えるパフォーマンスであれば、自分のカメラに収めたい心境は、わかる。
「あなたは、何語を話すのですか?」
と、おじさんは、おばさんに訪ねていた。
「エスパニョール。」
と答えた おばさんに、
おじさんは、インチキくさいスパニッシュを話し始めて、何か語っていた。
今度は、ドラムセットの前に乗り出して、英語で何か言い始めていた。
スゴク強い口調で、失礼だが、ゲトーエリアの お言葉かよろしくない、非常にわかりずらい平坦な英語を話していて、よく聞き取れなかったのだが、
その場の雰囲気と、なんとなくの英語で判断するに、
どうやら、ビデオまで撮ってるのに、チップもなしかと、チップ請求を訴えているようだった。
おばさんは、理解しているのか、していないのか、きょとんとしている。
おばさんも、パーフォーマンスの真ん前で、思いっきりビデオ取っていたので、1ドルくらいでいいから、チップ入れてあげてもよかったかもしれないが、
おじさんが、観客にチップの強制をするのも、どうかと・・・
チップは、お心付けだから。
近くにいた30代くらいの男性が、おばさんに話しかけて、そのおばさんは、自分のバックから渋々と財布を取り出した。
おじさんは、その男性に、
「彼女、理解してるのか?」
「Yes, She understood!
理解してようだよ。」
おじさんは、その男性に、さんざん、愚痴をこぼしていた。
ここはNYCなんだぜ、チップなんて常識だ!
みたいなことを言っていて、
渋々と、チップを払っていた おばさん。
きっと、撮影したおじさんのパフォーマンスは、すぐに削除するだろう。
それを見るたびに、おじさんにイチャモンつけられたことを思い出すだろうから。
失礼だが、おじさんも、そこまでプロフェッショナルじゃないんだから、気持ちよくドラム叩いて、周りのみんなに喜んでもらって、みんなをハッピーしたいって、
そんな気持ちでやってれば、そこには もっと違う空気が生まれてたんじゃないかなと思ってならない。
疲れていたから、その音が雑音に聞こえてたのかなって思ってたけれど、
これじゃ、やっぱり、騒音でしかないよね。
その場は、非常にシラケタ感じになっていた。
そんな一面が繰り広げられれば、だれも、もうそのパフォーマンスなんか見たくない。
ストリートパフォーマーの方向性が、なんか 荒んで、いい気はしなかった。
お金やチップ目的でプレイしてると、人は絶対に動かせない。
人を、本当に楽しませたら、人は喜んでお金を払ってくれるに、
でも、NYCはシビアだからな、
エンターテイメントと、お金は、切っても切れない関係だけれど、
なんだか、心がチクチクするような一面だった。
まぁ、このNYCには、いろんな人がいて、いろんなアイデアが飛び交う街よ。
そんな、お金に溺れた荒んだパフォーマーもいるんだけれど、
先日は、こんな地下鉄パフォーマーが話題を集めてた。
パフォーマンスで稼いだチップを、ホームレスに好きなだけ持って行ってください提供していたギタリスト!
カネカネカネって、お金に操られると、やっぱり大きく見失ってしまうものがあると、痛感する出来事でしたよ。
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