マクロン勝利! から一夜明けたパリの様子 | 西方見聞録(旧パリレポート)

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2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

5月8日(月)
天気:曇り

フランスは昨日(7日)、
大統領選挙の決選投票があり、

みなさんご存知だと思いますが
エマニュエル・マクロンが勝って
次期大統領に選ばれました。


マクロンについては
日本のテレビでおそらく
奥さんのことや、
39歳という若さのこと、

そしてトランプやイギリスのような
排他的な流れは
フランスでは拒否された、

といった報道が
多くなされていると思いますが、
いかがでしょうか。

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私がフランスの選挙戦を
現地のテレビで見ていて感じたのは、

メディアがやけにマクロン推し
であったことです。

それはルペン、マクロンの
メディアの取り上げ方で
そう感じるものであって、

例えばマクロンがテレビに映る時には
活気ある多様な人々が
マクロンの後ろに映り込んでおり、

マクロンが大勢の人に
囲まれてる印象を受けました。

そして、必ず奥さんが隣にいて
手をつないでいます。

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街で見かけた雑誌のポスター。えっ!? マクロン!? なぜ上半身裸?、そして、かなりいい体。。

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マクロンはこんな感じで、だいたい人に囲まれていました

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一方ルペンの場合は
いつも数人で
歩いて回っていて、

マクロンのように
大勢の中にいる、という
印象の映像はほとんどありませんでした。

※ルペンがわざとそのような演出をしていたのかもしれませんが。

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こんな感じでルペンをバカにした番組も

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トランプの時も
かなりヒラリーに寄った報道が
なされていたので、

今回もメディアの政治利用について
考えさせられるものが
ありました。

※アメリカの場合は、それでもヒラリーは負けましたが

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一応、報道的には
前回の投票で敗れた他の候補者の多くが
マクロン支持に回ったため

マクロンの圧勝に終わった、
とありますが、

個人的には何か
気持ち悪さが残る選挙だった
と感じています。

※しかし、駐在組の私たちにとっては、マクロンが勝ってくれた方がいいと思っていましたが、、、

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日本のメディアはどうだったのでしょうか?

やはり
・39歳で若い!
・イケメン!
・24歳年上の奥さん!
・エリート

という、
いいイメージだけの
報道でなければいいのですが。。

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しかし、今回のマクロンの件で
かなり話題になっていると思われるのが、
ロスチャイルド銀行の件です。

ロスチャイルドの名前は
日本ではあまり公にならないので
今回の件で知った方も
多いのではないでしょうか。

陰謀論ではありませんが
ロスチャイルドや
アメリカ(ロックフェラー)などの
西洋金融が
日本の歴史に深く関わっていたことを知ると、
これまで教科書が教えていた
日本の近代史、
坂本龍馬の話から
薩長同盟の話、
明治維新、
日本の急激な近代化、
日露戦争、
太平洋戦争、
戦後処理、
吉田茂、
現在の内閣、首相

に至るまで、
教わってきたこと全てが
ガラッと変わってしまいます。

テレビやメディア、
なぜそこを伝えない!

と憤りさえ感じます。


単に、
世界のたった1%の人が、
残り99%全員分の資産と
同じ額を所有している

という、
考えられない富の格差が
起こっていること以上に
私にはショックでした。

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今回の大統領選挙での
勝利をうけて、

マクロンは勝利イベントを
ルーヴル美術館のピラミッド前で
行ったのですが
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ピラミッドの真ん中にマクロンの構図! テレビの画像を撮影したものです

ほんと、
三角形、好きですよねー。
資本家陣営は。。

また、本日、
テレビでマクロンの動きを見ていると、
何と!

うちからすぐ近くの建物から
マクロンが出てきて
イベントに向かっているではないですか!!

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テレビ画像。マクロンの家がうちのすぐそばにあったなんて! 知りませんでした!

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テレビ画像。凱旋門で行われた、戦勝記念日のイベントに出席したようです

というわけで、
すぐマクロンが住むアパルトマンを
見に行ってみることに!!
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おっ! やはりメディアが張り付いています

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アパルトマンへの道は閉鎖されています

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歩行者は入れた(何も言われなかった)ので、アパルトマンの前で写真をパチリ!

私の友人は、ここで
マクロンを見て、
「小さかった」という
感想だったとのことでした。

確かにテレビで見ても
子供みたいに小さい。。
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せっかくなので、
マクロンが次期大統領に決まった
翌日のパリの街を
ちょっと見て回ってみます。
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昨日の夜、マクロンが勝利イベントを行ったルーヴル。もうイベントのものは全て撤去されてました

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こちらはパリの繁華街、レアール。いつもと変わりません。

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街のキオスクは、マクロンが表紙の雑誌ポスターがいっぱい!

と、せっかくなので、
マクロンが卒業した学校を
見に行ってみることに。
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こちらは、マクロンが地元アミアンから転入したパリの「アンリ4世高校」。パリの超名門高校

24歳年上の先生(今の奥さん)に
当時高校生のマクロンが恋をして、
親に大反対され
アミアンの高校を辞めさせられて
このパリの超名門高校に
転入させられたわけです。

アンリ4世高校は、
日本で言えば開成高校みたいな
ものでしょうか。

※そんなことがあっても、2人の恋愛は成就したわけですが

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その後マクロンは
パリ10大学を経て、

これまたフランスの
超名門グランゼコール「パリ政治学院」へ。
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サン=ジェルマン・デ・プレ近くにある「パリ政治学院」

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「パリ政治学院」の前には、「パリ政治学院」ショップが!

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やはりマクロン関係の本がたくさん売ってました

しかし、
そんなマクロンのお膝元なのに
選挙ポスターには酷い落書きが。。
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Fils de pute. 「売春婦の息子」と書いてあります

酷い落書き。。

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と、選挙直後のパリの様子は
こんな感じです。

マクロンになって
株が全体的に上がっているようですが、
今後どうなっていくことやら、、

平和に平等に
発展する世界になってくることを
願うばかりです。