何処までも何処までも清々しい朝は、まるでハッカ飴でも舐めたように広がっていて、カーデガンを羽織っているだけの私に閃光を浴びせると、ヒリヒリするぐらいの清々しさを
感じさせてくれるのでした。
すこし寒い素振りを見せて、思わせぶりな笑顔で微笑むと、さっきまで舐めていた飴玉を手に吐き出して自慢げに私に差し出すあなたは、薄膜が張られていた筈の私の世界の入り込んできて、ヒリヒリするぐらい私の限界のすぐソコに佇んでおりました。
破れてしまった薄膜の向こう側に見えたあの青空は、あまりにも清々しくて明快で、ハッカ飴を頬張り深呼吸した時のように鮮明で、肺が破けるほど息を吸い込んでは、咳込むまで息を吐き出して、むき出しになったあの感覚をヒリヒリと何度も感じておりました。
あなたがくれた飴を頬張って、なぜここまで清々しい空なのと、あなたに問い質してみても、ただスースースーと激しく息を繰り返し、ヒリヒリと痛む感触を辺りに散らかすだけで、清々しい私の世界にはとても邪魔なものでしかありませんでした。
そんな日もあるのでしょうか、
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