お礼状という余韻
テーマ:ブログ
先日、ビジネスにおいても雲の上のような方々と
お話をさせていただく機会がありました。
大変勉強になることばかりでしたし、
一言でもお礼をと、お手紙を出したところ、
万年筆で達筆に書かれた葉書をいただきました。
ご縁を取り持っていただいた方の素晴らしいご配慮もあって、
大変楽しく、有意義な時間を共有させていただいたことに対して、
こちらは嬉しくて、簡単なお手紙を出させていただいた、
という一方的なことで十分だったのに
そのような方から、お返事をいただくだけでも感激しました。
「拝復」から始まる葉書には、
お人柄を表すような、繊細かつ大胆な筆致と文字で、
梅雨を表す季節の言葉、そしてお会いしたときを
振り返るような一言がつづられています。
特に葉書は、スペースが限られているので、
簡潔に書く必要があるうえに、
文字のレイアウト、余白の使い方にも神経を要するものです。
さらさらと、かつ、受け取り側を思いやる気持ちが込められた文体には、
日常的に礼状を書かれているご様子と、紳士的な趣が感じられました。
最近よく、コミュニケーションスキルを高めるためのツールとして
エレベーターピッチ(Elevator Pitch)などの概念が使われます。
ある起業家が、偶然投資家と同じエレベータに
乗り合わせたようなシチュエーションで、
ビジネスプランを30秒から1分程度で伝えて、ビジネスチャンスを
ものにできるかどうか、ということを試すという方法。
最近、このようなツールを用いて何かを説明することが多くなって
非常にビジネスライクな感じですが、
わかりやすいという意味で引き合いに出してみました。
「簡潔に」という点で、お礼状の書き方にもあてはまるかもしれません。
いずれにせよ、限られた時間、スペースで、自分のいいたいことを人に伝えることは、
日ごろから練習しておきたいものです。
ビジネスにおいても、リピーターを増やすことが重要と言われますが、
人と人との関係であれば、また会いたいと思われる人になれれば
よい輪が広がり、それがさらなる展開をもたらしてくれます。
さらに、その先を行くなら、言葉でも文字でも、その美しさにこだわれば、
その人の「品格」が磨かれてきます。
選ぶ紙質、季語、紙質、ペン、絵柄など、
さりげない気遣いは、受け取った方にも伝わるものです。
いつもお世話になっている大企業社長(男性)からも
美しいThank youカードをいただいたことがあり、
同じように感激したことがあります。
この方も、やはりgentlemanというにふさわしい方です。
コミュニケーション「スキル」と一言でいってしまえば簡単ですが、
気持ちを伝えることはもちろんのこと、
そこには知性、嗜み、思いを伝えるためのプロセスを
知るということも重要です。
メールは便利ですが、感情を伝えることに向いた
方法ではありません。
お礼状は、人への感謝や思いを伝え、
その余韻や、次回へつながる期待値を高めるためにも
大切にしたい習慣です。












