
私に姉はいません。
でも一つ年下の姉がいます。
正確には妹です。
でも昔からずっと姉なのです。
私が4歳、妹が3歳のとき、
妹は私と同じ身長になりました。
私が5歳のとき、妹はもう私よりひとまわり大きくなりました。
私はいつも、にこにこ大きな丸い顔を光らせて八方に笑みを配り、
妹はいつも、きりりと尖った険しい瞳で世間をにらむ。
ずっと同じ学校に並びの学年で入学し続けて、
中学の頃、職員室では有名な姉妹でした。
長女の私は「学級委員」で呼ばれ、
次女の妹は「悪」で呼び出され、
ついでに三女は「補習」で呼びつけられ・・・。
高校になるとみんな学校がバラバラになり、
妹はやんちゃ炸裂、
私が未だ0時前には眠る習慣があった、あのころ、
妹はいつも何時に帰って来ていたんだろう?
妹が先に床につくところを、あのころ見た事があったかな?
そのくらい遊んでいました。
話しだけで聞くとどんなにろくでなしかと思われますが、
妹は私が知っている人の中でも、片方の手に入るくらい、
心が優しい。
そして「いい女」で、頭がいい。
心が優しい、こんなに単純な表現が出来る人は
実は周りを見回しても、なかなか居ないものです。
10代の頃、
失恋して3日間何も食べずに泣きわめいていた私の側に、
離れずずっと居てくれたのは母でも友達でもなく、妹でした。
妹は特に何を話すでもなく、黙って私を見ていました。
粘り強い優しさに、最後は根負けして出前のピザを一緒に食べたな。
あの断食は私の失恋のショックの表しだったのに、
妹の優しさに負けてしまったのです。
失恋なんてそんなもんなんだなと教えられました。
一方彼女が失恋した日、私たち家族は誰一人気付かなかった。
妹は数時間ほど自室にこもって、それだけで自分の心を処理しました。
私は失恋したことを何日も後に母に聞いて知りました。
え、まったくそんな素振り見せてなかった・・・。
こうやって、いつも妹はかっこいい様を私たちに見せつけてきました。
そして私は妹に、憧れと大きな誇りを抱き続けてきました。
だから、私にとっては、妹という名の「永遠の姉」なのです。
けれども今日、妹はまた私の1つ年下に、ようやく追いつきました。
人間は年齢ではまったく判断できないものです。
世界の人気者、ミッキーマウスと同じ11月18日、
お誕生日おめでとう!