中国の遅刻の話し。 人は信じても、仕事は信じるな! | 中国エグゼグティブサーチ(ヘッドハンター)中国転職会社を経営する社長のブログ

中国の遅刻の話し。 人は信じても、仕事は信じるな!

こんにちは!

 表題のタイトルは、尊敬する経営者小山昇さんの、本にもなっている言葉ですが・・・。
http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E3%82%92%E4%BF%A1%E3%81%98%E3%81%A6%E3%82%82%E3%80%81%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AF%E4%BF%A1%E3%81%98%E3%82%8B%E3%81%AA%EF%BC%81-%E5%B0%8F%E5%B1%B1-%E6%98%87/dp/4479792961


人は基本的にそう悪いヤツはいない(性善説)と
人のやる事はミスも有るし、ハナから仕事をやる人間などいない(性悪説)管理をしないとダメだ、と。


うちの会社の恥を晒しながら、今日はブログを。


会社設立して8年目にまもなくなります。

 十分に選抜して人材を選んでいるのですが、それでも色々なトラブルは有ります。

 逆に、「ニンジン無しで積極的にマジメに取り組んでくれるスタッフはいない」と
思う事にしました。

 日本から派遣されている総経理だって、

「結果が悪ければ日本にポジションが無くなる」

「結果が良ければ、そのまま中国で頑張れ!!」


 いずれにせよ、日本へ帰任してもポジションが無くなる可能性が有るわけですが(笑)
まあ、結果を出して戻れた場合には日本に戻っても良いポジションは有るワケでしょう。

 となると、無形のプレッシャーが総経理には有るワケです。
しかし、中国では08年までは株バブルが有り、相変わらず不動産も上がり続けていますので、不動産の売買の収入が年収なんかを圧倒的に超える、なんて場合も有るので、モチベーションを保つのが難しい面があるかも知れません。

どうですか? あなたがサラリーマンで、年収1000万円としても、
不動産の売買収入で一度に1億円も入ってきたら、高いモチベーション保つ事が出来ますか?

それでも、ここシンセンという街は中国からの移民の街ですので、親の元で庇護されながら生活をする、というパターンは望めない場合が多いので、ハングリー精神にあふれる人間は多い、とは色々な方たちから聞いておりますし、私も納得します。 香港からのそれなりのサービスも学んでいますしね。


(アフターサービスが悪い香港の弱点も学んでいる面もあるが・・・苦笑)

しがそれました。

うちのスタッフの場合にも、遅刻や休みの多い一部のスタッフには悩まされました。 逆に言えば、これらのスタッフのお陰で、規定をカイゼン出来たワケですが。

 普通は勤務時間として<出勤時刻とお昼の休憩時間、そして退勤時間と残業代支払い>について、と規定があり、
たまに遅刻をするスタッフに対して、注意がされる、というパターンがほとんどだと思うのですが・・・

 ところが香港でもそうですが、09:15分までは「遅刻じゃない」、その後09:30まで持ってきた朝メシをゆるゆると食べる、そんなパターンというか意識が有る場合がありますね。 

 日本にはJRや地下鉄にも時刻表が有り、時間を遵守するのが当たり前ですが、香港や中国の都市部の市バス地下鉄には時刻表は有りません。 もちろん、本数がたくさん出ているので、時刻表が無くても困らない
面もありますが。


 そういう習慣で暮らして来たスタッフたちに、ソフトに注意しても効果無い場合が有り、何度も注意をすると<逆切れ>される場合があります。 

私にも以前の会社でもそういう経験が有りました。 もっとも、そういう人間は長く続かないのですが。

 でも、こんな事で人間関係がおかしくなって仕事がやりにくくなる。 原因はどこに有るのでしょう? 

原因はもちろん、会社に有るのです。 「なめられる」様なスキを作ってはいけません。制度を変える事が一番です。


うちの会社においては

1. 指紋式タイムカードを導入し、
2. 残業代は支払わないが、高い効率で仕事で結果を出した場合には毎週、小さな奨励金を出す
3. 1ヶ月完璧な出勤の場合奨励金を出す
4. その代わり遅刻早退、一定時刻以降の会社での朝食は有給カット、有給消化終了後は給与をカット
5. 有給休暇は国家規定より増やすが、病欠等は有給消化。

  (香港人は2日/月休む。 中国の場合、結婚休暇、出産休暇が異常に長期間有り、それが法律によって定められているので、法律は遵守する)


 これらを
*規定にして書面にまとめ、
*通知を行って、

「ようやく」遅刻や変な欠勤がほとんど無くなりました。

あー面倒くさい。 

日本の本社の方、現地に規定を決定させる権限を与えていますか? 
与えない場合、稟議は速攻で通していますか?

総経理、制度はバンバンカイゼンしていますか?

カイゼンしないとトラブルで現場のマジメに仕事やろうという人たちが仕事やりづらいですよ!

それでは!


P.S:
 ちなみに中国で飛行機遅延保険、なるものがあります。
「3時間以上遅れた場合」にようやく、保険が降りますよ。
 日本では格安航空の数十分の遅れが新聞を賑わせていますが・・・
いや~所変われば人変わる、って本当ですね!(笑) おおらかにならないと。





鈴木康一郎(すずき こういちろう)
[中国エグゼグティブサーチ] 、[中国ヘッドハンター]
「中国エグゼクティブサーチ」

アジアブリッジ

http://www.asiabridgehr.com
http://www.asiabridgehr.net

お役立ち

中国人事法律

http://www.asiabridgehr.net/News1.html

中国生活情報

http://www.asiabridgehr.net/Job1.html



小さくても、出来る事から始めよう!

アジアブリッジでは
 -病児保育/病後児保育のNPO組織、
  「フローレンス」さんを応援しています!
 
http://www.florence.or.jp/
 
 -「国境なき医師団」を香港より応援しています。 下記、日本版ホームページ
 
http://www.msf.or.jp/index.php
  

[中国ミドル人材紹介]、[中国アッパークラス人材紹介] 、
[中国マネージャー人材紹介]、[中国エグゼグティブ人材紹介]
チャイナドリーム、中国起業、
中国進出。

猎头|猎头公司-环亚瑞智