1-7.シストレをコイン投げの例で考える3 | 日経225先物システムトレード構築方法

1-7.シストレをコイン投げの例で考える3

1.シストレ思考へ頭を切り替える 

     前回の続きからです。

        ↓ ↓ ↓

1-6.シストレをコイン投げの例で考える2(2009.2.10)


前回、コインの縁を削って表が出やすいものを作って振ってみた。

しかし、床の素材が違うものに変化したら、削ったコインの表が出る確率は、

優位性が増したり、無くなったりすることがあると書きました。


そして、加工したイカサマ・コインも床も相場の隠喩だと説明しました。


実際の日経225先物の日足チャートと比較してみましょう。

下に、床素材を幅も順番もランダムにして張り合わせたものを並べてみました。


システムトレード構築方法


システムトレード構築方法


225先物チャートのローソク足は形状も動きのパターンも、結構バラバラ。

例えるなら下の素材コラージュのように形状や並び方がバラバラ。


もっとも、


一つ一つが完全にバラバラというよりも・・・・・


ある期間まとまって似たようなローソク足が集まってたり、

ある時期から突然違うパターンの集まりに変化したりと


一定パターンの固まりがあって、


その固まりがランダムに出現してるような印象を受けます。


そのあたりは市場はランダムウォークだの、そうじゃないだの色々といわれてますが、

ある一定のルールが一定期間有効だったり、一定期間有効じゃなかったりという現象は

誰でも経験的に知ってると思うので、


イメージはあくまで


素材コラージュのようにひと固まりのものがランダムに繋がって出来ている


とした方がシックリ来ると思います。


同じルールで売買し続けても、

機能したりしなかったりする時期がありますよね。


まるで、異なる素材のランダムに形成される床で、イカサマ・コインを振るかのように・・・


売買ルールというのは、

イカサマ・コインを作るときのインチキな仕掛けみたいなものです。


いくら調整したコインでも、床が変わればやはり結果は変わるのです。


そして、


コインには色々なカットの仕方があると思うのですが、それぞれのカット毎に

どんな床に適してるのか? などがあったりします、きっと。
システムトレード構築方法


ある角度に削ったコインは

畳の上で威力を発揮するが、コンクリパネルの上では駄目だったり、


またある別の角度で削ったものは

コンクリパネルの上で優位性があるが、フローリングの上ではマイナスになったり。


さらにインチキをすれば、片側に粘着性の液体を塗っても、裏表の出目確率に

影響を与えるかも知れません。


トレードルール構築とは、そうやってコインに手を加えることで、どんな床で振っても

確率的に優位性を出せる仕掛を作り出すということです。


ちなみに、よく言われる過剰最適化という奴は、


この場合、一定の床だけに有効な状態のコインを作り出すということです。


予想外の床、例えばジェル状のドロドロの場所なんかでは、いくらコインの縁を削っても

意味無いですよね。ジェルにあたっても、

跳ね返るどころかそのままペタってくっ付いてしまいますから。


システムトレード構築方法


  しかし・・・・・



システムトレード構築方法

そういう場所で表をだすには、裏側に重心を向けて、放り投げたときに影響を与えるような

仕掛けにしなくてはいけない訳です。


ところで、


コインを単純に床に振るという行為とは決定的に違うものがあります。


それは、今、自分がコインを振ろうとしてる床が、


なんの素材か判らない・・・・(-゛-)


ということです。


そして


素材は無数にあるのです。



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