2009年02月28日(土)

『学問のすゝめ』新時代の国民教科書―第14号「楽しい読書」別冊編集後記

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●「レフティやすおの楽しい読書」―別冊編集後記
2009(平成21)年2月号(No.14)-090228-『学問のすゝめ』新時代の国民教科書


昨年11月、慶応義塾創立150周年ということで、福沢関連の展示会やマスコミでも関連のテレビ番組、新聞記事などがありました。


それらを横目に、私はこのメルマガ向けに、福沢諭吉の著作や伝記などの下読みをしていました。
今回初めて読んだものばかりといっても過言ではありません。


福沢諭吉といえば、やはり『学問のすゝめ』が頭に浮かびます。


学校の教科書でもこれは欠かさず掲載されているのではないでしょうか。

私も「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉を習った記憶があります。


ところが、実際にこの本を読んだことのある人は意外に少ないのではないかと思うのです。


私がこの本を読んだのも、つい二、三年前のこと。
ちょうど文庫版の本が二点ほぼ同時期に出たときでした。


それが、講談社学術文庫版の詳細な解説と訳注付の『学問のすゝめ』であり、角川ソフィア文庫版の現代語訳のビギナーズ・クラシックス『学問のすすめ』でした。


これについては、ブログ『お茶でっせ』に文章を書いています。


*2006.06.21 福沢諭吉『学問のすすめ』二冊の文庫本
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2006/06/post_5ab9.html
『学問のすゝめ』福沢諭吉/著 伊藤正雄/校注 講談社学術文庫1759 講談社(2006.4)
『学問のすすめ』福沢諭吉/著 佐藤きむ/訳 坂井達朗/解説 角川ソフィア文庫330(2006.2)


改めて、福沢諭吉という人およびその著『学問のすゝめ』の現代性に気付かされました。


そこに説かれている内容は、もちろん開国したばかり明治維新当時のその時代のものではありますが、人間の平等とは、自由とは、国家と国民の関係とは、といった普遍的な問題を取り上げて優しく解説しています
(男尊女卑等についても取り上げています。)


現代人も一読の価値あり、というべき名著でした。


今回ほかの著作も読み、さらに伝記で諭吉のその生涯と仕事についても知り、改めてその偉大さを知らされました。


明治における新時代の啓蒙思想家、慶応義塾創始者としての教育者、『時事新報』という新聞社の創立者、第一回ノーベル賞の有力候補者でありながら日本人であったために受賞を逸した、北里柴三郎の後援者として等々、幾つもの顔を持つ、一万円札の人となるだけの重要人物である事がわかります。


もし、この時期にこの人がいなければ日本はどのようになっていたのか、と思うとぞっとするものがあります。

(もちろん、歴史というものは、それに変わる人を生み出したのではないかという気もしますが…。それはそれでまた一つの歴史となっていることでしょう。)


ぜひ、この機会にこの名著を読んでみて欲しいものです。


現代語訳もありますが、できるだけ原文に近いものをお読みになっていただきたいものです


原文の方が、その時代性というものも感じられ、福沢諭吉の思いがよりストレートに伝わってくるように思われます。
いかにして伝えようか、いかにすれば理解してもらえるか、どのように読者にアピールできるのか、国民一人一人に志を持たせられるかという苦労が偲ばれるような気がします。


2009(平成21)年2月号(No.14)-090228-『学問のすゝめ』新時代の国民教科書
http://archive.mag2.com/0000257388/20090228074500000.html

*『レフティやすおの本屋』
 「新しい生活のために/日本古典編」の棚
http://myshop.7andy.jp/myshop/lefty-yasuonohonya/-/shelf_id/08
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※ 過去の「楽しい読書」別冊編集後記:
2009.1.31
『失われた世界』英雄的行為としての秘境探検―第13号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10199935950.html
2008.12.31
『ソクラテスの弁明』まとわりつく虻―第12号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10181058245.html
2008.12.6
『クリスマス・キャロル』善意の季節―第11号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10173923261.html
2008.9.30
『黄金虫』海賊ゴッコから探偵ゴッコへ―第10号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10142820739.html
2008.8.31
『歎異抄』弱きを救う阿弥陀さま―第9号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10132959283.html
2008.8.15
夏休み特別編・読書感想文を書く―第8号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10124998198.html
2008.7.31
夏休み特別編・夏の文庫100冊から海の古典―第7号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10121001660.html
2008.6.30
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http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10109196707.html
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http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10101154942.html
2008.4.30
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http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10092238277.html
2008.3.31
ビジネス自己啓発本としての『老子』または人の在り方...第3号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10083428304.html
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http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10078843903.html
2008.2.24
ろんご・ロンゴ・論語―創刊号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10075192487.html
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