コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』―名探偵の代名詞―第33号「楽しい読書」別冊編集後
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2010(平成22)年5月31日号(No.35)-100531-
コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』―名探偵の代名詞
http://archive.mag2.com/0000257388/20100531074000000.html
◆ 別冊編集後記 ◆
メルマガのラストで書きました、アイリーン・アドラーといえば、短編シリーズ第一作「ボヘミアの醜聞」に登場する女性です。
唯一ホームズを打ち負かしたといっていい犯人の女性。
ホームズは彼女を、"The Woman"と呼び、その写真を事件解決の謝礼として手に入れます。
当時30歳のオペラのプリマ・ドンナ。
男装の麗人として、ホームズを尾行し声をかけながらも正体を見破られなかった、という。
《シャーロック・ホームズにとって、彼女はつねに「あの女性(ひと)」である。ほかの呼びかたをすることは、めったにない。ホームズの目から見ると彼女は、ほかの女性全体もくすんでしまうほどの圧倒的存在なのだ。》
『シャーロック・ホームズの冒険』アーサー・コナン・ドイル 日暮雅通/訳 光文社文庫(p.11)
《シャーロック・ホームズの周到な計画が、ひとりの女性の機知の前に破れ去った話である。ホームズは、それまでよく女性の知恵を嘲笑したものだったが、最近のわたしはそれを聞くことがなくなった。そして、アイリーン・アドラーの話をするときや、その写真のことにふれるとき、彼は必ず「あの女性(ひと)」という敬称を使うのである。》
同書(p.54)
一体ホームズにとって、この女性はどういう存在だったのでしょうか?
これはシャーロッキアンにとっても一つの魅惑的な謎なのでしょう。
色々な説があるようです。
女嫌いのホームズがただ一人の恋心を抱いた女性説。
探偵としての能力で勝てなかったという屈辱を味わわされた女性説、など。
まあ、私にとってはどうっていうこともないのですが―。
こういう小説の楽しみ方もあるということです。
読書はやはり奥深いものです。
読んだ数だけ話題になるものです。
そういう意味では数読むことも価値がある、ということでしょうか。
ではでは、今日はこの辺で。
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