2008年04月30日(水)

古典としての『星の王子さま』―第4号「楽しい読書」別冊編集後記

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●「レフティやすおの楽しい読書」―別冊編集後記
2008(平成20)年4月号(No.4)-080430-星になった少年『星の王子さま』


『星の王子さま』を古典と呼ぶことに抵抗のある人もいるかもしれません。


ある程度の年配の方はそうかもしれません。
1943年の出版で、二十世紀半ば頃の本ですから。
古典というからには少なくとも百年以上は経っていないとピンと来ない、という意見もあるでしょう。


この作品、半世紀は経ってはいますが、日本で紹介されたのは戦後のことで、比較的新しいという言い方もできるでしょう。
(内藤濯/訳 岩波少年文庫『星の王子さま』1953年初版)


私の古典の基準としては、何世代かの淘汰を経たもの、というのがあります。


二十年を一世代とすれば、六十年をすぎた本書は三世代を越えています。
二十五年を一世代としても、三世代目に入っています。
どちらにしろ三世代に渡って愛読されているわけで、立派な古典と考えてよいと思います。


とはいえ、二千五百年すぎたものに比べると、弱いとはいえます。


けれども、内容的には十分それだけの価値を持っているように思います。
もしこの本がもっと昔に世に出ていたとしても、きっと忘れられることなく読み継がれてきたことでしょう。


ところが不幸なこと?にこの本が書かれるためには、飛行機の登場を待たねばならなかった。

それは二十世紀にならなければ実現しなかったのです。

そして、サン=テグジュペリの存在を待たねばならなかったのです。


これが歴史というものでしょう。


 ・・・


古典の魅力とは、時代を超える普遍性にある、といえます。

人間の営みとしての普遍的な要素―真実が描かれているかどうか、にあるのです。


では、『星の王子さま』におけるその真実とは何でしょうか。

それは飼いならすということ―仲良くなる、絆を結ぶということ
そして、飼いならした、仲良くなった、絆を結んだ相手には責任があるということ、ではないでしょうか。


 ・・・


とまあ、難しい議論はお偉い先生方にお任せするとして、私たちは子供たちとともにこのお話を楽しむことに致しましょう。
で、もし気が向いたら、ちょっとは、そういうことにも思いをはせてみるのもいいかなあ、と思います。


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※ 過去の「楽しい読書」別冊編集後記:
2008.3.31
ビジネス自己啓発本としての『老子』または人の在り方...第3号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10083428304.html
2008.3.10
大人も楽しい『トム・ソーヤーの冒険』―第2号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10078843903.html
2008.2.24
ろんご・ロンゴ・論語―創刊号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10075192487.html


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