美容外科的微笑形成(中国語ではありません) | 迷える子羊のための美容整形教室

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勇気を出して美容外科治療を決意されたあなたが、その理想に遠回りしないで確実に近づけるために・・・

顔の見た目を変える治療の中で、ご本人には簡単に出来るのに、美容外科医がどんなに頑張って治療しても難しいもの、何だと思いますか?

これは「表情」です。

辞書で「表情」を調べると

『感情や情緒を顔つきや身振りに表すこと。また、その顔つきや身振り。』

とあります。

そしてこの「感情や情緒を顔つきに表す」ために必要なのが、顔の筋肉の動きです。


一般的に「表情」というと、笑う、怒る、泣くといった大きな感情の変化による動きを想像しますが、そういった大きな感情の変化の無い時でも、人間の顔には絶えず何らかの表情があります

その証拠に、証明写真のようなあえて無表情で撮影する写真は、いつも見ている普段の顔より味気なく見えます。(こういった写真でも上手に表情を作る方もいらっしゃいますが)

みなさんも出来上がった免許写真を見て「自分はもっとかわいいはず。」と納得いかなかった経験はありませんか?

ヴェリテクリニックでもカウンセリングの際に写真を撮らせて頂きます。(シミュレーションなどに使用するためですが希望されない方には行いません。)

正確な輪郭の形態やそれぞれのパーツの状態を確認するための写真ですから、証明写真同様、無表情の写真になります。

いつもカウンセリングをしていて感じるのは、カウンセリングに向かう前に拝見するこういった写真の中の顔より、カウンセリングルームで実際にお会いする実際のご本人の方がずっと素敵に見えると言う事です。

これにはほとんど例外はありません。

無表情が単調なモノクロだとすれば、表情によって様々な色彩が生まれると言ったところでしょうか?(表現がちょっと詩的過ぎますね。)

特別意識してよそ行きの顔をしなくても、余程不機嫌そうな顔でもしていない限り、ちょっとした表情があるだけで、少なくとも無表情よりは綺麗に見えます。(怒った顔が魅力的な方もいますが)

ということは、この「表情」を作るということが美しさの大きなポイントに成り得るということになります。

特に、柔和な表情や微笑は、それだけでその方の顔を華やかにします。

普段、無表情とまでは言わなくても表情の乏しい方は、微笑を絶やさない努力をするだけで、普段の何割増しにみせる事が可能ということです。

どうしても、こういった表情を作るのが苦手な方、逆に不機嫌そうな表情になってしまいやすい方には、意図的にそれに近いものを作る治療があります。(やっと美容外科医の出番です!)

微笑(ほほえみ)といえば「モナリザ」! という事で、名画「モナリザ」を見ながら微笑に必要な顔の動きを考えましょう。

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といっても、それほど大げさなものではなく常識で考えれば当たり前のことばかりですが、

① 涙袋の膨らみ

② きゅっと持ち上がった口角

③ 頬のふっくら感とそれに伴うハイライト
 


この3つがポイントになります。

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では、それぞれについて美容外科的なアプローチでの治療を考えてみましょう。

①については、ヒアルロン酸注入で十分ふっくらとした涙袋ができます。(外科的に作ることも可能ですが、ボリューム的には限界があります。)

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②については、口角挙上という手術もありますが、口角の周囲に傷が出来てしまうので、ややハードルが高い治療です。

ただし、それ以外にも方法があります。

例えば、ヒアルロン酸によるアヒル口形成でも充分口角があがって見えますし、普段、意識的に口角を上げようとしても上がりにくいという方であれば、口角下制筋と呼ばれる口角を下方にひく筋肉をボトックスで麻痺させるだけで自然に上がるようになります。

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③については、ヒアルロン酸注入で十分ふっくらした頬が出来上がります。(この治療をヴェリテではドールチークと呼んでいます。)
もちろん、吸収されて無くなってしまうのがお厭な方は、同様の治療を脂肪注入やシリコンプロテーゼで行う事も可能です。

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美容外科的微笑形成(なんとなく中国語っぽい表現ですね)について、お話ししてきましたが、最初にお話ししたように、最も簡単に表情を作れるのは美容外科医でなくご自分ですから、まずはこういった治療をしなくても自然に柔和な微笑が出るよう鏡の前で練習しましょう。


どうしてもそれが難しい方や、微笑んでもそれほど変化が出ない方は、一度ご相談ください。


今回は特に表情の中でも「微笑」をテーマにお話しをしてきましたが、もちろん「満面の笑顔」もその方を素敵に見せる表情です。(当り前ですよね)

でも、この 「笑顔」が美容外科の治療の障害になることがある! といったら、皆さんは信じられますか?

次回はこの事についてお話ししてみたいと思います。