ダニエル太郎 | 美人薄命

美人薄命

美って一瞬だよね。だから美人である時も一瞬。
一瞬の命が美であるから薄命なわけ。
個人的な見解。


ダニエル太郎


ダニエル太郎


ニューヨーク出身、スペイン在住、22歳。


デビスカップ残留戦がコロンビアであり、

彼の勝利によって日本チームが残留することとなった。

シングルス4戦、ダブルス1戦を通し、3勝した国チームが勝つルール。

単純にもの凄い選手1人いるだけで、

シングル2戦、ダブルス1戦と3試合のフルセットを戦うことができるので、

その選手の活躍により、3勝をもぎ取れば勝つこととなる。

実際、錦織も過去3戦出場し、勝利した結果もあるし、

イギリスではマレーが3試合出場し勝ったというリアルタイムな動きもある。

でも、やはりスーパースターは2試合のシングルスのみで、

ダブルスはダブルスの猛者達に任せていればいいのではと、

外野の僕は思う。


昨日の試合では

錦織のエースの活躍で2勝までこぎつけ、

最後のシングルスで国の明暗が分かれる大事な試合。

そこにダニエル太郎が登場。

最近のデビスカップではエース錦織が2勝をもぎ取り、

最後のシングルで敗れ、日本の敗退が決まるパターンであり、

今回もそれかと、初めて錦織以外の日本人選手の試合を真剣に見てみた。

結果、ダニエル太郎の勝利により彼の可能性を見た。


アメリカ人の父と日本人の母を持つ彼は

見た目はほんと日本人であり、母親の表面的な遺伝子を継ぐ子だと感じた。

日本人では稀な190cmというテニス選手の必要条件を満たしている。

プレースタイルはベースライン後方に構え、

とにかく強い球を遠くに飛ばすやり方で、

これまた彼も錦織同様、ラリー戦は強い。

均衡しているラリー戦で徐々に自分のペースをつかみ、

最後は際どい角度、ラインにボールを落とし、点を取る。

日本の日の丸を背負った重圧が彼のポテンシャルを引き上げたかわからないが、

敵国完全アゥエーの場所で圧勝した経緯は賞賛に価する。

試合後のインタビューで現地の言葉のスペイン語を自在に操り、

返答する彼の素朴な若者の笑顔が爽やかに映った。

言語は英語、スペイン語、日本語の3ヶ国語を操れる。

それだけでもけっこう凄い若者だと思う。

テニスは1年中、海外の試合をこなし移動するので、

英語は基本となり、どの国の選手も英語でインタビューし答えるところに、

テニスが1番グローバル化したスポーツであると思う。


錦織の次に期待できるアスリートが誕生した瞬間でもある。

頑張れ太郎ちゃん。

余談でマツコデラックスが「ダニエル太郎」を

どっちも名前じゃないと発言していたが、

確かにどっちもファーストネームのような気がする。









テニスマガジン 2015年 11 月号 [雑誌]/ベースボールマガジン社
¥900
Amazon.co.jp