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2011年08月17日(水) テーマ:日常

~燈花会終わり~からの盆周辺諸々。

リニューアルを終え、大きな行事も終わった。


とりたてて記事にするような大事件もなかったので、小さな諸々を雑感で・・・


● 燈花会に合わせて商店街のイベントに協力した。今年は台湾風屋台唐揚げ。意外とよく売れ、好評だったのでよかった。通常の鶏唐揚げを台湾の屋台風にアレンジした。


ちなみに台湾の屋台はまだ見たことがない。


イマジネーションは大事だ。


● 初めてのお客様にむちゃくちゃ褒められた。「あんたええ男やなー。こんな店で働くのはもったいないなー」

・・・と言われた。


なんというか、蚊にさされた後、むちゃくちゃ掻きすぎて血が出てきたようなヒリヒリ感があった。


● 新メニューで「朝採れBOWLサラダ」が人気だ。テーブルまでサラダのトッピング具材を持って、お客様の目の前でお好みに仕上げるサラダ。


従来のサラダはシーザーから和風まであったが、大根サラダにシーザードレッシングをかけたい人も入れば、ベーコンと水菜を食べたい人もいる。


それならいっそ、お客様のお好みで作ってしまおうと思ったのがはじまりだった。


サービスの手間と時間はかかるが、「エンターテイメントやねー」


・・・とお客様から喜んでいただくとやってよかったと思う。ちなみに、胡麻とシーザードレッシングのハーフ&ハーフが人気だ。


・・・ビミョーなラインが大事だ。


● で、さっきの褒められた話だが、50代ぐらいの若干酒ヤケした声をもつ女性のお客様からだった。長い接客人生で、どうしてもこのゾーンが得意分野だ。


● 餃子の仕込みは、刻んだ野菜の水気をとことん絞りきるのが重要だ。2日に1回この作業を繰り返していると、上腕二頭筋と握力が発達してくる。・・・日々筋トレ。


● でも、よく考えると、その筋肉の使い道が思い当たらないので、ネットで「脱水機」をググってみた。

アマゾンで高性能なヤツを発見した。効率をとるかマッスルをとるか悩んでいる。


● で、得意分野のお客様から褒められた最後の言葉は「そやでー!アンタ、下の中 のなかでも上やで」。


美形が上。男前が中。ブサイクが下。というランキングが頭の中のパワーポイントで図形化された。


なるほど。


酔っ払ってるのに核心をつくお客様最高。食べログの点数で3.05をつけられた時の気分に似ている。


● 当店では、「バースデイデザート」のサービスをしている。

「デイ」では器が小さいので、誕生「月」のお客様から申告があれば、名前入りのバースデイデザートプレートをプレゼントしている。


よその店のせせこましい習慣で、お客様は身分証明書を提示しようとされるが、ウチは信用第一。お客様の言葉でお作りしている。


昨日、久々にバースデイデザートを作った。プレートをお持ちした時のお客様の表情を見れば、原価率の表はどうでもよくなる。


● てっぱん鍋、王様炒飯、BOWLサラダ、バースデイデザート・・・ウチの店には、やたらとお客様の前で仕上げたり、サプライズを呼ぶメニューが多い。最近、「エンターテイメント」というキーワードが自分の頭の中で点滅している。


● 得意分野のお客様から帰りぎわ、励ましの言葉をいただいた。

「あんた、次来るまで必ずここで働いとくんやで!給料安いやろけど今は辛抱やで」


・・・もういい加減。そろそろフリーターを卒業しようかと思っている。

2011年08月05日(金) テーマ:店のコト

燈花会はじまる。

あやうくブログを放置しかけたところに、いいタイミングでイベントがやってきた。


本日5日からはじまる奈良「燈花会」。


花火が上がるワケでもなく、派手な祭りがあるワケでもなく、奈良公園一帯をひたすらローソクでライトアップするという、非常に奈良っぽいイベントだが、あなどることなかれ。


10日間で90万人以上が来場するという、なかなかのビッグイベントだ。


もちろん、今年もウチは便乗・・・イヤおこがましくもコラボレートする。



エルディエル 風酔 Fusui ブログ

燈花会限定コース 六品 2500円


毎年、この時期は便乗・・・もといコラボメニューを作るが、軽いセットの時もあればコース仕立てにする場合もある。


私たちの店舗は燈花会会場への通り道に面しているため、行き帰りのご利用が多い。


それに合わせ、料理には迅速さかつクールダウンかつスタミナが要求される。


で、今年は、その要素を網羅する構成にした。


まず、前菜でひんやりクールダウン。


蒸し鶏のバンバンジー、ロールアップバージョン。


ここ最近、パンツやシャツのロールアップを夏のファッションシーンでよく見かける。


ウチのバンバンジーもトレンドにのっかるべく、鶏をスライスして胡瓜やトマトに胡麻だれをのせロールアップすると、新鮮に美味かった。ついでに色目はマリンルックにしようと思ったが気持ち悪いのでやめた。


そして次、鮮魚のカルパッチョサラダ。


本当に美味いカルパッチョは、新鮮な魚介に塩胡椒だけしてめっちゃ美味いEXヴァージンオリーブオイルをかけシンプルに食う。これに勝るものはないと思う。


ウチの店にこだわりのイタリアンな食材はないので、刺身にせーよっていう話だが、どうせやるなら寿司屋やイタリアンが思いつかないスタイルをと思い、和の食材でまとめたシンプルかつ独創的なスタイルをウチの料理人があみだした。食材の値段は負けるが、発想と味は勝ってると思う。


さらに、風酔(姫)麻婆豆富


(姫)の意味がわかりません。みたいなご意見もポツポツあったりする。


そのぐらい想像して下さい。と、今のところ強気でいこうと思っている。


でもあんまり売れんかったら、すぐ名前を変えようとも思う。


ともかく、麻婆豆腐の固定観念をくつがえす一品だ。


そして、メイン料理。熊本肥後和牛のチャイニーズパワーステーキ。


使用する肉は熊本産A4ランクという上から2番目の肉質で、赤身ももの部位だ。


もちろんノーセシウムだ。


この肉のすごいところは、「もも」といいながら、ものすごく上等の部位が混ざってることだ。


ウチの牛肉は、なじみの肉屋さんが大きなかたまりで納品してくれる。

で、納品の勢いもすごいが、中身の勢いも凄い。


赤身のもも以外にサシの入った限りなく上質なロースに近いグレーゾーンな部位が混ざっている。


物事、勢いとグレーゾーンが大事だと実感しながら、勢いあるソースで提供する。


これを食べて勢いがつかないワケがない。

更にホームセンターでまとめ買いして、後からレシートを見直したら、2個ぐらい商品の打ちもれを発見し、ちょっぴり幸せな気分になるのと同じぐらいの幸福感も味わえる。そんなメイン料理。


最後のシメは、しらす三輪そうめん。


今年の夏は、うどんでもなく冷麺でもなく、そうめんの気分だ。


・・・という独断でテーマを決めたものの、家でも食えるニクい奴。


風酔にしかない料理を・・・と思い、あの方に相談した。


・・・ありがとう。クックパッド。


インターネットと主婦に感謝。


もちろん、釜揚げしらすも、そうめんだしも、ウチの料理人仕様で、ただのそうめんが大化けした。


ついでにいうと三輪そうめんと一般のそうめんは、AKB48とNMB48ぐらいの差があることを知った。


デザートは・・・


さっぱり柚子シャーベット。


別に手が回らなかったわけではない。


うまいもんはうまい。


さて、これらの料理が燈花会とどう関係するのか。


そんなことは、もはやどうでもいい話となった。


燈花会のついでに、燈花会をついでに・・・


ぜひ、夕涼みのディナーを堪能してほしい。

2011年07月28日(木) テーマ:料理

コペルニクス的転回。みたいな…

言わずと知れたことだが、我々の仕事は肉体労働だ。


料理を作り、サービスを提供するのが仕事であって、論理的思考や科学的な知識より気合いによって進める場合が多い。


最近でこそ、飲食店も立派なビジネスとなり、本屋なんかに行くと横文字の並んだ科学的な理論をすすめる書物もあったりするが、チェーン展開やフランチャイズをする規模ならともかく、1店舗の飲食店が、ああだこうだというてるうちは、結局のところ今も昔も変わりなく、必要なことは気合一発に他ならない。


で、今回も中華料理を融合させたけど中華の料理人が不在になった。という事態を迎え、気合いで突き進むことに相成った。


ただし、私たちはド素人でない。


ここでいう気合いとは、根性で突き進むという意味ではなく、できるできない関係なしに「何をやるか」というきわめて攻撃的な意志を意味する。


たしかに、いきなり中華バーナーと中華鍋を手にした当初。


普段は、自信満々で魚をさばき、だしまきをクルクル巻き、かつおだしを自在に操るウチの料理人たちも、USJで迷子になった5歳児みたいな感じだった。


ところが、「何をやるか」。とハラをくくると、ウチのスタッフは強い。


手探りの状態から、もうすでに新しいメニュー開発へと向かっている。


目的はひとつ。中華料理を極めることより、お客様が楽しく美味しく感じてもらえる料理を生み出すためだ。


専門的な知識も技術も、はっきりいって今はない。


でも風酔で積み上げたノウハウと、プロの料理人としての技術はみんな持っている。


そこから生まれる新しい中華料理。


食材や道具、設備は中華でありながら、ものの見方が和食だったり、お客様の視点だったりする。


不思議なことに、どこの店にもなかった中華料理が生まれてくる。


四川なのか北京なのか、そんなことはどうでもいい。


テーブルにのった時のサプライズと、口にいれた瞬間に笑顔になれる味。


それだけを開発の判断基準にしている。

コペルニクス的転回…転じて、ものの見方を180度変えること。

めっちゃ難しい言葉でいうとパラダイム転換。


科学も理論も完全無視で肉体労働バリバリの我々であるが、結果的に今、ものすごくレベルの高い実験をしてるように思う。


思い起こせば、風酔の歴史はコペルニクスを何回転もさせてきた。


荒削りであったが、お客様から愛され続ける人気の料理はそこから生まれきたように思う。


まぎれもなくウチの強みであり特長につながっている。


意図せずして、みんなの気持ちがひとつになり、気がつけば風酔の原点ともいえる仕事を積み重ねてくれていることが頼もしく、楽しみだ。


短期間であるが、近日中にバージョンアップしたメニューを発表してみようと思う。

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