坐骨神経痛 | この『道』で生きる 

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坐骨神経痛の概念

 坐骨神経痛を起こす坐骨神経は脊椎管腔、骨盤腔内及び骨盤外で下肢後面から足部まで広い範囲にわたって走行しています。
この坐骨神経は運動、知覚、及び自律神経線維を含んでいるので、坐骨神経が損傷すると運動障害、知覚障害、自律機能障害が出現します。
坐骨神経痛の原因は大別すると、原発性神経疾患による坐骨神経痛と二次性神経疾患による坐骨神経痛に分けられます。
原発性は炎症、変性疾患、代謝性疾患などによるもので、二次性は脊椎管腔内 ( 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など ) 、脊椎管腔外 (梨状筋症候群、 前立腺腫瘍、股関節脱臼など ) 、及び仙骨周囲の腫瘍による反射性疼痛などによるものです。
このうち最も多いのが椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛です、また50歳から60歳代以降では腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛が多くなっています。
疼痛の性質は、一般に灼熱様疼痛でこの神経は正中神経についで灼熱痛が多いといわれています。



坐骨神経痛の鍼灸治療

 坐骨神経痛に対する鍼灸治療は、原発性に起因する坐骨神経痛ついては原因がビタミン不足、重金属中毒、糖尿病などによるものですから、それらの治療が先決で、坐骨神経痛の鍼灸治療は疼痛緩和を目的とした治療となります。
二次性に起因する坐骨神経痛ついては、原疾患が外科的治療となるものは対象外で、原疾患が保存療法となるものについては鍼灸治療が非常によく効きます。
坐骨神経痛の治療は、腰仙部、下殿部、下肢へと坐骨神経の走行に沿って行います。



坐骨神経痛の対策

 保存療法可能な坐骨神経痛については、生活の中で症状を増悪させる行動を避けるようにしてください、たとえば椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛は重量物の持ち運びや患側に負担がかかるような姿勢での作業などです。
また脊柱管狭窄症による坐骨神経痛は、長距離の歩行や後屈位で症状が悪化しますので、移動は手押し車とか自転車で行ってください。



坐骨神経痛に対する鍼灸治療の効果

 坐骨神経痛に対する鍼灸治療の効果は、疼痛緩和について初回から治療効果を実感できます。したがって保存療法が可能な椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症は鍼灸治療や運動療法を取り入れることによって比較的早期に治療効果が実感できます。


鍼灸指圧 Sweep

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