滞在編・アイランドホッピング⑥
テーマ:2010年ボラカイ旅行「ジェル フィッシュ!」
くらげにやられた、と僕は声を上げ船の中にシュノーケルを投げ込み口を押さえながらよじ登るようにして船に戻りました。
釣りはストップしてシュノーケルができるポイントに移動しよう、と船頭さんがエンジンをかけます。
ビリビリ痺れる口を押さえる僕に心配そうな顔をしてカミさんが駆け寄ります。
「お酢をかけるといいって言うけど、さすがに無いよね・・・」
そう言ってカミさんは持ってきたポーチを開け、がさがさと中身を確認しています。
どうやら下唇のあたりを刺されたようです。
僕はミネラルウォーターで口元を洗い流しました。
火傷をした時のような刺激があるのですが、触ると歯医者で麻酔をかけられた時のように“触れている”という感覚がありません。
・・・このままどんどん腫れ上がっていかりや長介みたいになっちゃったら滞在の後半、テンション落ちるなぁ・・・
カミさんが、何かこんなのしかないけど・・・、と渡してきたのは小児用のムヒでした。
僕は何もしないよりはマシか、とムヒを塗ってみます。
微かなメンソールに何となく効きそうな気がしないでもない感じです。
バンカーボートは沖からぐっと海岸に寄せて再びエンジンを切りました。
ビーチまで100メートルもないぐらいの所でしょうか。
まぁ言ってみればちょっと船を動かしてみただけですが、先ほどと違い海底までくっきり見えるクリアで明るいまさにシュノーケルに適したポイントです。
くらげに刺され下唇は相変わらず痺れたままでしたが、横になって休んだところで何の意味もないので気を取り直して再び海で遊ぶことにします。
僕は返って泳ぎ辛くなってしまうので救命胴衣は着けずにシュノーケルだけ咥えて海にエントリーしました。
水深は5~6mほどなので誰でも安心して入れそうですが、気をつけていないとあっという間に流されてしまうぐらい潮の流れが速くなっています。
僕は流れが強いことを家族に伝えました。
3歳の息子もみんなでサポートして海に入ります。
怖がるかなと思いきや、楽しくて仕方がないようです。
船頭さんも海に入り、何か異変があった時のために潮の流れの後方で僕達を見守ってくれています。
そんな中、彼は素潜りを繰り返し鮮やかなブルーのヒトデを捕まえては息子を喜ばせてくれました。
船頭さんは、僕がちょっと休憩とばかりに船に上がっているとウニを捕ってきてくれました。
食べようよ、という僕に彼は快くうなずき小さなナイフでトゲを叩き割りながら身を出してくれます。
シュノーケリングの時に、と買っておいたパンは小腹が空いたカミさんと息子に大半を食べられてしまいましたが、僅かな残りで息子の周りに熱帯の小魚を集めてみます。
さんざん遊んだ僕達は移動しよう、と船の上に集合。
時計は持っていませんがそれなりに時間は経過しているはずです。
下唇の痺れも治まっていました。
ムヒが効いたのかどうかは謎ですが、よく見ると微かに赤みがあるくらい。
ひと安心です。
バンカーボートは再び唸りを上げ出発しました。
火照った身体に潮風が何とも心地よく吹きつけます。
次なる目的地はプカシェルビーチ。
何度も来ているボラカイですが、このビーチへ寄るのはたぶん8年ぶりなはず。
カミさんと新婚旅行で訪れたとき以来です。






