今日はM.O.F.について…
Bonjour !
M.O.F.とは「Meilleur Ouvrier de France」の頭文字をとった略語。
この「Meilleur Ouvrier de France」は、「フランス国家最高職人章」と訳されます。
日本的にいえば、人間国宝といったところでしょうか。
フランスは職人に対してのリスペクトが非常に高い国で、高い技術を持った職人に
このM.O.F.の称号を国が与えます。
フランスの伝統技術を持った人物に対して与えられる称号なので、国籍は問いません。
日本人では2015年に関元聡さんが「オートクチュール刺繡部門」で獲得されています。
この称号は180職種で与えられるのですが、180職種もの分野で一番有名なのが「食」。
過去の受賞者をあげると…
フランス料理では…
ジョエル・ロブション、ポール・ボキューズ 等
ショコラティエでは…
ファブリス・ジロット、フィリップ・ベル、フランク・ケストナー 等
パティシエでは…
アルノー・ラエール、ジャン=ポール・エヴァン、ステファン・ルルー、ローラン・デュシェーヌ 等
(我がローラン・デュシェーヌ氏もM.O.F.獲得パティシエなんです!)
どの方も、各分野の重鎮ばかり。
コンクール自体は毎年行われるものではなく、3~4年に一度。また、コンクールの審査は実に2~3年をかけて行われます。
また、開催ごとにM.O.F.シェフが誕生するものでもありません。
「該当者なし」の時もあれば、逆に「2人が獲得」といったケースもあります。
これらの厳しい審査に合格し、晴れて「M.O.F.シェフ」の称号を獲得できたシェフは、
トリコロールカラーの襟のコックコートを着用することが許されます。
こういったM.O.F.パティシエやM.O.F.ショコラティエが毎年たった一度だけ、大挙して日本にやってくるイベントがあります。
それは...
毎年1月下旬に開催される「Salon du Chocolat」です。
手前の黒のコックコートの方がジャン=ポール・エヴァン氏。
その奥がローラン・デュシェーヌ氏。
左の白のコックコートの方(手前の女性で顔が半分隠れてますが…)がパスカル・ルガック氏。
この写真は2017年2月1日に東京国際フォーラムでの「Salon du Chocolat」初日のプレスレビューの登壇前の写真ですが、会場にはM.O.F.シェフがいたるところにおられます。
また、M.O.F.を獲得はしていないけれども青木定治さんをはじめ、有名なパティシエさんも数多く其々のお店におられます。
お店ではお買い上げの方にシェフがサインをしたり、一緒に写真を撮ったりておられますよ。
そこは、スウィーツ好き、チョコ好きには最高に幸せなワンダーランドですね。
機会がありましたら、ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。
もちろん、ローラン・デュシェーヌのお店も2018年の出店を予定しています。
Au revoir