よく、「前向きに考えましょう」、「前向きに生きましょう」、って言いますよね。

そう聞くとどう感じますか?

 

何だか、元々前向きでないものを一生懸命前向きにしなきゃ、みたいに感じませんか?

 

もしそう感じた人は、人生に対する考え方が間違っているのかもしれません。

 

人生は、元々前向きにできているんです。

元々、川のように前に流れているんです。

 

もちろん、ずっと清流のように綺麗に流れている訳ではありません。

途中には、うねりや濁流や激流があったり、穏やかな時もあれば、氾濫する時もあるでしょうし、突然滝が現れることもあるでしょう。岩のような障害物に邪魔をされたり、ゴミに足を絡め取られたりすることもあるでしょう。

そんな時は確かに大変ですし、頑張らないといけません。

 

でも、大きな視点でみれば、川は上流から下流にながれ、大きな海に流れていく訳です。人生は、ただその流れに乗って、前に流れていく。それでいいのだと思います。

(美空ひばりさんの歌ではありませんが(笑))

 

では、前向きになる為に頑張らなきゃ、という人は、どういう状態の人でしょうか。

 

普段は、前ではなく、むしろ後ろを向いているということになります。

それはつまり、敢えて流れに逆らって、上流に向かって必死に進もうとしている状態ということです。

 

とっくに通り過ぎた筈の岩に向かって、

「あの岩を壊せなかった!」

「今から戻って俺の川から放り出してやる!」

 

あるいは、

「あそこの濁流をうまく泳げなかった!もっと完璧に泳いでやる!」

「滝から落ちたことが許せない!登り返してやる!」

 

と必死にもがきながら、逆流して戻ろうとしている状態です。

 

それって、意味ありますか?(笑)

 

人生の目的が、海という大きな幸せ、無限の豊かさに辿り着くことだとするならば、

川を逆流して、通り過ぎた岩をどかしに行ったり、完璧に泳ぎ直すことに意味はないと思いませんか?

 

ただ、ただ、川の流れに乗って、進んでいく。

必ず大きな海原に辿りつけることを信じて、力を抜いて、流れに身を任せる。

人間がすることって、ただそれだけではないのかなと。

 

もちろん、川の長さ、幅、高低差、水質、周りの環境は人によってそれぞれだと思います。

 

その人の川はその人固有のもの。

 

でも必ず海につながっている。

 

逆に言えば、その川の流れに乗って進むしか海には辿りつけない。

無理に逆流したり、陸に上がったりしてしまえば、海に辿りつくのは至難の技になってしまいます。

 

自分の川の流れを信じて、それに乗っていく。

その川が海につながっていることを、ただ、信じて流れに身を任せる。

 

それが、本当の意味で「前向き」という、人間本来の自然な姿なのではないでしょうか。

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