夢~ アステカの花

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その頃『アステカの花』が僕の夢に出てきていた。



それは普通の人間で、最初はマリア・マルタの顔をしているのだと思った。

しかし、違った。

笑顔が違った。


この兵舎から立ち去るまで僕は彼女の夢をみるだろうという気がした。


最初の頃の夢では彼女は僕に近づくことすらなかった。


その後段々と大変奇妙なことになった。


彼女は本当に脚がなく、僕はそれを見ようと腰から彼女を持ち上げようとした。



しかし彼女の体は吸盤のようにテーブルにはりついたままで、

彼女も腕に力を入れたがテーブルから離れなかった。



僕は彼女から空気を抜こうと彼女に口付けし、


そして「息をはいて、息をはいて」と彼女に大声で言った。



僕はそうすれば離すことができると思ったからだ。



まるで中身が空っぽになるかのように。




 ある日の晩、彼女の体はテーブルから離れた。



切断部分の皮は柔らかく、なめらかだった。



中央部分に2番目ののへそがあった。


それはちいさく、汗ばんでおり、贈り物ような毛がついていた。



アステカの夢



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僕のマジックショーは家のガレージに近所の人たちを招待して行う。


僕の名前はファビオ



今、11歳でおばあちゃんと二人暮らしをしている。




僕は手に持った魔法の杖を力強く握り締める。

一方でおばあちゃんは観客席のロッキングチェアに深く越しかけている。

スカートの上には照明の明るさを切り替える為のスイッチを持っている。




近所の子供達は一番前の列の床に腰をおろして座っている。

もっと後には同じ町内で僕と同年代の近所の子達が押し合ってじゃれている。

そして、隅には先週15歳の誕生日パーティーで僕を踊りに誘った、マリア・マルタがいた。



魔法の杖はほうきの棒を黒く塗って、端をメタリックペーパーで覆って作ったものだった。




僕は左手にラ・ナシオン誌という新聞の求人欄を魚の形に切り抜いた

切りぬいた紙持っている。




僕はゆっくりと声をだしながら話始めた。

(それはガレージの壁にもたれ掛かっているマリア・マルタへ語りかける

ような調子だった)

「お集まりの皆さん、これは、とある漁師のお話です…。」





おばあちゃんは明るさを落とす。





「その漁師はこのくらいの大きさの魚を釣り上げました。皆さんは

こんな大きな魚を見た事がありますか?」




 
fabio 11

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