最近巻いているのはこんなパターン、
左が#22フラッシングピューパ。
ガスに包まれて浮かびあがったのに、
水面の表面張力を破れず、水面直下で蠢くピューパのイメージです。
ボディが乱反射しやすいよう、わざと雑に巻いております。
きっちりとボディを巻いて透明感を強調している
シースルーピューパ とは、違う作戦のパターンです。
ボディ色はレッドとパールの2タイプで、
中流域ではレッドを多用します、アカムシですね。
右が#26デュアルピューパ。
実戦タイプのピューパで、
シラメの相手が極小サイズの状況で必携のピューパですが、
コレくらい小さいと、フライの位置を正確に掴むことができないため、
近距離のライズなら単独使用するものの、
遠距離のライズなら、上のフラッシングピューパと2本セットで使っております。
どちらの距離でも使えるようにと、デュアルと名前をつけました。
遠投して、シラメの位置から多少はずれても、
フラッシングピューパをトリガーにして、
デュアルピューパで食わせようという作戦です。
ところで、ピューパをドロッパーのように2本セットするのは、
日本ではあまり馴染みがありませんが、
10年ほど前にアメリカのサンワンリバーへ釣りに行った時には、
ガイド連中の常套手段でした。
サンワンではピューパのドロッパーシステムはとても効果があったので、
さっそく日本のシラメに試してみたのですが、
釣れることは釣れるものの、トラブルが多く、
すぐに絡んでしまうので、効率がとても悪い。
考えてみると、サンワンではそれほど遠投する必要がありませんので、
キャスティング能力もたいして要求されませんでしたが、
長良川ではこれを20ヤードとか25ヤード向こうに投げなければいけないので、
シングルの9ftロッドを使っても、しょっちゅう絡んでしまいます。
単独でピューパを投げたほうが、一日の釣果があがりましたので、
残念ながらサンワンでの経験はお蔵入り、
自分の中では禁じ手となっていたのですが、
昨今のスイッチロッドブームで、
長めのロッドが市場に出回るようになりましたので、
ロッドの長さが11ftもありますと、
シュートをかけてから水面にフライが落ちるまでの間に、
絡まないように注意しつつ、強引にターンさせることが可能です。
今年はスコットのスイッチロッド、L2H1106/4をおろしましたので、
10年ぶりに禁じ手を復活させようと目論んでおります。
体調もようやく万全、
シラメちゃん、待っててね。