中華の足跡・改

中国から帰り、北海道に暮らしつつ、台湾とつながる生活。

マジメな話からくだらないネタまで、国籍・ジャンル・多種多様。

いざ、情報発信~!


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ユメの話。

久しぶりの、ナゾのファンタジー・ストーリー。



激闘は、終焉に近づいていた。

「残りは、あとコイツだけだッ・・・」

オレは物陰から飛び出し、ライフルを構える。

目標――ザク(※サイズは人間と同等)。

銃声が室内に響き渡り、続いて着弾の音と部品の破壊音。

(よし、あと3・・・いや、2発か・・・?)

だが。

わずかによろめいただけのザクの、モノアイがオレをじろりとにらむ。

ザクの手にしたマゼラトップ砲が、こちらを向いた。

「・・・ッ!」

慌てて回避行動を取るが、間に合わない。

一発、二発、三発。

ザクが、三連射。

被弾した。

オレは片膝をつく。

(マズイ・・・こっちが先に限界かよ?)


が、その時。

疾風のように、ザクの背後から襲い掛かる人影。

己の身長ほどもありそうな巨大なグレートソードを振りかざした、剣士。

ザクがその気配に気づいた時には、剣士はその間合いの中。

「ふッ!!」

裂帛の気合と共に、剣士は両手に構えた大剣を袈裟斬り。

たまらず、ザクは2,3歩後退した。

剣士はなおも手を緩めず、返す刀で横薙ぎに一閃させた。

それが、致命傷となった。

ザクは、マゼラトップ砲を取り落とすと、仰向けにどう、と崩れ落ちた。


ふう、とオレは息をついた。

助かった。

その剣士も、膝をついて大きく息をしている。

彼もまた、限界なのだろう。

その時、大きな音をたてて扉が開き、若者が飛び込んできた。

「すまない、遅くなった。・・・無事か?」

慌てて尋ねる若者に、オレはゆっくり首を振った。

「あんまり無事じゃないですね。とにかくすぐにここを出ましょう」

そういって、オレは懐から小さな羽を取り出し、剣士の下へ歩いた。

後から飛び込んできた若者も、その近くに寄ってくる。

オレは、その羽を宙に放り投げた。

やわらかな光が三人を包み、やがてその光が消えた時には、三人の姿もまたその部屋から消えていた・・・。



外は、既に夜になっていた。

だが、三人は、とにかくも体力を回復させなければならず、塔のすぐ下でキャンプを張ることにしたのだった。


「・・・それを、筋が通ってるっていうのかよ?」

あきれたような若者の声。

「言うんですよ、ルーファス」

と、オレが苦笑しつつ若者をなだめた。

「だけどよ・・・っておい、寝るなアリューゼ!お前に話してるんだぜ?」

非難された剣士は、ごろりと横になり、両手を枕代わりに頭上で組んでいる。

「オレにはどうでもいいことだ」

「・・・これだよ」

ルーファスという若者は、肩をすくめた。

「それは、あなたが強い戦士だからですよ、ルーファス」

オレはゆっくりと話し始めた。

「アリューゼは、弱い者には無条件に優しい。本人は否定するかもしれませんが・・・」

ちらりとアリューゼという剣士を見る。

相変わらず無反応だ。

「彼は、弱いものの為にその剣を振るうことができます。ですが、自分で自分を守れる強い人間には、冷淡になるんですよ。そういう意味では、一貫性がありますよ」

アリューゼ、依然沈黙。

「それでも、現状では、アリューゼという存在は、我々人間側の希望の存在なんです。彼を英雄視している人間も、少なくない。ルーファス、あなたもそのことはよくわかっているんでしょう?」

「まあ、な・・・」

不承不承といったルーファスの声。

その時、アリューゼが目を開き、ゆっくりと起き上がった。

「来るぜ・・・」

アリューゼがつぶやく。

何が、とは、オレもルーファスも問わない。

戦闘に於ける勘働きで、アリューゼに適う者はいない。

長い夜は、まだ終わらない・・・。



こんなユメでした。

例によって、背景も何もわかりません。

登場キャラクターは、とあるゲームのキャラクターのイメージのようで・・・。


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オバマ大統領に、会った。

いやスケールの大きいユメだ。


場所はおそらく、札幌の狸小路。

はじめは、見かけた、というのが正しい。

その後しばらくして、実際に本人とばったり会って、会話を交わすのだが。

オバマの正体が、実は留学時代の友達のジェームスだった、というとんでもない真実があきらかになる。

念のために言っておくと、ホンモノのジェームスはコロラド州出身の白人で、俺よりも年下。

オバマとの共通点は、アメリカ人であるということだけ、だが。


で、そのオバマ(=ジェームス)と、英語で会話を試みてみたわけだが、夢の中とはいえ全然ダメ。

「さっき狸小路を西に向かってたところを見かけたよ」というようなことを言いたかったのだが、いろいろ考え込んだあげくに出てきたのは「Go west」という、洋楽のタイトルのようなフレーズのみ。

あきらめて中国語で会話をすることになった。


話している内に、いつの間にか現在地がロサンゼルスに変わっていたようだ。

帰らなくちゃ、という俺たち(やはりいつの間にか、相方が加わっていた)に、じゃあ飛行機を用意してあげよう、とジェームス。

おお、プライベートジェット。


セスナ機のような小型だったが、中に入ってみると、自動車の中の空間そっくり。

しっかりとシートベルトを締める。

飛行機は、上昇を開始。

そして。

アクロバット飛行が始まった。

なんの必然性があるんだか、鉄塔やビルの隙間をギリギリですり抜ける。

ジェットコースターのようなものだが、建前上絶対安全なソレとは違って、こっちは人が操縦してるわけだから、ミスったらドカンだぞ・・・という思考能力はかろうじて残ってはいたのだが。

そもそもが、絶叫系が嫌いな俺だから。

かすかに浮かび上がった、『コレはユメである』という天啓のようなものに必死にすがり、覚めろ醒めろ!と、強制覚醒の荒業。

何とか、墜落前に無事に(?)目覚めることができたのだった・・・。


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久しぶりに、ユメの話。


旅行に出発した。

目的地は、ハワイである。

一緒に行くのは、大学のサークル仲間だ。

家にみんなで集合して、車で駅まで向かう。

その途中、コンビニに立ち寄って、みんなでメシを買い込んだ。

弁当を買う人もいたが、俺はレーズンパンにしておいた。

そして、店を出た時に。

ふと気がついた。

「パスポート、忘れた!」

パスポートどころか、スーツケースも忘れた。

小さな手荷物一つしか持ってない。

まずい。

取りに帰らねば。

間に合うか・・・ギリギリのところか?


とりあえず、みんなには先に行っててもらう。

幸い、ちょうどバスが来たので、それに乗り込んで家に戻った。


その、バス。

バスだったはずだが、いつの間にか線路を走っている。

そして俺はバスの屋根に寝そべっている。

バス・・・というか、気がつけば乗用車サイズ・・・いやもっと小さくなっている。

一人乗りだ。


さらに。

線路が、徐々に宙に浮き始めた。

上昇している。

ジェットコースターっぽいぞ。

身体は固定されてない。

手すりをつかんでいるだけだ。

・・・怖い。


車はぐんぐん上昇していく。

それほどの速度はないが、なにしろ身体が不安定なのが恐ろしい。

いったいどこまでいくんだろう。


空に、光が見えた。

光が広がっていく。

何かが見える。

・・・現実世界だった。

目覚め。


リアルだ。

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もう一度留学する、という、そんなユメを見た。


イメージ的にはやっぱり杭州だったようだが。

ただ、大草原とエアーズロックのような巨大な岩山があったのが、目覚めてから思えば杭州らしくない。


どこかの寮のようなところに入ることにしたらしく、「また杭州にやってきたけど、この寮は初めてです」みたいなことを、中国語で話していた自分。

そこに、杭州時代の知り合い(友達ではなく)も登場していたようだった。


それだけ。

ストーリーも何もなく――あったかもしれないけど忘れた。


願望、というのとはちょっと違うか。

留学はおもしろかったし、またしてみたいという気持ちはあるものの、実際にまた留学することはもうないだろうし。

俺の中では、すでに完結した一つの歴史。

続編は必要ない。

その代わりに、得たものや人間関係なんかは今現在の俺そのものを構成している。

そういうこと。


もっとも、懐旧の情なんてのも時々出てくるのも、また自然なもので。

ここ数日の仕事の疲れが、そういう方向にでたんだろう。

たぶん、間違いなく。

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まず、ヘリコプターに乗っているところから、ユメはスタートしたようだ。

海岸沿いの上空を飛んでいる。

釣り人が、大勢がんばっている。

「なんとか漁業組合の方々です」というアナウンスが入った。


場面変わって。

カウンターの席に座って、食事中。

隣には誰か友達がいたようだったが、はて誰だったか。

食べたものも思い出せないが、それなりにうまいものをそれなりにいっぱい食って、まずは満足、というところで。

どうぞ、と、追加で出されたのが、豪華な寿司盛り。

うわ。



びっくりしたところで目が覚めた。

目が覚めてから、ぼんやりと解釈してみる。


たとえば漫画なんかでありがちだが、うまいものが出てきて、食べようとした瞬間に目が覚めて、悔しがる。

今回の俺のユメも、ある意味そのパターンではある。

ただ、少し違うのが、夢の中の俺は既に満腹で、それ以上食えそうにはなかった、ということか。

ということは、せっかくあるものを満腹で食えないよりはいっそユメがすっぱり終わってしまったほうがまだすっきりしていいかもしれない、という更なる解釈も成り立つ。


しかし、何よりも重要な要素がまた一つ。

『そもそも俺は寿司を食わない』というファクターが、ある。

それを前提とすると、また別の解釈も可能になりうる。

食えなくてもったいない――という思いが皆無になるのだ。

どっちかといえば、食わずにすんだ、という方が近い。

もっとも、もともと満腹で食える状態になかったわけだから、結果は同じか。



・・・そんなくだらないことを考えながら、二度寝に落ちた。

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久しぶりにユメの話、いってみよう。

いやユメそのものは毎晩のように見ているわけだけど、ストーリーのありそうなもの(?)となると限られてくるわけで・・・。




ドン!

またも扉が悲鳴を上げた。

「まずいな、もう耐えられないぜ」

「ああ、そうみたいだな・・・」

ドン!

確かにこの分では、扉が破られるのは時間の問題だろう。

ミシミシッと、嫌な音が響き始めている。

「・・・来るぜ」

ケンイチのつぶやきと同時に、木製の扉が木っ端微塵に砕けた。

そして、疾風のように飛び込んでくる影。

待ち構えていたテツは、手にしていたマシンガンを乱射した。

銃声はリズミカルに響き渡り、間違いなく目標を捕らえた。

着弾の煙が上がる中、だがその影は動きを止めない。

大きく跳躍すると、テツに向かって鉤爪を振るった。

間一髪、テツは体を投げ出すようにして凶刃から身をかわす。

「ちぃっ、やっぱきかねえか!」

「さすがにホンモノの吸血鬼ともなると違うぜ!」

ケンイチとトモヤが言葉を交わす。

侵入者――吸血鬼は、もはや生前の理性を保っていないようだ。

地面を転がって逃げるテツには目もくれず、今度はケンイチへと突進した。

すさまじいスピードだ。

常人なら一瞬でまっぷたつにされていたであろうその一撃を、だがケンイチは軽くバックステップでかわす。

「・・・調子に乗るんじゃねえ!」

叫んで、ケンイチは半身の体勢になり、右手を正面にかざした。

それをみて、テツとトモヤは瞬時に顔をそむけ、目を固く閉じる。

「・・・!!」

瞬間、ケンイチの掌から閃光がほとばしった。

部屋が純白の光に染まる。

正面からその閃光を直視した吸血鬼は、一瞬にしてその視力を奪われ、苦悶の叫びをあげた。

そして、トモヤがゆっくりと進み出た。

「貴様と、こういう形で決着をつけることになるとはな・・・」

剣の、鞘をゆっくりと払う。

視力を奪われた吸血鬼も、その気配を感じ取ったのだろうか。

「グ・・・ガァァッ!」

見えないままに、両の鉤爪を振り回し、トモヤに肉薄した。

だがトモヤは落ち着き払って、無造作に剣を一閃した。

その剣は吸血鬼の左腕をとらえ、はねとばした。

血は、流れない。

肘の辺りから切断された腕は、地面に落ちると同時に、灰となって消えた。

「ウグォ・・アァ!」

再びうめき声を上げた吸血鬼は、本能的に敗北を悟ったのだろう。

身を翻し、逃走を図った。

が。

出口には、テツが待ち構えていた。

その手には、やはり剣。

もはや勝利を確信したテツだが、その表情は苦い。

(とどめを、刺さなければ・・・ならないのか・・・俺が・・・)

「テツ!」

一瞬のテツの迷いを見抜いたように、ケンイチが短くテツを叱咤した。

(ああ、わかってるよ・・・!)

吸血鬼は、目の前に迫っていた。

テツは、わずかに身をかがめると、渾身の力をこめて剣を薙いだ。

その剣先は、寸分たがわず、吸血鬼の喉元を切り裂いた。

吸血鬼は走った勢いのままに数歩よろめくと、どうと倒れ伏した。

静寂。

誰も声を発しないままに、吸血鬼の体は静かに灰となっていった。

「くそ・・・ふざけやがって!」

沈黙を破ったのは、トモヤ。

苛立たしげに、剣をヒュッと一振りした。

そして、テツとケンイチを当分に見て、言った。

「まさかこのまま引き上げるなんてことはないよな?」

応じたのは、ケンイチ。

「当たり前だ。落とし前はつけさせてもらうぜ・・・コイツの分も、な」

ちらりと、吸血鬼が消えた場所に視線をやる。

そして、その視線をテツにうつす。

それを受けて、テツも深く頷く。

「よし。・・・行こうぜ」





・・・背景?・・・続き?

知りません。

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実話と夢の話とをミックスさせて、ちょっとフィクションをほどこしました、というお話。

どこからが実話でどこまでがユメでどの辺がフィクションか、そこらへんは想像にオマカセ。




我が実家は、千葉県の柏市。

ただ、数年前に柏と合併するまでは、沼南町という、あまり大きくもない街だった。

暮らすのに不自由はないのだが、不便なのは、近くに電車の駅がないことか。

最寄の駅は、たぶん柏駅なのだが、5kmほど離れているので、歩けば一時間近くかかる。

もちろん日中ならバスが走っているのでわざわざ歩く必要などないのだが、深夜になると事情が変わってくる。

深夜といっても、JRがまだ余裕で走っている11時台くらいにはバスがなくなってしまうので、東京などで友達と飲んだりすれば、ほぼ間違いなくバスのない時間に柏に戻ってくることになる。

そんなわけだから、金曜や土曜の夜は、駅前のタクシー乗り場には長蛇の列が出来ることになる。


しかして俺は、深夜のタクシー料金もバカにならないということと、歩くのは別に嫌いじゃないという理由から、バスがなければ歩く。

一時間くらいなら問題ない。

酔っているなら、酔い覚ましにちょうどいい、と言えなくもない。


さて、その日。

やはり東京の友達のところで宴会があり、いい気分に酔っ払ってふらふらしながら柏駅に降り立ったのが、ちょうど深夜12時。

迷うこともなく、徒歩で帰途に着く。

東口からそごうの脇を抜け、サンサン通りという繁華街を抜ける。

酔っ払いグループや客引きも多く、深夜でもにぎやかな場所である。

しばらく国道16号方面へ、まっすぐ歩いていく。

道の左手に大きな寺と墓所が見えてくる頃には、人通りもだいぶ少なくなり、喧騒もなくなる。

聞こえるのは、時折通り過ぎる車の音だけだ。


無論、歩行者も極めて少ない。

だから、他の人間の足音が聞こえたときにまず俺が思ったことは、おやめずらしいことで――ということだった。

俺の後方から、すたすたと静かな足音がついてくる。

どうやら向かう方向も同じらしい。

歩行のペースも俺とほぼ同じらしく、聞こえてくる足音から判断するに、距離は約10mくらいだろうか。

きっとこの人も、柏からの帰り道なのだろう。

わざわざ歩いて帰ろうというのか。物好きな人だ――と、自分のことは棚に上げて考える。

どんな人なんだろう、と、ちょっと興味が湧いた。

ただ、向こうの人も同じようにこっちのことを考えてるのかもしれないし、振り向いて確認するのもちょっと抵抗がある。

そこで、できるだけ不自然に見えないように、さりげなく周囲を見回すフリをしながら、ちらりと背後をうかがってみた。

一瞬だったし、周囲が暗いこともあってよく見えなかったが、どうやら女性らしいことはわかった。

こんな夜中に歩いて帰ろうとするからにはきっと男だろうと思いこんでいた俺は、ちょっと意外だった。

まあ、16号に出る少し手前に、住宅街があるから、きっとそこに住んでる人なのだろう。

20分くらいなら、充分歩ける距離だ。


そんな俺の予想は、裏切られた。

住宅街を抜け、国道16号に出たときにも、背後からの足音はあいかわらず続いている。

いったん国道に出たら、住宅は少ない。いったい、この女性はどこまで歩いていくつもりなんだろうか。

疑問を抱きつつ、国道沿いの歩道を、千葉方面に歩く。

この16号は、千葉から柏を通り、さらに埼玉の春日部、川越などの主要都市を経由し、横浜に至る幹線道路である。

深夜とはいえ、交通量はそこそこ多いし、その車のスピードも速い。

車両が通り過ぎていくときには足音などはかき消されてしまうのだが、ふと交通が途切れると、変わらないペースの足音が、俺の後からついてくる。


もう柏を出てから30分以上たっている。

日付はとっくに翌日になっている。

あんまり、女性が一人で歩く状況とはいいがたい。

といって、まさか振り返って声をかけるわけにも行かない。

もう背後を気にするのはやめにしよう。

そこで俺は、徐々に歩くペースを速めていった。

自慢にもならないが、歩くスピードはかなり速いほうである。

それまではのんびり歩いていたから、すぐに女性との距離は離れるだろう。


――ところが。

足音は、一向に途絶えない。

すた、すた、すた・・・。

場違いなほど軽快に、俺の後からついてくる。

・・・まさか、俺をつけてきてるはずもあるまいが。

ふと生じたくだらない疑念さえ、払拭できない。

俺は意地になって足を速める。

それでも、車が去った後の静寂に響くのは、俺と――もうひとりの、足音。


やがて国道は、トンネルにさしかかる。

このトンネルは、ちょっとした小山を貫いている。

その小山というのが、なんとも陰気な林に包まれていて、さらにその林の奥には正体の知れない廃校があるということを、俺は知っている。

以前自転車で迷い込んでしまい、えらい目にあった記憶が、今さらながらによみがえる。


トンネルの中では、車の音は大きく反響するが、車が来なければ足音も反響する。

すた、すた、すた・・・。

2対の足音が、うつろにトンネル内に響き渡った。

何度も通ったことのあるこのトンネルを、不気味なものに思ったのは、この日が初めてだった。


思わず駆け出したくなる衝動を必死でおさえ、やがてトンネルを抜けた。

そのトンネルの出口のところで、ふと目についたものがあった。

歩道の脇に、ひっそりと捧げられた――花。

あきらかに、人の手になるものだ。

そしてその脇には、排気ガスのせいで薄汚れてしまっている、立て看板。

通り過ぎながらそれを眺めた俺の眼に飛び込んできたのは、『死亡事故発生場所』という、文字だった。


俺が、その花と看板に気をとられたのは、実際は一瞬のことだったのかもしれない。

だが。

俺は、はっと気がついた。

――足音は、どこへ消えた・・・?


車は、途絶えている。

国道の両脇には水田が開けていて、蛙の鳴き声も聞こえてくる。

だが。

聞こえなければならない音は――女性の足音は?

・・・どうして、何も聞こえないのだ?


トンネル、だ。

脇道も何もない。

トンネルに入ってからも、間違いなく足音は聞こえていた。

背後の女性は、トンネルの中を歩いていたのだ。

それが、俺が一瞬気をそらした隙に、途絶えた。

――そんなことは、ありえないのに。


俺は、もしかしたら真っ青になっていたかもしれない。

とてもじゃないが、振り返ることはできなかった。

あの女性も、ちょっと立ち止まっているだけなのかもしれない――靴紐が解けたとか、大事な用件を思い出したとか――そんなありえないことを無理やり思いながら、俺は駆け出す寸前のスピードで歩き始めた。


数分歩くと、道の脇に24時間営業の大きなガソリンスタンドがあった。

浩々と証明が照らされ、大音量で音楽が流れていて、数台のトラックが給油中だった。

店員が忙しそうに立ち働いている。

その光景に、俺は心底ほっとした。現実世界に戻ってきた気がした。

なによりも、明かりというものは勇気をくれる。

俺はそこで、思い切って足を止めて、背後を振り返った。


もちろんというべきか、人影はどこにもなかった。

直線道路は、トンネルの向こう側まで見渡せる。

曲がる道も、ない。

そのどこにも、動くものの影は、なかった――。



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バスケットボールを、立てた指先の上でシュルルルッと回し続ける、というワザがある。

プロ選手とかバスケ部員とかがお遊びでやっているのを目にしたこともあるかもしれない。

ポピュラーといえばポピュラーなワザだが、別の言い方をすれば、たいしたこともない、どうでもいいワザでもある。


得意・・・とまでは言わないが、俺も一応、コレができる。

バスケ部だったころ、何故か大流行したことがあった。

見た目にハッタリがきくので、みんなで競って練習したものだ。

やがて、ただ回すだけではなくて、指から指へ移動させたり、回転させたまま人の指に渡したり、もう一方の手で回転をさらに加えてどれだけ長時間回していられるか、などのオプションも生まれたのだが。


ボールを回転させる方向は、人によって違う。

上から見たときに、ボールが時計回りか、反時計回りか。

これはまあ個人のやりやすさと慣れの問題だから、どっちでもいい。

ちなみに俺の場合は、右手首を内から外にひねるようにスタートさせるので、ボールは上から見ると時計回りするタイプになる。

立てる指も人それぞれだが、俺は中指がやりやすい。


コツとしては、とにかくボールを思い切り回転させること。

回転が速いほど、ボールは指の上で安定する。

スタートさせるときに、できるだけ強く手首をひねることだ。

そしてその際、指先の上で回転させようとするのではなく、回転させたボールの中心部に指を当てるイメージを持つ。

あとは、慣れ。



・・・と、そういうことをひたすら解説するという、妙なユメを見た。

伝授相手は、サークルの後輩の女の子だったような気がする。


バスケットボールも、長らくさわってないからなぁ・・・。

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夢自体は、実にたわいないものだった。


野球ではなく、ソフトボール。

はじめファーストを守っていた俺だったけど、リリーフということで急遽マウンドへ。

適当にウィンドミルで投げてみると、これがまたいい具合のストレートで、コントロールも申し分なし。

我ながらいい投球だ。

対戦するバッターたちは、どうやら大学の学部友達だったようだけど、ことごとく、三振。

実に気分がいい。


そんな気分のいい夢が、NTTの訪問アンケート調査とやらに邪魔されてしまった。

なんか悔しい。

思わず不機嫌に応対してしまった。

調査員のお姉さん、ごめんなさい。

普段はもっと寝起きもいいんですけど。

半分くらいヤツアタリです。


さて。

そういう夢をみた理由・・・なんとなく想像がつく。

プロ野球が開幕した、というのがたぶん一つ。

そしてもう一つが、前夜の知人との会話。

杭州で、ANAが主催したイベントに参加して遊んできた、とい話をきいたもんだから、反射的に俺が思い出したのは、やっぱりというべきか、JALのソフトボールサークルだった。

遊びに行った先というのが蕭山(杭州から少し離れた開発地区――空港とかがある)だったそうだから、なおさら。

JALソフトでも、よく蕭山に行って、そこのある会社のグラウンドを借りてプレーしたり、その後昼食を食べたり。

あれも、留学生活の貴重な想い出の一つだった。


記憶をたどりながら、一緒にプレーした人たちとか、ついでにいろいろ遊んだ子供たちとか、ヒマなときに練習したりした同居人のコトだとか、様々なことを思い出して。

あーソフトボールでも野球でもどっちでもいいからやりたいなーと、そういうことをぼんやり思い。


・・・そしてそういうユメを見る。


――俺のアタマの中が単純なのか、ヒトという存在がそもそも単純にできているのか、どっちだろう。

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日本のゲーム史上における不朽の名作というものをいくつか挙げるとするならば、その中に間違いなく入ってくるだろうタイトルが、「スーパーマリオブラザーズ」というゲームだ。

古い。

ファミコン版のゲームだ。

俺が小学校低学年のときに大流行していたから、今からもう20年以上昔のものだ。

が。

例えば、過去に発売されたあらゆるゲーム(FC,SFC,PS,PS2などハードを問わず)の中で、最も売り上げ数の多いタイトルこそが、このスーパーマリオなのだ!

その数、実に680万本。

全世界ではなんと4000万本の売り上げ数というから、おそるべし。


俺らの世代は(特に男は)ほとんどの人がこのゲームのプレイ経験を持つため、様々な場面でネタとして使われることも多い。

時々使われる(一部の仲間内だけか?)、「Bダッシュ」という言葉なども、このゲームから生まれたものだ。


このゲームで一躍有名になったマリオというキャラクター。

任天堂ゲームの顔として定着し、この後もいくつもの続編が誕生し、さらには別ジャンルのゲームにも進出。

マリオカートなんかは有名だけど、その他テニスやゴルフといったスポーツもの、RPGや対戦ものにまでマリオは引っ張りだこになった。


前置きが長くなった。

つまりは、マリオってのはそういう偉大なキャラだってことがわかればいい。


そのマリオがどうしたって、別にどうもしないんだが、ただ俺の夢にでてきた。

かなりリアルに。


感覚からすれば、等身大3Dアクションのイメージだった。

俺がマリオを操作しているのか、はたまた俺自身がマリオになったのか、そこらへんがちょっとあいまいだったのだが。


とにかくそのマリオは、ファイアーボールをぽこぽこ投げられる状態のマリオだった。

これを武器に、薄暗い迷宮をひとり探索していったのだ。


いくつもの分かれ道を過ぎ、自分がどこを歩いているのかさっぱりわからなくなったころ、長い通路の奥のほうに、ボスキャラらしき敵があらわれた。

どうやら、ドラゴンだ。

とりあえずファイアーボールでも投げつけるか、と思ったら、先にドラゴンが炎を吐いてきた。

その炎は無数の火球に分裂し、ものすごい勢いでマリオに襲い掛かってくる。

マリオ、避けきれずに数発被弾。

ゲームだからか、夢の中だからか、特に痛みはないのだが。

とりあえずこのままじゃ燃やされるのはわかったので、壁の陰に隠れる。

壁を背にして、飛び出すタイミングを計る。

まるで刑事アクション物の銃撃戦でもやっているようなシチュエーションである。

ちょっとファンタジック――ある意味メルヘンチックだが。


そしてマリオは壁から飛び出し、それそれっとファイアーボールを投げつける!


・・・というところで目が覚めた。


勝敗やいかに。

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