松風園の外腰かけ

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かつては四阿を待合に使ってありましたが、四阿はより多くの方に楽しんでいただこうと、一般公開するエリアに含めましたので、改修の際に露地に腰掛け待合を設けました。

デザインは表千家不審庵の外腰掛けを参考にさせていただきました。簡素な待合です。

新築の茶室から少し離し、亭主の動きがわかるように蹲いの裏側に配置しました。

茶の世界では席入りの準備ができたことを銅鑼の音や蹲いの水をためる仕草で伝えます。

特に言葉はいりません。亭主と客のあうんの呼吸です。

蹲いに水をためると亭主は中門へと客を迎えに行きます。ここで初めて亭主と客が顔を合わせます。

しかし、これらの一連の仕草は客も何らかの形でわからなければ、先に進む頃合いをつかめません。

従って、外腰掛けの配置を決めるには、亭主と顔を合わせないが気配は感じるという絶妙な位置が大切です。

松風庵の場合は外腰掛けと茶室との間にモミジやイスノキ等の植栽で仕切ることによって適度に遮蔽しています。

また、外腰掛けの周りにはアカシデ、イヌシデ等の雑木を植え、山野の休憩所のような雰囲気を出しています。

露地を進むとさらに山深いたたずまいを見せ、モミジとモッコクの中門を通って、松風庵へと導きます。



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