松風園の借景

テーマ:

借景とは敷地外にある風景を庭の風景として取り込む手法である。

松風園からは南公園がよく見える。南公園はサクラの時期には山が白く染まる。

この風景をなんとか取り入れたいと考えた。

南公園の見える敷地の西側はかつては芝生と刈込の庭であった。

そのイメージを継承し南公園とその周りに広がる空を見せるように明るい芝生の庭とした。

風景を積極的に取り入れるのにはいくつかの方法がある。

「枠で囲む」「庭の木と対比させる」「山と同様のデザインを庭に施す(大刈込)」等である。

今回は庭に植えたアカマツと対比させると共に、大刈込と一体化させて山を取り込んだ。

また、山を取り込むだけでなく、周囲の住宅を視線から消すことにした。

「市中の山居」として緑の小宇宙をつくるためには俗のものを消す必要があったからだ。

その両方を満足させてはじめて落ち着きのある空間ができると考えた。

その結果、広間からの眺めは心地よい風景となった。

あとはこの風景を維持する管理が重要になる。


syouhuen

AD