Blog内検索

Blog内を検索 WWWを検索

LINK
2009年07月07日

・新疆ウイグル自治区で再び大規模な住民蜂起 ~拡大する占領地での独立運動~

テーマ:中国・チベット問題

【ウイグル暴動】ウルムチで再び衝突 カシュガルでも暴動の動き:産経

中国・新疆ウイグル自治区で起きた暴動で、ウルムチでは7日午前、ウイグル族住民約200人が家族が拘束されたことに対する抗議行動を行い、再び警官隊と衝突した。この衝突での死傷者は確認されていないが、暴動の死者は16人増えて156人となり、負傷者も1080人に上っている。

 また、中国国営新華社通信は7日、同自治区カシュガルで6日夜、200人以上の住民が中国最大のモスク(イスラム礼拝所)「エイティガール寺院」に集まろうとしたところを警察が排除したと伝えた。

 当局はウルムチのほか、ウイグル自治区内のカシュガル、イリ・カザフ自治州、アクスでも暴動を扇動し、組織しようとする動きがあるとしている。

 香港の人権団体によると、当局はカシュガルなどウイグル独立派の活動が盛んな同自治区内の4地域に、3万人を超える治安部隊を配置、厳戒態勢を敷いている。

 中国指導部が最も懸念するのは、ウイグル族の不満が連鎖的に爆発し、周辺各地に暴動が飛び火することだ。他の少数民族にも波及すれば、事態の深刻化は免れない。当局は現地でインターネットを遮断し、国際電話をかけられないようにするなど情報統制をさらに強化する見通しだ。 

 ウルムチの暴動では、車両261台や商店203軒が焼かれたり、壊されたりしたとする当局は、すでに主導的な役割を果たした人物やグループに対する捜査を進めており、これまでにウイグル族ら約1434人を拘束した。


とうとうウイグルにて大きな暴動が起きました。現時点で死者は156人ということですが、これは中国政府の発表であることを考えると、その規模は少なくとも数倍はあると思われます。かなり大規模な事態に発展しているようです。

 北京オリンピック時にチベット人が自由と独立を求めて多数蜂起し、中国がそれを軍事力を持って無慈悲に弾圧・虐殺した事件は記憶に新しいところですが、今回のウイグルでの暴動はそれと全く同じ構造であると考えて良いと思います。

 新疆ウイグル自治区は、チベットと同じく中国が戦後侵略し、自治区としている地域です。トルコ系イスラム教徒が住む東トルキスタン共和国を、1949年に中国が軍事侵攻を行って奪い取った土地です。その後中国政府の政策「大躍進政策」の失敗による大飢餓などの影響で、数千万が死亡するなど、中国の圧政に長く苦しめられた人々が住んでいます。また、中国政府がこの土地に作った核兵器施設や核実験で20万人の人々が死亡しているという調査結果もあります。

 このように、チベットと同じく、中国による軍事的侵攻、虐殺、圧政、人権侵害に苦しめられている新疆ウイグル自治区では以前から独立運動の動きも中国政府の目を恐れながらも続けられてきました。今回は、おもちゃ工場で中国人がウイグル人を殺害するという小さな事件をきっかけに、常に中国へ対して大きな不満をもつウイグル人達が蜂起したというのが、ことの真相です。


 中国政府はチベット問題の教訓を得て、より姑息な手段に出ています。チベットでの暴動事件の際には、中国が徹底的な情報管制を行い、完全に情報をシャットアウトしました。これには外国メディアから激しい非難を浴び、より問題を大きくする結果となりました。

 しかし今回は、早急に映像を出し、操作されているとは言え、いくつかの情報も発表しています。しかしながら映像を見ると、公安の車を破壊するウイグル族に対し、血を出して大けがをしている中国人女性が映し出されるなど、「加害者のウイグル人と被害者の中国人」という印象操作を行う目的であることがあまりにはっきりしています。中国は、チベットでの教訓から、外国メディアの批判をかわしつつ、操作された情報を流すことで、この事件の真相を、隠そう画策を行っているようです。

 日本のマスコミでもさすがにこのウイグルでの暴動について報道が行われています。私もいくつかのTVニュースを見ましたが、事件は伝えているものの、事の真相が全く伝わっていない。ある番組では、古くからこの地に住むウイグル民族と漢民族の衝突」と伝えていました。確かにそうです。しかしそれでは、「中国の一地方の小さな住民対立」くらいの印象しか残りません。それは事件の真相ではありません。「戦後中国がウイグルに軍事侵略し、虐殺や圧政を繰り返してきた」という肝心のキーワードを伝えないため、この事件がなぜ起きたのか。どういう意味を持つのか。という真相が全く伝わっていないのです。

 数年前までは、この日本においては”チベット問題”を口にすることさえタブーでした。しかしながら、ネットの発達と北京オリンピック時の聖火リレーをきっかけに、多くの国民がチベット問題に触れるようになりました。そして我々は、ウイグル問題(東トルキスタン)というチベット問題と性格を同じにする問題が存在していること、そして中国が今までウイグルに何をしてきて、今もまた何をしようとしているのか。それを知り、理解しておく必要があります。今回の事件は大きなきっかけとなるはずです。


 

人気ブログランキングバナー←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。


参考書籍:
中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧 (文春新書)
水谷 尚子
4166605992


中国の狙いは民族絶滅―チベット・ウイグル・モンゴル・台湾、自由への戦い
林 建良
4944235453


中国の核実験─シルクロードで発生した地表核爆発災害─〔高田 純の放射線防護学入門〕
高田 純
4860033906

いいね!した人  |  コメント(35)  |  リブログ(0)
2008年06月05日

・中国当局が日本人旅行者を拘束し「教育」を実施 ~中国では外国人も思想教育されるのか~

テーマ:中国・チベット問題

日本人旅行者の「チベット救え」バッジ、中国当局が没収:読売
 中国の華僑向け通信社「中国新聞社」(電子版)は4日、中国西部・新疆ウイグル自治区の国境で、6月初め、日本人旅行者2人が、荷物検査の際に、「チベット独立」派を宣伝する物品を所持していたとして、相次いで物品を没収され、「教育」処分を受けたと伝えた。

 2人はそれぞれ、インドやネパールを旅行していた時に、地元住民らから、「チベットを救え」などと英語で書かれたバッジや、宣伝資料などを受け取り、荷物の中に入れていた。

 当局が、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世「一派」による祖国分裂活動に関する「教育」を行ったところ、「2人の日本人は誤りを認めた」という



この記事、事実を淡々と書いてありますが、事実だとしたらとんでもないことです。本来であれば外交問題になってもおかしくありません。

 他国の旅行者を捕まえて無理やり思想教育を施す。何が正しいかや個人の思想の自由は関係なく、中国共産党の意向に沿わない考えを持つ者は、外国人であろうと、強制的に中国内で洗脳される。こんな恐ろしいことがあるでしょうか。常軌を逸しています。


 先日、韓国の中央日報 が日本の外務省の旅行者の安全対策HP の韓国についての紹介文に、犯罪や交通事故がとても多いので注意すること、食べ物は衛生的でないので注意することなどと書いてあり、韓国のイメージを損ねており、政府は抗議すべきだという記事を載せたことが少し話題になりましたが、中国のページには、「チベット問題や歴史問題などで、中国当局の意向にそぐわない意見を持っている場合は、中国当局にり拘束され、強制的に思想教育を受けさせられることで洗脳される恐れがあるので注意すること」という記述でも追加すべきです。


人気ブログランキングバナー←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。

参考書籍:

誰も報じない中国の真実 (OAK MOOK 180 撃論ムック)
西村幸祐
477551069X


中国はいかにチベットを侵略したか
マイケル ダナム Mikel Dunham 山際 素男

477004030X

いいね!した人  |  コメント(25)  |  リブログ(0)
2008年04月27日

・マスコミで報道されなかった聖火リレーの現場 ~長野県警の差別の実態と聖火リレーが伝えたもの~

テーマ:中国・チベット問題
長野聖火リレーから一夜明けましたが、ネット上では、現地へ行った方が撮られた数多くの動画がアップされ、マスコミのフィルタがかかっていない生の姿がわかってきました。それらを見ると、予想以上に現地の状態は酷かったようです。中国当局に動員された中国人達の無法振りもさることながら、警備に当たった長野県警が、中国人達の違法行為を含む問題行動は野放しにし、逆にチベット支援側や日本人に対しては厳しく取締や規制をするといった、差別的な警備体制を取っていた問題も、これらの動画によって明らかになってきました。

一部の動画を紹介します。

長野駅前の公共のモニュメントに中国人達がよじ登り、占領したかのように大きな旗を振り続けているのに対し、警察は注意するどころかなんと彼らを警護。それに抗議する日本人には立ち去るように注意するという問題映像です。


日本人の用意したプラカードを奪って破壊する中国人と、それを逮捕するどころか見て見ぬふりをする長野県警
 

中国国旗を車から振りながら走行する中国人の車列。多くの警官が道路にいる上に、パトカーが後ろから警護するように追走していますが、取締を受ける様子は一切ありません。



 それに対して、チベット国旗を一人でバイクの後ろに乗せていただけで取締を受けた日本人男性


正直、これらはかなり衝撃的な動画です。
ちなみに、この中国人らは走行するに当たって、警察署長の許可を事前に受けていなかったとしたら完全に道路交通法に違反しています。
長野県道路交通法施行細則
第 22条法第77条第1項第4号の規定により警察署長の許可を受けなければならないものとして、
公安委員会が定める行為は、次の各号に掲げるものとする。
(6) 道路において、一般交通に影響を及ぼすような方法で旗、のぼり、看板、あんどん、
その他これらに類するものを持ち、若しくは楽器を鳴らし、又は特異な装いをして広告又は宣伝をすること。


つまり、長野県では中国の国旗を掲げていれば、道路交通法を無視しても取締を受けることはないということがこの動画から証明されます。

「こんな旗を持ってたら迷惑だし挑発になるでしょ?」と説明する長野県警。しかし中国人がおなじ事をやってもなぜ注意されないのか。バイクの日本人男性の言うとおりです。長野県警はこの矛盾について納得のいく説明を国民に対してすべきです。

長野県警抗議先(メールアドレス有)


 携帯電話などで、誰もが簡単に写真や動画が撮れるようになったこと、そしてインターネットという情報媒体の発達のおかげで、マスコミでは報道されない事実も簡単に我々は手に入れることができるようになりました。皆さんはこれらの動画を見てどう思われたでしょうか。
  
 私も含めて、当Blogで毎度取り上げているような問題に普段多く接している人は、今回の長野での聖火リレーで中国人らの行動を見ても、ある意味”慣れ”てしまっていますが、そうでない人にとっても、今回の聖火リレーを取り巻く大量の中国人と赤い旗には強烈な違和感を覚えたという方も多かったのではないでしょうか。昨日、当Blogにコメントを頂いた”いろいろdiary”というBlogを紹介させて頂きます。他の記事を見ても、普段は特に政治問題などについては触れられていない、主婦の方が自分の生活をつづった綺麗なBlogですが、昨日の長野での大量の赤い旗を見て、「言葉も無い。なんなんだ・・・あの真っ赤は。TVで見て、ここはいつから中国になったんだ?とア然。これに関しては、個人の思想や主義もあり意見も分かれると思う。私的には、とっても不愉快だった。」という言葉が載せられており、私にはとても印象に残りました。

 昨日も書きましたが、チベット問題と中国へ対する抗議を世界に知らしめるという意味を持った聖火リレーは、着実にその任務を果たしながら、世界を廻っているようです。


人気ブログランキングバナー ←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。

参考書籍:

誰も報じない中国の真実 (OAK MOOK 180 撃論ムック)
西村幸祐
477551069X

中国はいかにチベットを侵略したか
マイケル ダナム Mikel Dunham 山際 素男

477004030X

いいね!した人  |  コメント(78)  |  リブログ(0)
2008年04月26日

・長野聖火リレーで叫んだチベット人の思い ~抗議の声はしっかりと聖火へ込められた~

テーマ:中国・チベット問題

「フリーチベット」の叫び届かず亡命2世 泣きながら乱入 聖火リレー:産経
何のための、だれのための「平和の炎」なのか。26日、3000人規模の厳戒態勢の中で行われた北京五輪の聖火リレー。沿道を埋め尽くす真っ赤な中国国旗と、時折揺れるチベットの雪山獅子旗。出発式会場に一般客は入れず、平和の祭典を象徴するイベントは「市民不在」で進んだ。「チベットに自由を」「ゴーゴーチャイナ!」。チベット問題を訴えるプラカードも掲げられ、タレントの萩本欽一さんや卓球の福原愛さんが走行中には男が取り押さえられる場面もあった。善光寺で知られる仏都・長野市は終日騒然とした空気に包まれた。(林英樹、永原慎吾)

 ハプニングは突然起きた。JR長野駅や善光寺周辺と比べて、比較的観客の数が少ないコース中ごろの沿道。「フリーチベット!」。チベットの旗を握りしめた男がロープをまたいで車道へ飛び出し、聖火ランナーの列に飛び込んだ。警官隊に取り押さえられ、地面に顔を押さえつけられながらも、「フリーチベット」の泣き叫ぶような声は消えない。

 男は、台湾に住む亡命チベット人2世の古物商、タシィ・ツゥリンさん(38)。「私はオリンピックに反対しているわけではない。ただ、チベットの惨状を全世界に訴える絶好の機会だと思っている」。この日朝、沿道の別の場所でチベットの旗を広げていたタシィさんは記者にそう話していた。

 タシィさんは、中国のチベット侵攻後の1959年、チベットからインドに亡命し、その地で生まれた。紛争は直接経験していないが、父親の壮絶な体験がタシィさんの心に刻み込まれている。

 父親は紛争の最中、政治的理由で中国公安当局に拘束され、死刑を宣告された。しかし執行の前日、一か八か、小さな窓から絶壁に向かって飛び降りて脱走、一命を取り留めた。その後、夫婦で当時7歳だった兄を連れて2週間かけて、命からがらヒマラヤ山脈を越えたという。

 「チベット独立は両親の悲願でもある。それを実現するためには、残りすべての人生を犠牲にする覚悟がある」

 チベット難民として暮らしたインドでは、常に「どこにも所属しないホームレスのような感じだった」。しかし、ダライ・ラマ14世の言葉に接し、考え方が変わった。「チベットはチベット人のもの。暴力を使わず、平和的に訴えることで、私たちの『自由』を取り戻したい」。

 タシィさんは25日夜に長野入り。タイの聖火リレーでも抗議活動に参加したが、そのときと比べると、日本のほうがチベット支援者が多いことに驚いたといい、「応援してくれる日本のみなさんに感謝している」と述べていた。


 穏健にチベット問題を訴える人たちもいた。市民団体「SFT日本」の代表を務める亡命チベット人2世、ツェリン・ドルジェさん(34)=名古屋市=らも長野入りし、「チベットに自由を チベットに人権を」と書かれた横断幕を握りしめた。

 「私たちは聖火リレーを妨害するつもりはない。ただ、中国政府にオリンピック精神に立ち返ってほしいだけ。自分の思うこと、感じること、自由に発言できる社会にしたいだけだ」

 SFTでは事前に、抗議をする場所や抗議方法について、長野県と協議を重ねていたが、ツェリンさんらの周りには、「ワン・チャイナ」と連呼し、中国国旗を翻す大勢の中国人たちが詰めかけ、その声はほとんどかき消された。

 チベットの中心都市、ラサでは中国人の人口がチベット人を超え、子供たちも中国語を話すようになっているといい、「このままでは私たちの文化や宗教は確実に跡形もなく消えてしまう」。

 この日、長野を訪れたチベット人らの多くは3グループに分かれて抗議活動に出かけた。あるチベット系中国人男性は「チベットに残してきた家族が中国の公安当局に尋問を受けており、顔や名前を出して抗議活動をするのは正直怖い」とこぼした。



 本日聖火リレーが長野で行われました。ここ長野でも聖火リレーは本来の意味を忘れ、チベット問題に抗議する在外チベット人や支援団体と、それをかき消そうとする大量の中国人のみのイベントとなりました。

 テレビで中継を見ていても、チベット国旗を持つチベット側の支援者と、中国当局の指示により全国から大量に集められた赤い旗を振る中国人達が埋め尽くす中、大量の警察官に囲まれた”よくわからない何か”が移動しているという、異常としか言葉が見つからない光景でした。市民が声援を送る中、平和の火がリレーされていくという聖火リレーの光景とはかけ離れています。


 既に聖火リレーはその本来の目的を忘れ、チベット問題に対する中国への抗議を世界中でリレーするイベントと化しており、ここ日本でもそれをはっきりと証明してくれました。危険を顧みず、聖火に飛び出して「フリーチベット」と叫んだチベット人の「チベットの惨状を全世界に訴える絶好の機会だと思っている。チベット独立の為に自分の人生を犠牲にしてもかまわない」という声が心に響きます。マスコミは何よりもこういった声を報道するべきです。

 ここ日本でもチベット独立の願いと、虐殺と弾圧を繰り返す中国へ対する抗議の念は間違いなく聖火に蓄積されました。聖火リレーは世界中で抗議の声を蓄積し、それを北京に届ける役割を担っています。開会式当日に聖火台に移され、オリンピック期間中燃え続ける炎は、世界中の人々のチベット独立へ対する願いと中国への抗議の声を燃料として燃え上がるでしょう。



人気ブログランキングバナー ←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。  


参考書籍:

中国はいかにチベットを侵略したか
マイケル ダナム Mikel Dunham 山際 素男
477004030X


囚われのチベットの少女
フィリップ ブルサール ダニエル ラン Philippe Broussard
4901510061

いいね!した人  |  コメント(49)  |  リブログ(0)
2008年04月16日

・櫻井よしこ氏が語る”中国のチベット侵略史と日本の役割” ~チベット問題は日本と無関係ではない~

テーマ:中国・チベット問題

【櫻井よしこ 福田首相に申す】チベット弾圧抗議せよ:産経
 いま、どの国よりもチベット問題で中国に物を言うべきはわが国である。

 日本は、武力よりも、民主主義と国際法、人間の自由、文化・文明の尊重を以て戦後の道を切り開きたいと望んできた。同時に米国の占領政策によって、日本文明の粋を失う哀しみを味わってきた。だからこそ、ダライ・ラマ14世が「チベット文化の虐殺」と呼ぶ中国の弾圧に、率先して抗議しなければならない。日本と多くの価値観を共有し、日本に友好的であった国、チベットのために発言することは、日本が依って立つ基盤を守ることである。福田康夫首相が望むよき日中関係の構築も、日本が発言して初めて可能になる。

 しかし、チベット人の抵抗運動について、首相は「中国の内政問題」とし、「人権にかかわるようなことがあれば心配、懸念を表明せざるを得ない」と語るにとどまる。弾圧の中の沈黙は中国共産党の共犯者となることだ。

 中国のチベット侵略は1950年6月の北朝鮮の韓国侵攻以前から始まっていた。人民解放軍の調査隊がチベット軍の前哨基地があった東チベットのデンゴに入ったのだ。10月、彼らは東チベットを襲い、わずか11日で占拠した。

 翌年5月、中国共産党はチベットに17条協定への署名を強要した。協定は、まず、チベットは祖国(中国)の大家族に復帰するとうたい、事実上、チベットが中国の一部だと明記した。だが、甘言も書き込まれていた。チベット軍は中国人民解放軍に吸収されるが、チベットの仏教、信仰、風俗習慣は尊重され、僧院も保護されると明記されていたのだ。

 亡命を視野に入れていたダライ・ラマ14世は16歳、法王を取り囲む僧たちの17条協定についての意見は分かれた。身ひとつで亡命する、過酷な運命の予兆におびえる者もいた。そして彼らは若き14世に説いた。「われわれが中共を刺激さえしなければ、仏教が弾圧されることはない」と。

 51年9月、法王が開いた議会では、結局、毛沢東のチベット支配は象徴的支配にとどまり、僧院も仏教も、ダライ・ラマの神聖さも侵されはしないという希望的観測を結論とした。結果として、法王は「チベット地方政府」の名において、毛沢東に17条協定承認の手紙を送ったのだ。

 この半世紀余の歴史を振りかえれば、チベットと台湾に対する中国人支配の構図が似通っているのに気づかされる。共産党か国民党か、イデオロギーは異なっても、彼らは異民族支配の第一に中国人への同化政策を置く。

 チベットで、中共軍は17条協定をすぐに反故(ほご)にして、寺院の9割以上を破壊し、財宝を奪い、仏教を否定し毛沢東主義、共産主義の学習を強要した。今回の、3月10日以来のチベット人の抵抗に直面して、中国政府は僧侶らに対する共産党大会の文献学習や愛国主義教育を強化したが、同種の政策はすでに60年近くも続いてきたのだ。

 さらに、チベット人からチベット語を奪い、中国語を習わせた。子供へのチベット語の命名を禁じた。

                  ◇

 人民解放軍の兵士をはじめ、多くの中国人をチベットに送り込んだ。中国人男性とチベット人女性の結婚は許すが、その反対は許さないのだ。こうしてチベット人は宗教と言語と民族の血を奪われつつある。

 中国は、チベットは中国領で、当然だと主張する。しかし、チベットは歴史的に見て中国の一部ではない。清国政府はチベットの宗主国としての立場を主張したが、チベットを支配したわけではない。

 国民党も台湾を一度も支配したわけではなかったけれど、中共との戦いに敗れて逃れた先の台湾を自分たちの領土だと宣言した。

 両者の主張は日本固有の領土の尖閣諸島や東シナ海に対する主張と同じである。チベット問題は台湾問題であり、尖閣問題であり、より大きな枠組みでの日中問題なのだ。

 チベット人がいま、命を賭して訴えているのは、彼らが最も大切にする信仰を軸としたチベット民族としての暮らしを守る戦いを、21世紀の文明社会はただ傍観するのか、それでよいのかという問いである。確実にチベット民族の消滅につながる中国の弾圧に目をつぶり、北京五輪を支援するのかと問うているのだ。

 人権にかかわれば、と首相は語った。答えは明らかだ。幾千年も続いたひとつの高貴な文明が弾圧の末に滅されようとしているのである。

 文明の危機に直面する深い哀しみを共有する日本であればこそ、首相は中国に、直ちに抗議しなければならない。国際社会の前で、ダライ・ラマ法王と話し合い、チベット人虐殺と弾圧を止めよと。国際機関をチベットに常駐させ、チベット人の望む高度の自治を実現させ、チベット仏教の再生を可能にせよと。

 それも言えないとしたら、福田首相には、日本を代表する資格はないのである。したがって、私は失望と憤りをこめて、一日も早い首相の辞任を望むものである



 10日ほど前の産経に記載された櫻井よしこ氏の文章です。長文ですが、中国のチベット侵略・弾圧の歴史について非常に分かりやすくまとめられている上、これが日本にとって少しも無関係ではないことをとてもわかりやすく解説されていますので全文を掲載させていただきました。

 この文章に対して私があまり解説することもないと思いますが、この文章を読むと尖閣諸島や東シナ海を同じ手法で奪われようとしているチベット問題に対して、中国を非難するどころか、擁護するような発言さえ行っている上、来月には胡錦涛氏を日本に迎える予定だと言うのですから、「日本はチベット侵略を歓迎します。中国様にはどこまでもついていきます。」と言っているようなものです。福田首相と日本政府に対して、あらためて憤りを感じました。 

 櫻井氏のような方が首相になってもらえるとこの国も随分変わってくるのではないかと思うのですが・・・


人気ブログランキングバナー ←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。

 

参考書籍:
日本人の美徳 誇りある日本人になろう [宝島社新書] (宝島社新書 262)
櫻井 よしこ
4796661204


日本よ、「歴史力」を磨け―「現代史」の呪縛を解く
櫻井 よしこ
416369420X

いいね!した人  |  コメント(37)  |  リブログ(0)
2008年04月09日

・パリでは聖火が消されリレーが中止  ~際立つ世界と日本での強烈な温度差~

テーマ:中国・チベット問題

パリ聖火リレー、抗議活動で途中打ち切り:CNN

 北京五輪の聖火リレーが7日、パリに場所を移し、エッフェル塔からスタートしたが、前日のロンドンに引き続き、中国の人権問題やチベット騒乱を受けた抗議活動の参加者が詰め掛け、警備要員が少なくとも5度にわたって火を消し、パリ市役所前などの区間ではトーチをバスで運搬する事態となった。 予定されていた最後の区間もキャンセルされ、近代オリンピック創立ゆかりの地での聖火リレーは途中で打ち切られた。 (中略)
クシュネル仏外相はこの日、仏当局が北京五輪開会式をボイコットする可能性をあらためて示唆した。


五輪開会式出席へ3条件  仏、チベット問題で中国に:共同
 5日発売のフランス日刊紙ルモンドによると、同国のヤド外務・人権担当相はサルコジ大統領の北京五輪開会式への出席条件として、中国政府とチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との対話開始など3つを挙げた。

 ヤド氏はチベット住民への暴力停止と政治犯釈放、チベット情勢の真相解明も中国政府に要求。これらの条件が満たされることが「不可欠だ」と強調した。

 中国側にとっては受け入れがたい内容といえ、大統領の開会式欠席の可能性が高まった。条件を具体的に列挙したことで、フランスは国際社会の急先鋒となる形で中国当局に対する圧力を強めた。

 ヤド氏は、フランスが今年7-12月に欧州連合(EU)の議長国を務めることを踏まえ「大統領は事態の進展を見守り、欧州各国と協議した上で(開会式に出席するかどうかを)表明する」と説明した。


聖火を「抗議で迎える」 サンフランシスコ市議会が決議:朝日

 9日に北京五輪の聖火リレーが通過する米サンフランシスコの市議会は1日、中国チベット自治区で起きた騒乱について国際的な調査を求め、聖火を「警戒と抗議をもって迎える」とする決議案を賛成多数で採択した。

 決議案を出したデイリー議員は人権派で知られ、地元紙に「聖火が来るときに抗議しなければ、サンフランシスコは中国と世界で起きている人権侵害の共犯だ」と語った。ただ、決議は市長が署名しなければ市として公式の意思表明にはならず、市長室は2日、「市長は署名しない可能性がある」としている。


 ロンドンに引き続き、パリでは聖火が5度以上消され、途中でリレーが打ち切られるという前代未聞の結果となりました。日本時間の10日に通過するサンフランシスコでも続々と抗議団体が集まっており、既に一部では抗議活動が行われています。当日の混乱は必至です。先日も書いたとおり、聖火リレーは文字通り中国への批判・抗議リレーと化しており、中国の面目は開会式前から丸つぶれとなっています。

 上記のようなニュースを読むと、欧米諸国と日本の対応の差が際立ちます。フランスは中国へ3条件を突きつけました。これは非常に上手いと思います。中国側としては絶対に受け入れることはできない条件ですが、この条件案を出すことで、「開会式に出席できなかったのは中国に責任がある」ということを、世界により印象付けることが出来るからです。また、サンフランシスコの市議会が「聖火を抗議を持って迎える」という決議を出したというのも驚きです。日本では長野での聖火リレーが予定されていますが、長野の市議会がそのような決議を出すことは逆立ちしても起こり得ないでしょう。また、ロンドンでもパリでも聖火リレーを妨害したとして多数の逮捕者が出ていますが、自らの立場を犠牲にしてでも、中国の人権弾圧に反対する彼らの姿勢には恐れ入ります。一方で日ごろ在日や同和問題などで声高に人権問題を叫んでいる日本の人権団体の方々は沈黙を守り続けています。結局彼らにとって「人権」とは自らの政治的主張と利権を得る為の単なる隠れ蓑でしかないのです。


 世界の抗議がここまで来ると、北京オリンピックとはもはや暗黒の地で行われる後ろめたい闇のの大会のような印象を受けるのは私だけでしょうか。最近では、AV機器の「北京オリンピックを撮ろう」というテレビCMを観ると強烈な違和感を感じます。政府でも民間でも、欧米での抗議活動などまるでなかったかのような日本の対応に世界との強烈な温度差を感じます。


 日本はいつまで”知らぬ顔”を続けるのでしょうか。

人気ブログランキングバナー ←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。

 

参考書籍:

誰も報じない中国の真実 (OAK MOOK 180 撃論ムック)
西村幸祐
477551069X


中国共産党に消された人々
相馬 勝
4093895341

いいね!した人  |  コメント(80)  |  リブログ(0)
2008年04月07日

・世界中で妨害殺到の聖火リレー ~聖火リレーは世界中の対中抗議をリレーする役目へ~

テーマ:中国・チベット問題

聖火リレー、妨害次々 ロンドン騒然:朝日

 季節はずれの雪が舞うロンドンで6日、北京五輪に向けた聖火リレーが行われた。12年の次の夏季五輪開催地だが、祝福ムードはほとんどなく、開始直後から、リレーを阻もうと沿道から次々と飛び出す人たちをかわし続けながら走る異様な展開となった。

 聖火は午前10時半に西部ウェンブリー・スタジアムをスタートしたが、抗議はその直後から。チベットの旗を掲げた3人と警官隊がもみ合う騒ぎを皮切りに、抗議者たちは聖火を消そうとしたり奪おうとしたり。消火器を持ち出す人もいた。

 ランナーには中国からの10人余りの警備要員と英国の警官数十人が伴走する物々しさで、断続的に現れる抗議者を阻みながらのリレーはさながら障害物レースとなった。ロンドン警視庁は36人の身柄を拘束したとしている。

 大英博物館前やトラファルガー広場を聖火が通過すると、待ちかまえていた抗議デモ隊から「フリー・チベット!」「中国よ、恥を知れ」などという怒号やブーイングがわき起こる一方、別の場所では、中国人学生らの聖火歓迎デモもあり、騒然としたイベントに。一部コースでロンドン名物の2階建てバスに聖火を乗せる予定はもともとあったが、セントポール寺院付近ではランナーが走るはずの区域もバスに切り替えざるをえなくなった。

 リレー参加者は金メダリストや児童、著名人ら約80人。中華街やトラファルガー広場などを通る約50キロのコースに警視庁は約2千人を配置して警備にあたった。

 警視庁によると、在英や在欧州のチベット人や人権団体など少なくとも6団体が抗議デモを計画。リレーには傅瑩駐英中国大使も参加したが、抗議の的になるのを恐れ事前に公表されず、ルートも変更された。

 次期開催国という立場から、ブラウン首相も首相官邸前で聖火ランナーを出迎えた。しかし野党や人権団体からは「世界に誤ったメッセージを送る」と批判の声があがった。

 聖火リレーは7日、やはり抗議行動が予想されるもう一つの「危険地帯」パリに舞台を移して続けられる。


 ■ダライ・ラマ「妨害行為するべきではない」

 チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は6日、在外チベット人らによる北京五輪への妨害活動が相次いでいることについて、「すべてのチベット人は、オリンピックを妨害する行為はするべきではない」との声明を発表した。


 3月25日の当Blogの記事で、聖火リレーは世界を巡る中国への批判リレーと化し、歴史に残る暗黒の聖火リレーとなるかもしれないと書きましたが、それが現実になっているようです。過去にこれほど聖火リレーが邪魔された五輪があったでしょうか。

 既に聖火は別の意味を持ちました。聖火リレーで抗議活動が行われる度に聖火には批判の声が蓄積していき、北京に到着する頃には、聖火は世界中から集まった批判の炎でいっぱいになっていることでしょう。それが北京で聖火台に点火され、オリンピックの期間中ずっと燃え続けます。つまり聖火は、世界中の中国へ対する批判をリレーして北京に届けるという役割を担っているのです。

 聖火はこれから、世界の中でもチベット問題に対して最大の関心を払っている国の一つであるフランスを通ります。さらに終盤では、まだデモの火が消えないチベットの地も通ります。今後、聖火はどれだけたくさんの批判の黒い炎を蓄積していくのでしょうか。中国が誇らしげに点火するであろう開会式の聖火は、暗黒の聖火として五輪の歴史に残ることでしょう。


 一方でダライ・ラマはチベット人に対して「抗議活動の自制を」と呼びかけていますが、これは「セブンイヤーズインチベット」でもあった、「こちらが手を広げて迎えれば、相手も我々を憎みはしないはず」と仏教の教えにもとづくものなのでしょうか。しかし、その結果中国から還ってきたのは50年前と同じく、今回もまた虐殺と弾圧という結果だったことを我々は強く認識する必要があります。

 

人気ブログランキングバナー ←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。

 

参考書籍:

セブン・イヤーズ・イン・チベット〈ニューマスター版〉
B000BKJJ7Y


中国はいかにチベットを侵略したか
マイケル ダナム Mikel Dunham 山際 素男
477004030X

いいね!した人  |  コメント(29)  |  リブログ(0)
2008年04月04日

・人口が114万人に対し120万人虐殺は嘘 ~中国の主張する稚拙な数字トリックを暴く~

テーマ:中国・チベット問題

光明日報、「ダライ・ラマはチベットに災いをもたらしている」:人民網
3日付けの「光明日報」はチベット社会科学院の研究員の文章を掲載し、その中で「事実が証明しているように、ダライ・ラマ勢力はチベットに災いをもたらしている」と指摘しました。

文章は、「ダライ・ラマは1950年代、祖国を分裂しようとする武装反乱を起こして以来、民族間の矛盾と暴力をそそのかしてきた。今回の暴動は人為的な災難である」としています。

文章はまた、「長年来、ダライラマはよく『中国はチベットで120万人のチベット人を殺した』と訴えてきたが、1950年代のチベット人口はわずか114万人だった。ダライラマのロジックによれば、チベットは既に無人区になった。しかし、現在のチベット自治区の人口は280万人余り、そのうちチベット族とその他の少数民族は95%以上を占めている」としています。(翻訳:ooeiei)



 中国の新聞に掲載された文章です。あまりにも稚拙すぎます。

 ダライラマは120万人虐殺されたと言っているが、当時のチベット人口は114万人。ありえない。という論法です。同じような話を聞いたことがありますね。南京事件30万人説への反論です。南京の件は、多くの欧米人記者など、第三者の外国人によっても当時の南京城内の人口が20万程度であったことが報告されており、その反論の裏付になっていますが、この中国のチベット虐殺否定説はどうでしょうか。少し検証してみましょう。

 

 まず、当時のチベット人口が114万人だったという前提。これは本当でしょうか。この数字のカラクリは、後半の「チベット自治区」という言葉がミソになります。以前の記事でも書いたことがありますが、チベット亡命政府が主張するチベット領は、チベット自治区だけではなく、中国の周辺の省にもまたがります。詳しくはこの地図を見てください(ダライ・ラマ法王日本代表部事務所より )。



チベット地図



ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のHPによると、この地図に示された土地の人口は1959年で600万人 です。地図中で”ウ・ツァン”と書かれているところが現在のチベット自治区です。中国の主張する当時の114万人という人口は、チベット自治区内だけの数字をさしていると思われます。

 一方で、ダライ・ラマの主張する120万人虐殺という数字は、チベット自治区だけではなく、上記地図のチベット領全てでの犠牲者数を表しています。詳細は、以下のリンクとこのページをご覧下さいウ・ツァン地区だけを見ると、1949~1979年の間の犠牲者数が42万7千人で、1950年代の人口114万人という中国の主張が正しいとして、別につじつまが合わない数字ではありません。

◆ チベット3州での死者数(チベット亡命政府のまとめ)

  ウ・ツァン カム アムド
合 計
拷 問 93,560 64,877 14,784 173,221
死 刑 28,267 32,266 96,225 156,758
戦 闘 143,253 240,410 49,042 432,705
飢 餓 131,072 89,916 121,982 342,970
自 殺 3,375 3,952 1,675 9,002
傷害致死 27,951 48,840 15,940 92,731
合 計 427,478 480,261 299,648 1,207,387


 つまり、中国紙の主張はチベット領全域での犠牲者数と、チベット自治区限定の人口で比較しているところに数字のトリックがあるのです。


 このような単純なミスは、韓国の新聞でもよく見られますが、韓国のそれとは少し質が違うようにも思えます。韓国の場合、有名は報道機関であっても自分達に都合の良い情報を見つけると、裏づけ調査もせずにすぐにこれ見よがしに発表してしまう傾向があり、よくよく調べるとそれが間違いだったということがよくありますが、中国の場合は少し違う気がします。中国では、「チベットは昔から中国の一部。ダライ・ラマは国家分裂を画策する最悪のテロ首謀者」と徹底的に教育されていますから、この記事もそういった認識を国民に植え付ける為と見て間違いないでしょう。この程度の数字のトリックはネットで数分検索すればすぐにわかることですが、チベット関連の情報が一切シャットダウンされている中国国内では、それを調べるのも困難なのかもしれません。しかし我々はそうではありません。中国は世界まで騙すことができないことを認識すべきでしょう。


 ※読者の方に質問です。当ブログは現在中国からアクセスできるのでしょうか?もし中国からアクセスしている方がいらっしゃいましたら教えてください。



人気ブログランキングバナー ←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。

 

参考書籍:
中国はいかにチベットを侵略したか
マイケル ダナム Mikel Dunham 山際 素男
477004030X


囚われのチベットの少女
フィリップ ブルサール ダニエル ラン Philippe Broussard
4901510061


ダライ・ラマ自伝 (文春文庫)
ダライラマ The Dalai Lama of Tibet 山際 素男
4167651092  

いいね!した人  |  コメント(46)  |  リブログ(0)
2008年04月02日

・EU5ヶ国の首脳が北京五輪開会式不参加を表明 ~北京五輪ボイコットの方法~

テーマ:中国・チベット問題

EU チベット弾圧中止を要求:産経
スロベニアの首都リュブリャナ近郊のブルドで開催された欧州連合(EU)非公式外相会合は29日、中国・チベット自治区での弾圧を直ちに中止するよう中国側に求める声明を採択した。北京五輪の開会式参加問題については、加盟各国の立場が分かれたため言及を避けたが、強権的な態度をとる中国政府に対し、一致して厳しい姿勢を見せた形だ。

 ロイター通信によれば、声明は「EUは、弾圧に終止符を打つよう(中国政府に)求めるとともに、国際基準に従って(チベット人の)逮捕者を慎重に取り扱うよう要求する」と強調。チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世への言及を避けた上で、「EUは(中国とダライ・ラマの)対話開始に協力する用意がある」と呼び掛けた。

 会合での討議では、2012年の五輪開催国である英国のほか、スウェーデンやポルトガルが開会式への参加を明言。これに対し、ドイツやチェコ、ポーランド、エストニア、スロバキアの5カ国が首脳の欠席を表明し、アイルランド外相も不参加を示唆するなど、対応が割れた。このため、EUとして統一見解を打ち出すのは避けた。

 ただ、中国への反発は、五輪開会式の不参加問題のみならず、経済分野にまで及んでおり、フェレロワルトナー欧州委員は30日発売予定のドイツ週刊紙に対し、「中国を拠点に活動する外国企業はビジネスを早急には中止できないだろうが、チベットがこうした状況下にあるときに、企業は重い責任を持つ」と語り、弾圧が続くならば企業の活動を自粛するよう求めた。



 昨日はエイプリルフールネタにお付き合いいただき有難うございます。昨年はお休みしましたが、毎年恒例でやってきましたので以前からの読者の方はおおよそ予想がついていたと思いますが、本気にされてしまった方や、チベット問題というテーマで気分を害された方もいらっしゃったようで失礼致しました。コメント欄でも何人かの方が鋭く指摘して下さいましたが、このブログのエイプリルフールネタは(2006年のネタ などもそうですが)、本来はそうなるのが当たり前であるはずのなのに、そうなることが絶対にない。”そうなるべきことがそうならず冗談になってしまう理不尽さ”という「強烈な皮肉」がテーマになっています。
 
 昨日のエントリの中でも書きましたが、中国がチベットを開放し、独立国家となる。これが全てが収まる最善の策であることは間違いありません。しかし、中国共産党の傲慢な政治体制がそれを許すことは今のところ考えられません。

 では、今の我々はどうするのが最善の策になるのでしょうか。中国は北京オリンピックを国家の威信をかけた事業と位置付けています。今の中国にとって、北京オリンピックが”失敗する”というのは最大のダメージを受けることは間違いありません。
 そうなると、北京オリンピック全てボイコットするという手段が一つあります。これは冷戦下のモスクワオリンピックで西側諸国が、ロサンゼルスオリンピックで東側諸国が行ったことがあります。しかしながら、私はこれには全面的には賛成できません。それはこれらのオリンピックボイコット時に、やりきれない思いをした選手がたくさんいたからです。その日の為に一生を過ごしてきたといっても過言ではない選手たちがもたくさんいたでしょう。スポーツ選手にとって4年という年月は大きく、次の五輪には体力的に出られるかどうかもわからない。政治の都合で多くのスポーツ選手たちの血の滲むような努力の末に築きあげた一生の舞台を台無しにしてしまうというのは、あまり進んでできるものではありません。

 北京オリンピックは中止にして別の地で開催すれば良いという意見もあるようですが、4年周期を崩すことができないことを考えれば、今年開催するしかなく、今から違う開催地を見つけるというのは日程的にも不可能でしょう。


 ではどうすれば良いのでしょうか。何も北京オリンピックを”失敗”させるのは、全てをボイコットしなくても良いのです。各競技はボイコットすることなく行われたとしても、その他の部分で国際社会が「失敗である」という共通の認識を持ち、その原因が中国のチベット問題をはじめとする人権問題であったことが明確であり、後の歴史でも北京オリンピックがそのような暗い事情の中で行われたと語られれば、中国にとっては完全ボイコットと同様の痛手となるでしょう。

 具体的には、EU各国が表明をしている”開会式のボイコット”は非常に大きなインパクトを持ちます。首脳だけでなく、各国選手も開会式をボイコットすれば尚更です。 また、オリンピック自体を商業的にも失敗させることが重要です。このオリンピックで中国を潤わせてはいけません。世界中が中国への観戦ツアーへは行かない。また、テレビ放映権も放棄する、または購入しない(このあたりはもう契約まで済んでしまっているのかも知れませんが・・・)。公式スポンサーは、既に大金を払っている企業も含め、チベット問題を理由にスポンサーを辞退する。


 想像してみて下さい。開会式は各国首脳だけでなく、各国の選手も開会式のボイコットをし、中国が大金をかけて整備した自慢の競技場には主要国の閣僚はだれもおらず、選手の入場行進もまばら。競技中も観客席に人の姿はまばらで、観戦しているのは中国人のみ。会場を彩る華やかなスポンサーの広告やロゴもほとんど見られない。世界中に生中継もされず、ニュースで見られるのは暗く閑散とした前代未聞の会場の雰囲気の数々。おそらく、暗黒のオリンピックとして後世に語り継がれ、中国は名誉どころか、国際社会において回復不能なまでの不名誉を欲しいままにすることでしょう。それは中国が最も恐れることであり、オリンピック自体をボイコットする以上に中国が忌み嫌う結果となり得ます。

 最初に述べたように、選手が競技までボイコットすることはありません。国際社会が、抗議の意志を伝えるにはそれ以外にも十分方法はあります。しかしながら、それには一人一人の高い意識と感心が重要になります。開会式のボイコットは政府の意志が少なからず必要です。選手の協力も必要です。またスポンサー企業も、企業利益を超えた、人権問題や国際問題に対する高い理念が必要です。それらが全てが合わさる必要があります。それを考えると、上記で紹介した記事にあるEU委員の、「チベットがこうした状況下にあるときに、企業は重い責任を持つ」という言葉は重要であると言えます。政治家からこういう言葉が出るというのは大きな意味を持ちます。日本政府にも見習ってもらいたいものです。

 

人気ブログランキングバナー ←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。

 

参考書籍:

北京五輪に群がる赤いハゲタカの罠
浜田 和幸
4396612990


 選手も観客も命がけの北京五輪 オリンピックどころじゃない中国の真実! [別冊宝島1508] (別冊宝島 1508 ノンフィクション)
4796662375

いいね!した人  |  コメント(62)  |  リブログ(0)
2008年03月25日

・聖火採火式中に中国批判の抗議 ~聖火リレーは中国批判リレーとなるか~

テーマ:中国・チベット問題

国境なき記者団が妨害行為=「人権は聖火より神聖」 :時事
 ギリシャのオリンピアで24日、北京五輪の聖火採火式中に妨害行為があったが、騒ぎを起こしたのはジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)のメンバー3人だった。
 同団体は騒ぎの後、パリで声明を発表し、「聖火が神聖だというなら人権はもっと神聖だ。悲惨な人権状況を非難せずに、中国に平和のシンボルである聖火を渡すことは許せない」と強調。機会がある限り抗議行動を続けると警告した。
 3人のうち1人は同団体創設者のロベール・メナール事務局長で、23日にサルコジ大統領から仏最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章を受けたばかりだった。 
 国境なき記者団は言論の自由擁護を掲げる国際組織。今回の妨害行為の前には北京五輪の開会式ボイコットを呼び掛けていた。


長野の聖火リレーに中国側が“注文” :スポニチ

 中国の北京五輪組織委員会が、長野市で4月26日に行われる聖火のリレーや式典を直接妨害する行為だけでなく、中国政府を批判するメッセージを書いたプラカード類を掲げるなどの活動も排除するよう要求している。長野市のリレー実行委員会が24日、明らかにした。

 実行委によると、組織委は反対活動をする者が突然リレーを妨害するなどの不測の事態を考慮しているという。しかし、実行委は危害のない場合は「五輪に反対する横断幕を出すことまでは排除できない。日本の法律にのっとって可能な限り対応する」と、中国側の要求に困惑している。

 走者に危害を加えたり運営を妨げる行為は警察が取り締まる。

 組織委との打ち合わせで、1998年長野冬季五輪でも五輪開催に反対する集会などをやめさせなかったことを例に挙げて理解を求めたという。実行委は「組織委は危険性があるあらゆるものを排除したいようだ」と指摘した。



北京オリンピックへ向けて聖火リレーが始まろうとしていますが、既に採火式中に抗議行動が行われ、その様子が世界に配信されました。ニュース報道でその映像を見た方も多いのではないでしょうか。

 このような事態が他の地域でも行われることを懸念した中国は、早速日本に対しても異例の注文を出して来ましたが、実行委員会は適切な回答を出したと思います。日本政府のように弱腰に終始するのではなく、「危害がない場合は排除できない。日本の法律にのっとって対応する」と回答しています。当然です。中国では当然なのかもしれませんが、日本では”政府のやることに意見をした人物は有罪、強制連行”といった対応は取れないのです。中国は自国の常識は他国でも通用するという概念を改めた方が良いでしょう。

  これから聖火は北京へ到達するまで、世界135都市を回ります。おそらく抗議活動は世界中で行われるでしょう。中国国内の抗議活動は力で封殺したとしても、世界中でそれを行うことはできません。暗黒の聖火リレーとしてオリンピックの歴史に刻まれるかもしれません。この聖火リレーは、聖火と同時に中国への抗議を世界中から集めて回るリレーとなるかもしれません。


人気ブログランキングバナー ←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。

 

参考書籍:

 選手も観客も命がけの北京五輪 オリンピックどころじゃない中国の真実! [別冊宝島1508] (別冊宝島 1508 ノンフィクション)
4796662375

いいね!した人  |  コメント(61)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。