・「マガジン9条」国民投票結果発表 ~左派の組織票を発表した「マガジン9条」の対応~ | アジアの真実

・「マガジン9条」国民投票結果発表 ~左派の組織票を発表した「マガジン9条」の対応~

「マガジン9条」版憲法改正国民投票結果発表 反省と感想

 惨敗でした。「9条を変えない方がいい」という『マガジン9条』としては、こんなことを書くのは忸怩たる思いです。厳密には、この数字は「世論」でも「意識調査」でもありませんが、「憲法を変えた方がいい」と思っている人が圧倒的に多いというこの結果は、現時点でのひとつの「現実」と受け止めなくてはいけません。

 今回の憲法改定に関するアンケート投票については、「2ちゃんねる」にいくつかのスレッドが立ち、『改憲に投票しよう』との呼びかけが早い段階から行われました。したがって、「このような投票は危険だし、意味がない」とか「改憲派にいいように利用されてしまうから、やめるべきだ」といったご意見をかなり沢山いただきました。確かに同様なアンケート調査をネット以外の媒体で行った場合、今回とはかなり違った結果が出たかもしれません。しかし、呼びかけること自体は、別にルール違反ではありません。むしろ、同じ作業を護憲のサイドができなかったことのほうが、私たちにとっては残念だったのです。護憲派も呼びかけを行って、改憲派に拮抗するような力を見せつけて欲しかった、というのが私たちの率直な思いでした。
 この結果はつまり、ネット社会においては、改憲派が圧倒的な力を持ち、相当の動員力を保持している、ということの証明です。

 さらに、いただいたご意見を読むと、改憲を支持する多くの人も、「日本の平和のために憲法をどうするべきか」を真剣に考えていることがわかります。今回の結果を重く受けとめ、「憲法9条」は、軍事力よりも日本と世界の平和のために有効な手段であるということを、広く多くの人たちに賛同してもらえるよう示していくには、どうしたらいいのかを、私たちは苦い反省とともに考えていかなければならないのだと思います。
 その実践こそが、インターネットを活動の場とする私たちの『マガジン9条』に課された今後の役割でしょう。ご投票とご意見、本当にありがとうございました。憲法と9条について、もっと率直に、もっと自由に語り合おうではありませんか。『マガジン9条』編集部

なぜ、この数字なのか

 企画スタート直後から、「重複投票が行われているのではないか?」という声を多くいただいておりました。実際今回の企画はより多くの人に参加してもらうことを優先して、登録制などを止め、いわゆる「クッキー」を利用したプログラムを採用しました。
 このシステムでは、クッキーを削除すれば、何度でも投票が可能になり、いわゆる重複投票が簡単に行えたことは事実です。
 その一方、投票経過を見守る中で、ある程度「パワーゲーム」的な事態になってもそれは、「私はこの意見を支持する」という熱心さやパワーの大きさであるとの見方も含めて、そのまま一つの結果として捉えてもいいのではないか、そう編集部では考え、この投票企画を予定通り続行いたしました。
 そして投票期間終了後、投票されたログを解析してみたところ、非常にたくさんの同一「IPアドレス」があることがわかりました。投票時刻なども併せて解析しますと、明らかに「重複投票」と考えて無理のないケースがありました。そのようなケースは、1から6の全ての項目に見られましたが、顕著な例としては、投票締め切り前の3日間に、たった2つの「IPアドレス」から、4.5.6へ4千9百もの投票があることがわかりました。このような理由から同一IPアドレスからの投票は、「重複」の疑いがあると判断し、重複しているIPアドレスの票数をすべて差し引くことにしました。ご了承ください。(一部略)

 マガジン9条の行っていたネット上の国民投票企画 が終了し、結果発表が行われましたので紹介します。結果は、9条を変えた方が良いと投票した人が圧倒的多数に上っています。結果と同じく注目なのは、それに対するマガジン9条のコメントです。ここにある通り、この数字が実際の国民投票時にそのまま反映されるわけではないと思いますし、ネット投票ならではの数字であるというのはその通りだと思います。しかし、実際にこの数字が出たというのもまた事実です。それを素直に受け止めている点等、全体を通して、非常に正直なコメントだと思います。マガジン9条とは強力な護憲派の為、どのようなコメントが出るのかある意味楽しみにしていたのですが、このような正直なコメントが出たことに多少驚きました。さらに、護憲派による多数の悪質な組織票があったことを自ら発表し、その数を投票数から除いている点も好感が持てます。

  この投票でもそうですが、左派のサイトやBlogではこのような組織投票が行われたり、コメント欄をなくしていたり、都合の悪いコメントを根こそぎ削除したりなど、自分たちの意見こそが絶対であり、その他の意見は許さないという度を越した行動が頻繁に見受けられます。それは教科書採択時等の、脅迫や暴力、業務に支障をきたすような大量のFAX攻撃等も同様で、これらの行為は、中国共産党による情報検閲や力による思想統制、韓国で親日的な発言をすると公的に糾弾されることと共通しているように思えます。  

 私は憲法9条の改正には賛成ですが、公平に議論され、決定された結果であれば、例え今回改正に至らなくても仕方がないと思っています。しかし許せないのは、一部勢力の圧力や偏向報道等により、公平公正が損なわれることです。

 日本は民主主義の国です。憲法改正に限らず、全ての議論は公平公正に行われるべきです。そういう意味でも、今回の結果に対するマガジン9条の態度は評価できると思います。反対、賛成、どちらの意見があっても良いのです。今後も、お互いこのような冷静な対応がなされることを望みます。


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参考書籍: 対論!戦争、軍隊、この国の行方―九条改憲・国民投票を考える
渡辺 治 伊藤 真 小林 節
425020409X


憲法改正 大闘論―「国民憲法」はこうして創る
中曽根 康弘 松本 健一 西部 邁
4828411445