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2008年11月19日

・横須賀基地を見下ろす高台を露・中が買収画策 ~問われる日本の安全保障意識~

テーマ:日本・防衛問題

対馬だけじゃない!露中土地買い標的は「横須賀基地」  “安全保障上の危機”所有者が防衛大臣に連絡:ZAKZAK
 神奈川県横須賀市にある海上自衛隊基地や米軍基地が見渡せる高台の土地を、中国やロシアの関係者が購入しようとしていることが18日、分かった。外国関係者の思惑は不明。国境の島・対馬(長崎県)の自衛隊基地周辺の土地が韓国資本に続々と買収されていることが安全保障上の問題となっているが、同様の危機が全国規模で広がっている可能性がある。

 福田内閣で防衛相を務めていた石破茂農水相の事務所に、神奈川県在住の男性から連絡が入ったのは今年に入ってからのこと。次のような内容だった。

 「私は横須賀にある自衛隊基地や米軍基地が見渡せる高台の土地を所有している。宅地にも商業用地にも向かない場所だが、最近、業者を通じて『売ってほしい』と頻繁に連絡が入る。不審に思って調べてみると、中国やロシア関係者の依頼だった」

 このため、石破事務所では男性から何度か事情を聴いた。男性は「安全保障上の問題があるのでは。私は外国人には売る気はない」と語ったという。福田内閣末期となり、石破事務所は防衛省関係者に事案を引き継いだ。

 横須賀は多数の入り江を形成する天然の良港で、明治以来、海軍鎮守府が置かれて軍都として栄えた。戦後、横須賀本港や隣の長浦港には、海上自衛隊地方総監部や米海軍横須賀基地などが設置された。

 海自が誇る護衛艦隊や潜水艦、掃海艇部隊だけでなく、米第7艦隊の巡洋艦や駆逐艦なども配備されており、今年9月からは米原子力空母「ジョージ・ワシントン」も事実上の母港として配備された。

 港近くまで山が迫っているため、横須賀には港が一望できる高台がいくつかある。記者は地方総監部裏にある高台に登ってみた。高台の下から直接登る道はなく、迷路のように入り組んだ細い道を通って、やっとたどり着いた。住宅や商売に向く場所ではない。

 高台の空き地に立つと、「おおなみ」などの護衛艦数隻をはじめ、8月に退役した南極観測船「しらせ」などが目の前に見える。地図を確認すると護衛艦が接岸する桟橋まで300メートルもない。双眼鏡を使えば、右奥にある米海軍基地への艦船の出入りも把握できそうだ。

 近くの住人は「以前、過激派があの高台周辺から基地に何かを撃ち込んだことがある。警察も時々、『何かありませんか』と訪ねてくるが、出入りを防ぐような柵もない。そういえば、前の道路で外国語を話す不審な人間を見かけたことがある」と話す。

 この高台については、2004年からの自衛隊イラク派遣で第1次復興業務支援隊長を務め、サワマの住民から「ヒゲの隊長」として親しまれた自民党の佐藤正久参院議員も視察している。

 「現場に行ってゾッとした。RPG(携帯型ロケット推進てき弾、射程数百メートル)などで狙われたらひとたまりもない。当時、衝突事故を起こしたイージス『あたご』も停泊していたが、甲板上の乗組員の動きも確認できた。地理的条件は仕方ないが、何か対策を取らなければならない」

 最近、対馬の自衛隊基地周辺の土地が韓国資本に次々と買収されていることが永田町で問題になっているが、横須賀のこうした高台についても、安全保障上警戒すべきではないのか。

 佐藤氏は「サマワでは敵対勢力の攻撃を受けにくく、近づく者を発見しやすい砂漠の真ん中に基地を設営した。今回の場合、『保安用地』や『バッファゾーン(緩衝地帯)』として、国が所有者から土地を借り上げたり、購入したりすべきではないか。日本はもっと安全保障について真剣に考えなければならない」と話している。


 当Blogでは普段あまり取り上げないZAKZAKの記事ですが、特に気になったので今回取り上げています。是非、記事リンクを開いての掲載してある写真を見て下さい。あまりにも距離が近く、そして基地の中があまりにもはっきりと見えること、しかも停泊中の護衛艦の真正面であることに驚くことと思います。基地の動向が手に取るようにわかるほか、記事中にもあるように、安価なRPGや迫撃砲などで容易に護衛艦を狙うこともできます。一隻数千億円、MD構想にも組み込まれ、既に日本の防衛にはなくてはならなくなった無敵の盾であるはずのイージス艦も、この場所からであれば、容易に入手可能な安価な武器で撃破可能なのです。

 中国、ロシア筋が自衛隊基地周をあさっているという動向がどこまで本気なのかわかりませんが、写真を見てこのような土地が野放しになっていることに強烈な危機感を感じました。


 今回、土地の所有者が国防に理解がある方で、土地を売却することなく、防衛大臣に相談という適切な対処をしていただけたから良かったですが、日本の防衛の根幹を揺るがすことのできる土地です。相場の十倍で買ったとしても中国やロシアにとっては安い買い物でしょう。もし所有者が国防に興味がない方だったら今頃この土地は中国かロシアの手に渡っていたかもしれません。


 佐藤議員が主張するように、国防上重要な土地が他国の人間に渡らないようにする法整備や、基地周辺の土地を保安用地として国が借り上げたりするなどの根本的な対応策が必要だと思います。いくら大金を使ってイージス艦やMDを揃えて防衛力強化を謳ったとしても、こんな穴があってはその全てが無駄にもなりかねません。

 強力な正面装備を揃えるのも良いですが、もう少し根本から安全保障というものを見直す必要がある。強くそう思いました。


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参考書籍:
不安な兵士たち ~ニッポン自衛隊研究
花田知恵
4562041404


日本の「戦争力」
小川 和久
4776202123