2005年07月26日(火)

麦茶賛歌

テーマ:帰国後日記

麦茶が美味い


起き掛けの麦茶が美味い

昼食と共に飲む麦茶が美味い

就寝直前の麦茶が美味い


君のそのまろやかな渋さよ

大企業の幹部クラスの風格を秘めたその渋さよ

口に広がる控えめな渋さよ

荒野を駆け抜ける逞しい駿馬の如し渋さよ


君がそばに居てくれるのなら

僕は何も要らないよ

いや少しの食べ物は要るよ

麦茶だけで生きれるかってんだ


馬鹿バカばか

麦茶のバカ

僕の心をこんなに弄んで

最後は空になるなんて


新しい君を求めて

僕はコンビニという君の居る場所へ

君の渋さが恋しくなって

僕はスーパーという君が居る場所へ






最近麦茶を買いに行くのが面倒になってきた。パック買って大量につくろうかな。今日は、そんなシンプルな話です。


賛歌なんてウソっぱち。

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2005年07月17日(日)

てんとう

テーマ:帰国後日記

山手線。JR東日本が東京都区内で環状運転している、東京における交通網の要である路線。朝と夕のラッシュ時には肋骨が折れそうになるほど混みやがる、皆が認めるその便利さは特筆に価する。



昨日の午後3時頃、山手線に乗っていたのね。車内はそれほど混んでなかったけど、席にはつけなかった。池袋から新宿に向かっていたその途中、隣の男性が 「あれ?!」 って感じで僕らの前に立っているスーツ姿の女性の背中を見たんです。視線だけなら僕も気づかなかっただろうけど、その男性は身を乗り出してその女性の背中を凝視するわけです。


変態かも。この男、背中フェチかも。


そう思ったけど、気になったから僕も、ピシッと姿勢良く立っているその女性の背中に注意を払いました。


てんとう虫がいた。



その男性と僕は目を合わせ、無言でそっと心を通い合わせましたよ。微笑みながら。


「この女性、てんとう虫と山手線乗ってる!」

と。


それはそれは不思議な光景でした。人間の背中には死角があるじゃないですか。肩関節の柔らかい人は例外だけども、手が届きにくい場所ってあるじゃないですか。そこらへんにいたのね、そのてんとう虫。技ありの移動手段だなと思った。


目的地はどこなんだろう。恋仲のてんとう虫と待ち合わせか、おい。


ノーベル賞を贈りたいほどの発見をしたその男性は、次の駅で降りていきました。残ったのは、僕と女性とてんとう虫。さぁどうしようか。この車内でてんとう虫の存在に気づいているのは僕だけですよ。その女性に知らせようか、どうしようか。真剣に悩みましたよ。だってさ、


「すいません、、、背中にてんとう虫が、、」


って言えないじゃーん。勇気を出してそう告げても絶対 「は?!何言ってんの?」 みたいなコワイ顔されるじゃーん。


じゃ、放っておけばいいじゃーん。とも思うけど、その女性がもし空いた席に座ったら、てんとう虫潰れちゃうじゃーん。可哀相じゃーん。


そんな感じで、じゃんじゃんじゃんじゃん考えていたら、その女性は次の駅で降りてった。


てんとう虫のやつ、無事に目的地に着けたかな。僕は着けたよ。

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2005年07月07日(木)

就活とマンモスの狭間で

テーマ:帰国後日記

就活順調!でも内定まだ。

そんな微妙な時期を悶々と過ごしております。お久しぶりです。


さて、留学なんて大胆な舵をとった羊たちは一体全体どういった就職活動をするのか。


日本の大学生が春先の清々しい季節に就活をしているとき、留学生は海の向こう側で指をくわえたりシャブったりしつつ勉強してるわけです。で、多くの企業がそういう留学生事情を考慮して秋採用枠を設けてるんですね。そんなわけで、就職活動の主流スタイルとしては、留学生のためのイベント(キャリア・フェアとか言って、100社くらいが一同に集まるもの) に行き、狙いを定めていた企業に接近し、そして担当の方に履歴書を渡し、「おら、御社さ、へーりてぇだ」 という旨を伝えるものです。


そういうイベントで (一夏にいくつかあるんです) 同じ境遇の人に話を聞くとね、結構みんな20社くらい受けるのね。でも僕は、生意気かもしれないけども、早々に「数は打たない」 と決めたもんで、まだ3社だけ。先月の末から就活をはじめて、今のところ3社だけに応募ですよ。多少は心もとなかったけど、蓋を開けてみれば3社とも順調!でも内定まだ。そんな微妙な時(以下省略)


とにかくです。就活は面白いですよ。面接を重ねるごとに自分が見えてくるっつうか、なんてぇか。

見えてくるっつうか、逆に見えなくなるっつうか、なんてぇか。


嗚呼、愛知に行ってマンモス見たい。


数を打たない分、本命にエネルギーを注ぎ込める。僕に備わっている能力なんて何もない。知識なんてほとんどない。あるのは、ただ、目力。それだけ。それだけでいい。

あんたんとこで働きたいんだ、そう訴える眼差し。これに限る。執筆しちゃおうかな。「就活は眼差しだ!」 とかいう題で。うん。非常に胡散臭い。


明日も1社か2社に応募してきます。最終的に6,7社に応募する予定。どれも行きたいところ。こういうギリギリの就活、緊張感がたまらない。


嗚呼、マンモス見たい。


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2005年06月28日(火)

就活、汗つつつ

テーマ:帰国後日記

昨日から本格的な就活に入りました。スーツ暑いねー。夏用スーツだけど暑い。時々、これは布団じゃないの?って思う。会社説明なんか聞くときなんざ、あれですよ、汗が背中を伝うわけです。つつつーー。って。何この部屋暖房入ってんの?というほど暑い。なんせ人が多い。主な原因は熱気。一人ひとりの熱気。僕以外の熱気。いや、僕も結構熱く語ったりしてますよ。でも基本はリラックス。焦ったって仕方がないからね。「君、笑いすぎ」 とか言われるくらいリラックスして臨んでます。


そのうち、焦ってくるのかも。

そんな僕の変わりゆく姿、狂ってゆく過程、お楽しみに。


って、さっき気づいたんですけど、そしてどうでもいいことですけど、ランキング 「ビジネス」 で参加してた。びつくり。なぜ。なぜなの?誰なの?誰の仕業?いつから?


とりあえず 「就活」 カテゴリーに変更!

撤収!

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2005年06月21日(火)

皺と公園

テーマ:帰国後日記

就活ってやること多いのね。意外だ!って驚いてるわけじゃなくて、もちろん知ってはいたけど今改めて、やること多いのね、ってシミジミと感じてるわけです。


ひとつの企業に本気で臨もうと思えば、その企業が属する業界研究、そしてその企業自体のリサーチはもちろん、自分が何故その企業を志望するのか、どんな仕事をやりたいのか (特別な動機、情熱があるのならそれを) 理路整然と説明する、そして納得させる必要があるわけです。面接官に、「お、こいつと働きたいな」 と思わせる必要がある。すると何かしらのオーラを出していかなければいかんわけだ。面接官のビジネス的嗅覚に引っ掛かる必要、とでもいいますか。


お、こいつは論理的だぞ

とか


お、こいつは即戦力になりそうだ

とか


お、こいつは靴下短いけどすでにビジネス感覚を持っているな

とか


お、口にご飯粒がついてるけど肝が据わってて、すでに一流の営業マン並だな

とか


お、こいつは髪の色が七色だけど、社内においても七色に光ってくれそうだ

とかね。


面接官がさらに上のレベルの面接官に 「こいつおもろいでっせ、会ってみなはれ」 と推したくなるような個性なり能力なりが要るっつーわけです。


さて僕はどうしよう。ってね、それがスムーズに分かれば苦労はない。あは。あは。

そんなわけで眉間に 「thinking 皺*」 を寄せながら散歩へと出かけたのね。


*「thinking 皺」: 深い思考状態時に、眉間などに存在する潜在的エネルギーの通り道に現れる溝的な構造を持つ皮膚のツッパリ


道中、公園の前を通りかかったら、小学生の甲高いこんな叫び声。


「130点!!」


お、何のゲームですか。と興味を持った僕は公園に入る。砂場の近くに6人の幼稚園児風の子供たちがいる。周りにはお母様方。何のゲームだろうと目を凝らしているとまた叫び声。


「120点!!」


叫び声は、興奮の証。みんな楽しそうだな。それにしても何のゲームですか。点数は下がっている。大丈夫なのか。そこにまた声。


「115点!!」
あ、また下がった。と思ったら、別の子供がひと際大きな声を張り上げた。


「新記録に近づいてってる!」


何!?これは点数が下がるほど良いゲームなのか。そして115点が新記録に限りなく近いのか。そんな疑問を持った次の瞬間、ゲームがダイナミックに動いた!



「1億点!!」



今までと桁が違うけど、計算ミスじゃないの?!と驚く僕。ハラハラしちゃうね、なんだか。さっきは新記録に近づいていたのに、さぞかし残念だろう、無念だろうと同情していたらさらなる展開が (またしても叫び声によって) 知らされた。


「1億115点!」


さっきの115点が戻ってきた。


一体なんなんだ。お母様方が彼らの周りにいましたもので、近づいて話しかけることをしなかったけれどもね、今頃になって後悔。あれはどういった趣旨のゲームだったのか。一体誰が作ったのさ。僕も混ぜて欲しい。


そんなことを考えているうち、さっきまでの眉間の皺がすっかり消えている、そんな気がした。


昼下がりの公園は、今も昔も僕の味方らしいです。


なんつてね。

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2005年06月14日(火)

路上演奏と馬糞

テーマ:帰国後日記

都内某所、閉店後のデパートの前にてボンゴ (キューバの太鼓) を叩いてたら警備員に止められました。嫌だね警備員って。


わたくし、ここの番人でございます、ええ。


ってな顔して近づいてきて低い涼しげな声で一言。


「あ、ここで演奏しちゃ駄目だよー」

とね。


この場所は数年前、僕が初めて路上独奏した記念すべき地であり、まさに聖地。僕は食い下がりますよ。


僕 「え?!駄目なんですか?」 ←知ってるけど、白々しく尋ねる、これ常識。

警備員 (以下、ビイン) 「うん、駄目駄目。営業妨害になっちゃうからね」

僕 「でも、あれですよね、閉店してますよね」

ビイン (以下、ビン) 「うん、でも許可証がいるんだ」

僕 「お金目的で演奏してるわけじゃないですし、通行人から苦情が出たらすぐ止めますけど」

ビン 「あ、うん、それは分かってるんだけど、、、許可証がいるんだよぉ」


話にならない。しばらく穏やかに反論したりしていると警備員の眉間に数本皺が寄ってくる。皺は苦悩の表れか。僕が比較的堂々と、大きな声で、穏やかに、大人の態度で、冷静に話を進めるもので 「あ、こいつすげぇ鬱陶しい」と思い始めたに違いない。聖地を守るためなら鬱陶しくもなろうじゃないか。


 「数年前は毎晩ここで演奏してたんです」 なんて僕が言うもんで、勤めはじめて1、2年と思われる警備員の眉間に刻まれた皺が一層深まる。


我の声 灰色夜空と 深い皺


営業妨害って言いますけど、僕、この店の印象を向上しようと頑張ってるんですよ?あはは。


なんて僕が言うもんで、警備員の眉間と額には困惑気味のウネッタ皺が、小学生が彫刻刀で大雑把に彫ったかのような皺が、それはもうクッキリと。僕は 「これ以上話しても、彼を困らせるだけだし、なにより僕が演奏を続けられる可能性は薄い」 と判断し、彼に通常の職務 (すなわちパトロールと称した散歩) に戻してあげようかしらね、と思ったのです。思ったことは実行に移す。実行っても、あれだ、ただ 「はいわかりました」 っつってその場を立ち去ったってこと。



年々厳しくなっていく東京路上演奏。路上音楽人が向かうべきは、どのエリアだ。


そうだ、無人島に行こう。ビート板を貸してくれれば、僕はバタ足で無人島に行くよ。買ってまでは行きたくない。それが乙女心。乙女座の男心。


嗚呼。梅雨のニオイが部屋に入ってくる。そして何故か馬糞のニオイ。すいませーん!臭いんですけど!

路上演奏場所は狭まってくるし、馬糞のニオイは迫ってくるし、都会に利点を見つけるのが難しい昨今、みなさん、お元気ですか。


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2005年06月07日(火)

独りフロリダ卒業旅行④: Seven Mile Bridge

テーマ:路上(旅の記憶)

お久しぶりです。毎日20人なり30人なりがここを訪れては鼻で笑って通り過ぎているようですが、フロリダ旅行記にもそろそろ飽きが来る頃でしょうか。というか僕自身の記憶がぼんやりしてきたからねー、、、早めに終わらせたいなと。このように思うわけです。でも書けば書くほど、思い出したりするわけで。


ではでは、独りフロリダ卒業旅行③ からの続き。


(前回。フロリダ2日目。米国本土最南端の地 「キー・ウェスト (Key West)」 を目指すものの、セブン・マイル・ブリッジ (橋。有名な橋) で夕日を見ることができないと分かるやいなや、計画は3日目に延期され、適当な場所で適当に時間を潰し、適当なビールを飲み、適度に気持ち良くなり、「ホテルにチェックインする」 などという行動に意味を見出すことが困難になり (酔いって怖いね)、車の後部座席で横になった)


「壁と屋根があれば十分だよねー」 と何かにつけて言いまわっている僕も車の後部座席の傾きには閉口した。やはり車、寝るようには設計されておらず、狭くて寝返りが打てないどころか、常にトランク側に少し傾いている状態での睡眠。分かるかな。座りやすいようにと、後部座席は少し、ほんの少しだけ、後方に傾いてるわけね。座ってるだけじゃ意外と分からないものだけど。これが結構キツイ。いっそのこと外で寝ようかと思ったけど、「ん、そこまで気を抜いて良いものでしょうか」 と自問したらば、自答はノー。ノーノーノー。こ

こはフロリダ、異国の地。


朝。


5月11日水曜日。大学卒業後の独り旅。気まぐれに選んだフロリダでの旅は3日目を迎えた。土曜日の朝のフライトで成田へ飛ぶ。残りは丸々3日(水、木、金)で、土曜日の早朝にフライト。


アラームを7時にセットしていたものの、5時頃に目が覚める。身体は汗でぐっしょり。なに、この不快感。なに、この身体のダルさ。やっぱりホテルって数千円の価値あるのね。なんて、ちょっと弱い心が顔を出すけど、ここは気合あるのみと、水も飲まず顔も洗わずにレンタル2日目のフォードTAURUSのエンジンをかける。じゃるるるん。おはようさん、今日も君は快調だね。僕は非常にダルいよ。ごめんな。こんな主人で。


さぁ行こうか相棒。キー・ウェストへ。


5時に起きたもんだから、車なんてほとんどいない。いやっほい。こりゃええわい。僕はUS1 (国道1号みたいなものかな) を時速110マイル (時速175キロ以上) で飛ばしたりして、至ってご機嫌。平時は100キロほどで走り、テンションが上がるとアクセルを踏みたいだけ踏んだ。ばか。今思うとなんて命知らずな、なんて無謀なと思う。だってさ、免許取ったのはほんの数ヶ月前なのだよ。あはは。死んでも文句は言っちゃ駄目よ決して言っちゃ駄目よ、と、そういう瞬間だったわけです。


3車線の広い道路を右へ左へ、遅い車をバシバシ抜いてゆく。ああ。小気味良い。間違いなく、あの朝、US1において最速は僕だった。←阿呆が一瞬自己陶酔、の図。


すまぬ。運転してるのは初心者マークを必要とする小僧なのよ。ただ寝不足でテンションが上がっちゃった小僧なのよ。すまぬ、フロリダ。


数時間後、気づかぬうちにセブン・マイル・ブリッジを走っていた。びっくりだ。思わず 「だーーー!!!」 と叫んでいた自分。その場の雰囲気・感動を考えれば極自然な叫びであったと思うね。


海の上を走ること十数キロ。


海と、空と、長い橋。青い海と空は本当は一つに繋がっているのに、このセブン・マイル・ブリッジという橋で一時的に引き裂かれている。そんな感じがしてなんだか少し、神々しい。


だーーー!!!


続く

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2005年06月01日(水)

独りフロリダ卒業旅行③: palm trees

テーマ:路上(旅の記憶)

ここしばらくエントリーが「続きもの」であるけれど、どこから読むのもありっちゃあり。「なるほど、こんな日本人旅行者がフロリダに数日間いたのね」 という緩い感じで読んで欲しいです。「なるほどなるほど、免許取立ての日本人がフロリダをレンタル車で旅して、一方通行の道に三度迷い込んで、そのたびに正面衝突の危険があったわけね」 という緩い感じで読んでください。一方通行って嫌だね。お前は静脈かと、ね、訊きたくなる。そうでもない。


独りフロリダ卒業旅行② からの続き。


5月10日火曜日。フロリダ2日目。


とにかく2つのスーツケースが重い。2日目にしてギブ。


1つ実家に送っちまおう。


近くの郵便局で片方 (古くて転がりが悪い方) を実家に送る。よし。身軽だ。これでもう、横断歩道を渡っていて 「可哀相に」 という目で見られることがない。両サイドにスーツケース、背中にバックパック、肩にギターという無茶な移動にサヨナラ。小さな段差に古いスーツケースが突っかかってイライラすることがない。プライスレス。


プライスレスを味わうための費用、60ドル。船便だけど6000円。憤慨。



さて、車を借りようか。


借りたいけど、どこで借りられるか、どんな会社があるか全く知らぬ日本人旅行者(僕)。


道行く黒人の小母さんなどに情報提供を求め、手にいれた情報を元に会社を探す。


イタリア出身という陽気な小母さんがフロントにいるレンタル会社に辿り着く。「すぐ乗れるよ」と言っていたが、戻ってくる予定の車が途中で事故ったらしく、別の車が到着する夕方まで待つことに。その間、ビーチで過ごすことにする。


温かい砂の上に座って本を読んでいると僕の右側10メートルの地点に白人女性がやって来た。そこで、いきなり、トップレス。トップレスになって太陽と対峙する勇気ある白人女性。んー、勇気あるよね。その勇気を学ばせてくれ!なんて (エッチな気持ちがこれっぽちもない) 紳士的な態度で (横目で) 眺めてたけど、あれって不思議ですね、1分も経つと飽きるんです。最初は (紳士的に) 「パラダイス!」とか思ってたけど、1分もするとどうでもよくなる。「どうでもよい」 というべきか、「それでもよい」 というべきか。


「それでもよい」 けど、どっちかというと、快活に海で泳ぎまわり、疲れて戻ってきた水着女性の方が (紳士的に) 好感が持てる。


***「紳士的に」 を 「男として」 に変えてもらっても問題ありません。どっちかってーと、後者の意味。


夕方、4日間(5月10日、11日、12日、13日)お世話になる車と対面。おお。車到着が遅れたお詫びか、予定よりグレードが高い車になってた。さらに、4日借りても3日分の料金でいいです、と言う。フォードのTAURUS。トーラスっつーのかな。


走り始めてすぐ感じたね。


すんごい滑らか。バターみたい。なにその例え。


とにかくね、道路とタイヤって同じ材質なの!?って訊きたくなるくらい滑らか。ヌルヌルヌルー、って進むのね。今の表現であってると思うけど。そんな車でフロリダの街をグルグルまわる。まずは都会での運転に慣れよう、という思惑。


そんでおもむろに南西に向かう。キー・ウェストに行こう。ぐいんぐいん加速。その直後、渋滞にはまる。なんたること。まあいい。こういうのもあり。夕方は世界中どこも渋滞なんだから。


途中、日本食屋を見つけたので迷わず入店。そして寿司&味噌汁&日本茶。嗚呼、もうキー・ウェストなんてどうでもいいです、将来は味噌汁の具になりたいです、なんて思いながら勘定を払い、幸せの満腹で再びキー・ウェストを目指す心意気。店を出る前に店員様 (東南アジア系。ちなみに日本人はいなかった) に質問。


「日の入りをセブン・マイル・ブリッジから見たいんだけど、間に合う?」

「全然間に合わないよ」

「あ、そう」


そんなやりとりがあり、キー・ウェストには次の日に行くことに決定。日の入りが見れないなら焦って今日中に行く必要なし。そんなわけで近くの 「バーやレストランが密集する地区」 へ向かった。そこでスムージーを飲んだり、ビールを飲んだり、女性店員の刺青 (うなじに「美」。肩に「神」) に感心したりしてるうち、ホテル探すのが面倒になった。そんなわけで、車の後部席にて就寝 (コイン駐車場)。


寝る直前に、ヤシの木に囲まれてしたスタンディング御小水が気持ちよかった。揺れる木、揺れる僕。宇宙を感じる。僕の御小水は風に揺れながらも綺麗な、相当に綺麗な、放物線を描いたのです。


酔っ払いながらの立ちションを美化。


独りフロリダ卒業旅行④へ続く。


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2005年05月27日(金)

独りフロリダ卒業旅行②: backpackerism

テーマ:路上(旅の記憶)

独りフロリダ卒業旅行① からの続き。


これぞバックパッカーですってな気軽さで旅をはじめたわけだけど、ほら、2つもスーツケースを引きずってるし、ギターは背負ってるし、全く小回りが利かないしで、純粋なバックパッカーからは程遠い。


持ち物は、①縦60センチほどのバックパック (中身:コンピュータなど)、②大きめのスーツケース (スーツ、服、楽器、ガラクタ)、③小さめのスーツケース (楽器と服)、④ソフトカバーに入ったアコースティック・ギター。


こんなん絶対にバックパッカーと呼ばないのであって、バックパッカーism (backpackerism) を胸に秘めた、ただの阿呆面した無計画な旅行者であるわけ。 旅に慣れたとはいえあまりにも適当。


宿は決めてない

行くところは決めてない

観光も別にするつもりじゃない

案内してくれる友達がいるわけじゃない

ただ海の近くに行きたかっただけ


おい、自分よ、目を覚ませ!という程の適当さ。無計画さ。キー・ウェスト (アメリカ大陸最南端の地) に行こうかな、くらいしか計画的なものはない阿呆。 唯一決めていた 「車を借りる」 ということに関してもレンタル会社の比較及び車の予約は全く していないわけ。これはもう無計画というか夢軽客 (夢見心地で短慮軽率な旅行者の意) である。訳の分からない造語を作っていないで、さっさと話を前に進めなさいよ。はい。


運転手に 「どちらへ?」 と訊かれて 「へ?」 ってなったところから、続き。


とりあえず、シャトルバスの運転手には 「サウスビーチの真ん中くらいで降ります」 と告げた。運転手もはじめてのことらしく 「ホテルは?目的地の住所は?」 と執拗に訊いてくるものの、「いや、何も決めてないからさ、街の真ん中あたりで降りたいわけね」 と、適当にも「程」があると思うのだけど、ここは一旦その「程」というやつを忘れて、堂々言い切った。よし。


***ちなみに「サウスビーチ」とは街名、だよね。「サウスビーチ」というビーチはあるけど、そのビーチの周辺を「サウスビーチ」っていう街名にしてるんだね。ですよね?違ってたら思いっきり横っ面を張ってください。


いきなりだけど、無計画に不慣れな場所を移動していると 「旅をしてるな」 という気がするのね。1時間後に自分がどこにいるのか予想できない旅。ね。運命や縁やタイミングというやつに任せてみると、旅はとても楽しい。とても自由。失敗したな、とか、計画通りに行かなかったな、とイライラすることがまず少ない。


はじめから計画しなければ、ちょっとくらい物事がスムーズに進まなくてもイライラしないと思いますね。だって、イライラする背景には「目的が達成されない・計画通りに進まない」という「土台が崩れる」感覚があるわけですよね。その土台がそもそも存在しなければどうでしょう。一瞬一瞬、縁やタイミングを積み重ねてオリジナルの旅をつくるのみ。そんな旅が僕は好き。




サウスビーチについて、宿を探そうと思ったけど、あまりにも荷物が多いもんで20メートル歩いただけで、フラフラする。スモールライトを2万円くらいで買いたいけど、生憎フロリダでは売ってないらしい。東京、秋葉原なら売っているのに。売ってるよね。ん?もうちょい先か。


ダルくなった僕は一番近くのホテルへ。フロントにいた綺麗なラテン系の女性、1泊69ドルだとぬかす。外でも寝れるこの気候、70ドルも出してベッドを確保するなんて馬鹿らしい。しかしここは異国の地、アメリカ合衆国。パスポートなど大事な所持品もある。月曜日 (5月9日) から土曜日 (5月14日) の朝までと旅の時間も限られている。ここはひとつ、時間を有効に使いたい。そんなわけで、宿、即決。


それにしても7千円もする宿なんて、、。 ビーチ沿いでこの値段は悪くないんだけどさ、でもね、んー、なんだか高いよ。数年前、寝袋持って日本国内を旅した日々を思うと贅沢に思えてならない。国道の横とかに寝て朝方にトラックの運転手に起こされたり、お寺の境内に寝て早朝の参拝者に起こされたり、ずいぶんと邪魔の多い寝床だったけど、あれはあれでとても楽しく、とても自由で、まさに僕好みの旅。


部屋に荷物を置いて、ボンゴだけ持ってビーチへと歩く。ビーチまでは2分。いい環境だね。途中でギターを弾いている男があった。一緒にちょっと演奏しようと試みるも、彼にはリズムの概念がないらしく全く演奏にならない。それならそれで良い、フリージャズと見なして演(や)ろうじゃないかと思ったものの、これ全くジャズに非ず。奇怪な音楽。


そして気づいたね。ぷ~んと辺りを取り巻くマリファナのニオイに。ピースだね、なんて言ってられないのであって、付き合ってられんよ、面倒なことに巻き込まれるのは御免ですよと。僕はそっと彼から離れて、またビーチへと歩き出した。


ビーチ!これだよこれ。まさにこれを見たかったの。目の前に広がる海というもの。畏敬の念。ははぁぁぁ。と平伏したい。そんな心境。お久しぶりでございます、海様。そんな心境。


その後、何気なく話しかけたアジア系の男性。日本人であった。それが医療関係の学会に出席中の研究者さんであり、話が弾んだ僕らは海沿いのレストランに着席。乾杯。そんで、シーフードなどを食す。いやぁ、美味いよ。ビールと海老。まいった。これにはまいった。ビールと貝。まいった。これにもまいった。ビールとカニ。まいっ(以下省略)


海風に頬をなでられ頭をイイ子イイ子されながらの食事&ビール会。ビールはSAMUEL ADAMS。いつから飲むようになったんだろう。結構好き。「アメリカのビールは薄くてあかんよ」 なんて不評を吹っ飛ばす濃厚なビールである。他にもアメリカには沢山美味しいビールがあるみたい。僕はビールよりもウィスキーなどを好む者であるから、良くは知らないけどね。ま、ウィスキーも良く知らないけどさ。


なんだかんだで二人合わせて1万円以上の食事になっちゃった。その研究者さんは卒業直後の学生に金を出させるわけにいかんよな、と考えたらしく、結局僕は財布から何も出す必要がなく、喉の奥から大きな声で 「ごちそうさまでした」 を出すだけで済んだ。いやぁ、僕も将来学生などに奢ってあげねばね。そうやって世界は平和にまわるのですな。それにしてもシーフードってやつは、美味い。


宿に戻り、ほろ酔い気分でこれからの旅について考えを巡らせる。そして、次の日(火曜日=5月10日)から車をレンタルすることに決めた。唯一の目的地、キー・ウェスト(米国本土最南端の地)に早々行ってしまおうと、そういう曖昧な考え。これとて確定じゃぁ、ないのよ。


独りフロリダ卒業旅行③ へ続く。


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2005年05月26日(木)

独りフロリダ卒業旅行①: arrival

テーマ:路上(旅の記憶)

疲れた体と軽快な心が同居するという状態は極めて珍しいのであって、僕も例外なく疲れた体には気だるい心を宿す人間なわけで、今回ばかりは特に自分の跳ねるような回復力に関心したり、満足したり。


期末テスト、卒業式、卒業式後のレスリング (参照:卒業式の前後ストーリー④ ) などで疲れ切った体は機上ですっかり回復したので、混じり気なし純度100%のワクワクを胸に、独りフロリダ卒業旅行をスタートすることができた。


フロリダの空気最高。そんな第一印象でフロリダ旅行のはじまりはじまり。


多くの人が空港からは乗り合いシャトルバスによって街中へと向かってる様子が見て取れる。と、ここで問題発生。問題というか、重要な質問が、こう、己の中から湧き出たわけね。


僕はどこへ行くの?


この質問には困った。だってどこへ行くのか決めてないから。無計画旅行に早くも「待った」がかかった。この状況はつまり、僕が行き先を決めるまでは、乗るべきシャトルバスさえ決まらないってことだね。つまりは僕次第では夜まで、いや、何日でも空港に留まることになるのじゃないか。それだけは避けねばいかんよ。


無計画で出発したのは自分なわけだから、大胆に旅の工程を作り上げる作業が自分に課せられている。あはは。そこで(ほとんどフロリダの地名を知らない)僕はシャトルバスの行き来を取り仕切っておる黒人の小父さんに「私はサウスビーチに行くのだよ」と堂々と告げ、乗るべきシャトルバスが決まったわけ。


そいでさ、10分後くらいにシャトルバスが僕の目の前に停まって、ラテン系の運転手が登場。英語よりスペイン語が上手そうな小父さんである。僕の荷物を軽々と持ち上げ、シャトルバス(バンくらいの大きさの車)の後ろに積む。そいで僕のギターもひょいっと持ち上げて投げるように入れたもんで、僕はカチンときた。滅多にカチンとこないけど、カチン。ちょっと語調が強まる。


あのさー、それって僕の娘みたいなもんなんですけど、楽器の扱いかた、知らないの?自分の娘をそんな風に投げられたら、どう思います? 
(Hey, that guitar is just like my daughter, you know. Haven't you handled musical instruments before? And how do you think you'd feel if I threw your daughter like you just did?)


なんてことをしっかり目を見据えて言いますと、運転手の小父さんは申し訳ないという顔になり、シャトルバスを取り仕切る黒人の小父さんも 「車に持ち込んで自分で抱えていてくださいな、わてら、壊れても補償できないですから」 なんてことを言う。そりゃそうだ。自分の娘を他人に託そうとした僕が悪かった。サッと持ち上げられたときにサッと取り返すべきだった。すまん、娘よ。


そんなわけで車に乗り込む。そこでまた問題発生。運転手が僕に訊くわけね。


「どちらへ?」
と。


僕は「へ?」ってなったね。うん。「へ?」ってなった。何故って、目的地を決めてなかったからですな。「サウスビーチへ行く」 とは告げていたものの、それは地名を知っていたからであって、別段そこに何があるわけではない。困った。


独りフロリダ卒業旅行②

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