ユナイテッド93
テーマ:映画 や行2001年9月11日。
あの日のことはよく覚えている。
珍しく早く家に帰ってテレビを点けたら
ワールドトレードセンターのビルがもくもくと煙を上げた映像が。
何度も何度も飛行機が衝突する様を繰り返す映像。
まるで悪夢。
そして2機目が。
その後、ビルが崩れるなんて発想しなかった。
悪夢は続く。
ペンタゴンにも飛行機が。
ニュースでは行方の知れない飛行機がまだ何機もあるなんて報道してる。
日本は大丈夫なの?
ここに落ちてきたらどうしよう?
丁度イギリスに旅行に行っている両親は?
これでアメリカが黙っているはずがない。
戦争が起きたら、日本に無事帰ってこられるのか?
想像以上のことの連続にパニックになっていたと思う。
ユナイテッド93はあの時墜落した4機の飛行機のうち
ただ一機、建物に衝突しなかった飛行機だ。
当時、それがまた謎や憶測を生んだ。
墜落した直後にはテロとは関係ないのでは?
とも言われた。
軍に追撃されたのでは?
とも言われた。
あの時、一体何が起こったの?
2001年9月11日。午前8時42分、
ニュージャージー州ニューアークから乗員乗客44人を乗せ、
ユナイテッド93便はサンフランシスコへ向け飛び発った。
その直後、ワールド・トレード・センターに2機の旅客機が激突。
管制塔は情報が錯綜し、大混乱に陥る。
同じ頃、93便の客の中の4人の男たちが一斉に動き出し、機長らを殺し
コックピットと機内を占拠。
やがてもう1機の旅客機が国防総省に激突。
3機の情報を聞いた乗客たちは
自分達の乗っている飛行機を占拠したのが自爆テロリストであり、
どこかの目的地に向かっていることを確信する。
その時、乗客たちの取った行動は。。。
前半は、管制塔の混乱振り、後半は93便の中で起こったことを描いてます。
管制塔のシーンでは実際にあの時にいたご本人が出演していたりして
ドキュメンタリーに近いタッチ。
その混乱振りたるや、凄いです。
地上からはわからないけれど、
何千という飛行機が空を飛んでいるんだという事に改めて驚いた。
何故「行方がわからない飛行機がある。」ということが起こるのかも、
93便が墜落して4分後に、ハイジャックされたということが判明したということも
それが事実か事実でないか、良いか悪いかは別として分かった。
後半の93便の機内の様子は
生存者が全くいないので、家族への電話の内容を元にしているとしても
フィクションなのでしょう。
でも。
私はハンカチで口を押さえ、声を上げて泣いていたのです。
怖かった。悲しかった。
脚本がシンプルで盛り上げ方も上手い。
無名の役者を使っていることも成功していると思う。
自分もこの飛行機に乗っているような臨場感がありました。
私はこの映画が事実に基づいて造られているということを時々忘れ、
この人達は助かるのではないのか?とさえ思いました、願いました。
だって、あの飛行機がワールドトレードセンターにぶつかった映像、
最も映画らしい映像、造られた映像っぽいではありませんか?
でも助からないという事実。
事実というのはなんと惨いのでしょう。
この映画がフィクションだろうがそうでなかろうが
私にはどうでもいいことです。
この映画を観て思ったことは、あの9月11日にテレビを観たときと同じ。
なんて大きな憎しみなんだろう。なんて大きな悲しみなんだろう。
どうしてこんなことが起こってしまったのか。
憎しみと悲しみを、暴力と武力で報復しても同じことの繰り返し。
犠牲を払うのは何も関係のない人々。
もうやめませんか、こんなこと。
私は乗客の中に日本の若い男性がいたことも鮮明に覚えています。
5年経ったこととはいえ、記憶に新しいことなのだから
前半の管制塔のシーンには時間を入れてくれたら
観客の記憶と連動して、わかりやすかったと思います。
93便の墜落については未だ不明のまま。
この映画は事実ととらえるより、作品としてとらえる方がよいと思います。
でも十分衝撃があり、心に残ると思います。
関係のない人達が巻き込まれ、沢山死んでいるということが
日々どこかで起きていることは事実なのですから。
ストーリー ★★★☆
映像 ★★★
音楽 ★★★
総合評価 ★★★☆







1 ■はじめまして
>事実ととらえるより、作品としてとらえる方がよい
そのとおりだと思いますね。フィクション作品としても、ひとり立ちした良さがあるから凄いと思います。
TBありがとうございました。