最初に断わっておきたいのですが、

 

ケンカを売っているわけではないのです。

 

私のブログのタイトルは “本音の化粧品論と…” ですから。

 

薬剤師として、化粧品をなりわいとしている人間として、きちんと肌のことを考えたいと思っています。

 

 

 

さて、今回は “保湿” についてです。

 

私は、

 

化粧品に本来、“保湿感” というものは必要ない

 

と考えています。

 

 

 

よく考えてみてください。

 

 

朝、乾燥 ⇒ 化粧水で保湿…

 

夜、乾燥 ⇒ 化粧水とクリームで保湿…

 

朝、乾燥 ⇒ 化粧水で保湿…

 

夜、乾燥 ⇒ 以下、続く…

 

 

 

いつまでも “保湿” と “乾燥” のいたちごっこです。

 

何歳まで続くのでしょう?

 

 

 

“保湿”してもまた乾燥して、保湿と乾燥を繰り返すなら、

 

スキンケアに必要なことは

 

“その場しのぎの水分を与える” ことではなく

 

“保湿しなくてもいい肌をつくる”

 

ということではないでしょうか。

 

 

 

『アンチ “コラーゲン”』 で書いたように、肌はもともと異物をむやみに通さないようになっています。

 

これが肌の “バリア機能” と呼ばれるものです。(本質は、角質層の細胞間脂質と呼ばれるものです)

 

この “バリア機能” ですが、外からの異物を防ぐと同時に

 

肌の内側からの水分の蒸散を防いでいます。

 

“バリア機能”がしっかりとしてる健康な肌は、外から水分なんて与えなくても、肌の内部にしっかりと水分を蓄えていて、乾燥などしないのです。

 

 

 

と、考えると、

 

“乾燥する” という肌は、“バリア機能” が壊れています。

 

 

 

“保湿化粧品” が求められるのは、“肌の乾燥” があるからです。

 

だけど本当に “肌の乾燥” を考えるなら、

 

スキンケア化粧品に大切なのは、

 

“水分(うるおい)を与えること” ではなく、

 

“肌とバリア機能を健康な状態に保つこと” だと思います。

 

 

 

だから、使ったときの “保湿感” で化粧品を判断するのは微妙だな…

 

と思っています。

 

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あなたは “踏み出す” 派?

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すみません。

 

今日は化粧品の話ではなくて、生きること系の話です。

 

 

 

 

フランスの第18代大統領、シャルル・ド・ゴールの言葉だそうです。

 

 

 

私は

 

“やらずに後悔するなら、やってしまったほうがマシ”

 

を、けっこう実践する派なのですが、それでもこの言葉に何度も励まされました。

 

会社を辞めて独り立ちするときなんかは、特に。

 

 

 

仕事にしても、恋愛にしても、生活の中の他のなにかにしても、

 

自分で動くときは、

 

怖くて、

 

新しいことが始まることにちょっとウキウキして、

 

でもやっぱり怖くて、

 

それを打ち消すために、踏み出す自分に酔ってみたりして…

 

 

 

でもやっぱり、

 

“自分が踏み出さないと、未来のための何も始まらない”

 

そんなことがたくさんあると思うんです。

 

 

 

そんな状況にいる人が、シャルル・ド・ゴールに励まされてくれたらなぁ…

 

そう思っています。

 

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いえ、別に “コラーゲン” が嫌いなわけじゃないんです。

 

『化粧品に “コラーゲン” が入っている』 のが、どうも気にいらないんです。

 

 

 

「コラーゲンって、肌の弾力を保ってる、プルプルした感じのアレでしょ?」

 

 

 

そのとおりです。

 

肌以外にもからだのあちこちにあって、人間にとって大切なタンパク質です。

 

 

 

 

でも、この “コラーゲン” 、肌に塗っても肌に浸透しません。

 

 

 

 

肌はそんなに簡単に異物を通さないようになっています。

 

いろいろ入ってきてしまうと、危険なので。

 

あまり大きな物質は浸透させないようになっています。

 

 

 

一方、物質には分子量というものがあります。ごく簡単に、物質の大きさだと思ってください。

 

健康な肌に浸透できる分子量は500~600程度までといわれています。

 

だけどコラーゲンの分子量は、それよりはるかに大きいのです。

 

 

 

からだに存在するコラーゲンの分子量は約30万。

 

化粧品には細かく分解されたコラーゲンが使われますが、それでも数千~数万のものが一般的で、やはり肌には浸透しません。

 

肌に浸透するほど小さくしたコラーゲンもあるようですが、そうすると本来の1/1000くらいまで分解する必要があります。

 

そこまでバラバラにしてしまったコラーゲンの切れ端が、本来の分子量30万のコラーゲンと同じ働きをできるのかは、わかりません。

 

(ただ、肌に浸透するまで分解したコラーゲンの切れ端が、肌のコラーゲンを作りを助けるという作用を持っているという話があり、それを狙っているならまだいいのですが…)

 

 

 

 

では、なんで化粧品に “コラーゲン” は配合されているのでしょう?

 

 

 

 

それは単純に肌表面の保湿のためです。

 

それから、化粧品の成分としての認知度があまりにも高いため、化粧品メーカーが入れたがるのです。

 

もしかしたら、コラーゲンが肌に浸透しないとかいうことを考えていない化粧品メーカーもあるかも知れませんが…。

 

 

 

でも、肌の表面を保湿するだけなら、コラーゲンよりもっとよい成分があるわけです。

 

本当にコラーゲンケアをしたいのであれば、肌の中でのコラーゲン産生をアップさせる作用のある成分を入れたほうがいいんです。

 

 

 

ほとんどの方が、

 

「コラーゲンが浸透して肌プルプル」

 

と思って化粧品を肌に塗るんです。

 

 

 

それなのに浸透しない “コラーゲン” が化粧品に入っている。

 

 

それってどうなのかなぁ…

 

 

と思ってしまうのです。

 

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勝負! “肌断食”

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6/16の 『どこで女性の肌は変わるのか?』 で、ちょっと “肌断食” に触れたので、今回はその “肌断食” と化粧品についてのお話です。

 

 

“肌断食”とは、肌の健康に対して化粧品がよくないと考え、スキンケアもメイクもやめてしまうことですね。

 

 

繰り返しになりますが、私は化粧品の仕事をしながら、“肌断食” を否定しません。

 

 

 

肌の“健康”だけを考えたら、たぶん化粧品なんて使わないほうがいいんです。

 

どんな成分をつけるとどんなリスクがある、という話を始めると話がそれてしまうので、それはまたいつかとして、人間の肌は本来スキンケアなんてしなくても、お風呂あがりにバリバリになってしまったりしないはずです。

 

お風呂あがりにローションをつけないとバリバリになる、なんていうのは、化粧品を使っている顔だけの話ですよね? 冬の老人性乾燥肌などは別として…。

 

 

 

私も子供のころからずっとアトピーなのですが、調子の悪いときに化粧品を肌に塗ると、明らかにアトピーが悪化します。

 

バリア機能が低下している疾患状態の肌に対して化粧品がよくないことを、身をもって知っています。

 

 

 

ということで、繰り返しますが、肌の“健康”だけを考えたら、たぶん化粧品は使わないほうがいいのです。

 

ここは “肌断食” の勝ちだと思います。

 

(ただ、紫外線の肌への影響はハンパではないので、日焼け止めについてはそうとも言い切れないなぁ…というところはあるのですが…)

 

 

 

ですが、“健康” だけでなく “美容” まで考えると、話が変わってくるのです。

 

 

 

女性の多くはメイクをします。

 

そのために使う洗浄料による肌へのダメージをケアしなくてはなりません。

 

シミ、シワ、黄ぐすみ、さまざまな肌悩みも年齢とともに増えていきます。

 

肌断食では、こういったことに対応できません。

 

 

 

 

 

肌の “健康” だけ考えるなら化粧品は使わないほうがいいけれど、

 

“美容” のためには化粧品が必要。

 

化粧品をつくる側からしたら、これはジレンマです。

 

同じ意見の人が他にどれくらいいるのかは知らないですが…。

 

 

 

 

 

以前に書いたとおり、30代、40代となってくると、

 

「もうお風呂あがりにローションをつけないなんて考えられない」

 

という女性が大半です。

 

 

どちらにしても “肌断食” に踏み切ってしまう方はうちの化粧品も使わないので、そちらの方はいいのですが、化粧品を使い続ける方に対してはそうはいきません。

 

 

 

“健康” と “美容” を両方とも考えた場合、どういう化粧品が理想的だろう?

 

 

 

今の時点で、それを考えてつくったスキンケア化粧品を世に出してはいますが、

 

私と “肌断食” との勝負は続きます。

 

 

「成分の数が多いほうが効きそう…」

 

まあ、普通はそう思いますよね。

 

だって売る側も、モロにそれを狙っているのですから。

 

実際に化粧品のグループインタビューをやってみても、そういう意見が出てきます。

 

あ、ちなみにグループインタビューっていうのは、調査のひとつです。何人か一般の方を集めて、特定のテーマについてワイワイと座談会形式で話をしてもらうやつです。

 

「聞いたことのある成分がたくさん書いてあるほうが安心!」

 

「そうよね! きちんと効いてくれそうですもんね!」

 

そんな意見も出てきます。

 

 

 

でもちょっと考えてみてください。

 

“タウリン○○mg配合!”

 

“果汁○%のリンゴジュース”

 

“アルコール度○% 濃いめのハイボール”

 

ドリンク剤だってジュースだってお酒だって、ちゃんと 『なに』 が 『どれだけ』 入っているか、確認して買っていませんか?

 

『なに』 が入っているかだけで、安心してしまっていいのでしょうか?

 

 

 

なぜ、化粧品の成分の配合量は気にならないのでしょう?

 

 

 

それにはたぶん、主にふたつの要因があるんじゃないかな、と個人的には思っています。

 

1.ほとんどの化粧品が成分の配合量をオープンにしていない。

 

2.「書かれているんなら当然、効果のある量で配合されているんでしょう?」 と、買う人は (たぶん潜在的に) 思っている。

 

 

 

…で、まあこれはしょうがないかな、と思っています。

 

化粧品は規則上、医薬品と違い、「これだけ高配合しているから効きます」 とは言えません。それにあまり配合量をオープンにしてしまうと、他社に真似されてしまいます。

 

だから上記の1は、自然とそうなってしまうかな、と。

 

2は、消費者の心理として当然だと思います。

 

 

 

 

では、今回の本題に入っていくのですが、結論に近いところからいうと

 

成分を効果がある量で配合しているかどうかは、化粧品メーカーのポリシーにかかっています。

 

というか本音をいえば、まったく効果の期待できない量で成分を配合している化粧品は、世の中にくさるほどあると思っています。(まあ、ついでに言ってしまえばそもそも効果が期待できるのかわからない成分もたくさんあるのですが…)

 

 

 

先ほどお話ししたように、化粧品はほとんど配合量非開示の世界ですし、私が化粧品の仕事をしているからといって、他社の化粧品を外から見て配合量を完璧に判断できるわけでもありません。

 

だけど化粧品の原価や、成分の原価、成分の数なんかをつくる側から考えた場合、

 

「これは微添だよね」 というものが見えてしまうのです。

 

※注 “微添(びてん)” : 『量』 しか 『加』 していない、の略。ほとんど入っていない、ということ。

 

 

 

化粧品をつくるための製造原価は、一般的に販売価格の10~20%くらいと言われています。

 

そのへんのドラッグストアで1,000円で売っている化粧品は100円~200円くらいでつくられているということですね。

 

この100円~200円の中には、容器代や、ラベル代、製造する設備費や人件費なんかが入っています。

 

そうなると純粋な中身代は数十円です。下手すると一桁かも知れません。

 

容器代のほうが高いなんてこともザラです。

 

でもこれだと、成分を効く濃度で入れることなんて、正直とっても厳しいんです。

 

 

 

グリセリンとか防腐剤とか、化粧品のベースになる成分は別として、「○○配合!」 とかいう成分は結構高いです。

 

成分によって様々ですが、効果が出る量でそれらの成分を入れようとすると、ひとつの成分につき数十円~数百円かかります。

 

私のところの化粧品でも、ひとつの成分で57円とか、97円とか、190円とか、それくらいかかっています。

ひとつとても高い成分があり、それなんか化粧水1本分で900円以上もします。

 

そうやって考えていくと、

 

「販売価格は高くないのにやけにいろいろな成分が入っている」

 

という場合、

 

「どうせ “微添” だろう」

 

ということになってしまうのです。

 

見てくれの成分の数は多いですが、ひとつひとつはごく少量しか入っておらず、効果も期待できません。

 

 

 

化粧品を買うときについ “効きそうな成分がいくつ入っているか” を見てしまうあなた。

 

残念ながら、“こんなに入ってお得” は化粧品には通用しません。

 

 

「肌断食? いいんじゃないですか?」

 

化粧品の仕事をしていますが、実は “肌断食” を否定しません。

 

“肌断食” に関してのことはまた書こうと思うのですが、長くなると思うので、別のときに触れたいと思います。

 

ご存じない方のために一応説明すると、“肌断食” というのは、スキンケアやらメイクやら、化粧品を使うのを一切やめてしまうことです。

 

そのほうが肌の健康に良い、という考え方ですね。

 

くわしくはまた、として、“肌断食” には良い面も悪い面もあると思っています。

 

 

 

さて、本題です。

 

 

 

「肌断食? いいんじゃないですか? やってみたらどうですか?」

 

というと、ほぼ

 

「やっぱりムリ」 「いまさらムリ」

 

という答えが返ってきます。

 

あまりこういう話を20代の女性としたことはないのですが、30代以上で普通に化粧品を使っている女性は、もはや化粧水をつけないとムリという方が多いようです。

 

 

30代女性の皮脂量は60代男性と同じくらい。だから女性はスキンケアが必要になる、という話を聞きます。

 

たぶん調査したうえでの事実なので、これはこれで間違っていないのでしょう。

 

 

 

でも気になるのが、

 

なぜそうなったの?

 

ということです。

 

 

 

昔は女性だってスキンケアなんかしていなかったはずです。

 

「いや、現代は環境が変わってきたから必要になったんだ。昔は花粉症だってなかったんだから」

 

といわれても、

 

「お風呂あがりは肌がバリバリ」 という女性と、

 

「化粧品って、なんかいろいろ種類があるんでしょう? わかんないなぁ…?」 という男性。

 

地球環境と社会環境への皮膚の対応力ですが、ここまで男女差が出るものでしょうか?

 

 

 

ここで最初の “肌断食” の話が関わってくるのですが、この男女差には、やはり化粧品が少なからず影響しているのではないか、と個人的には考えています。

 

 

 

「友達がメイクをし始めたからわたしも始めた」

 

「なんとなく将来のために必要かなと思ってスキンケアを始めた」

 

10代後半くらいか20代なのか、個人差はあると思いますが、女性にはこういった化粧品を使い始めるきっかけがあると思います。

 

ですがこのとき、肌の若さにまかせてハードメイクを脱脂力の高いクレンジングで落としたり、考えなしに不必要なスキンケアを行っていたりすると、いつのまにか肌はその基礎体力を失っていきます。

 

“30歳はお肌の曲がり角” なんて言葉がありますが、その曲がり角の角度は、それまで使っていた化粧品で下手をすると急角度になっているんじゃないかな?

 

と思ってしまうことがあります。

 

 

 

化粧品には良いことと悪いことがあります。

 

スキンケア化粧品は決して 「使っていればいい」 というものではありません。

 

メイクを落とすためのクレンジングや洗顔は、肌の健康にとって良いはずはありません。

 

だけどそんなこと、たぶん10代とか20代で化粧品を使い始めたときには、あまり考えもしないのが普通なのでしょう。

 

しかもそのときは肌が若くて元気で、化粧品を使っていても肌に対する影響はあまり目に見えません。

 

 

 

“なんのために、どんな化粧品を、どんなふうに使うのか”

 

それを考えずに化粧品を使い始めたとき、“30歳の曲がり角” の角度が急になるのか、ゆるやかになるのか。

 

それは神のみぞ知る、になってしまう気がします。

 

 

 

どこで女性の肌は変わるのか?

 

それはたぶん、“30歳の曲がり角” の、その前なのでしょう。

 

 

女性誌を1冊読めばひとつくらいは “無添加化粧品” にぶつかると思います。

 

別に否定はしません。

 

でも何が “無添加” なのか、きちんとわかって使っている方って、どれくらいいるんでしょう?

 

 

これ、実は結構難しい話なのです。

 

 

だから私は、このことを “無添加化粧品” を使っている女性ではなくて、それを作っている化粧品メーカーに問いたいのです。

 

 

“無添加化粧品” というだけで、

 

「安全・安心なんだ」

 

「肌にやさしそう」

 

「敏感肌のわたしにも使えるかな?」

 

というイメージを化粧品は簡単に身にまとうことができますよね。

 

でも、

その “○○無添加” や “○つの無添加” って、本当に意味あると思ってやってるの?

と感じることがあります。

 

簡単にイメージがつくのをいいことに、意味のない “無添加” を宣伝しているケースです。

 

で、たぶんですけど、そんなことはその化粧品メーカーも承知でやっていると思うんです。

 

 

 

だけどそんなこと、一般の女性が知ろうと思ったら、かなり勉強しなくてはなりません。

 

だからこそ、本当は化粧品メーカー側にポリシーが必要なのです。

 

 

 

もちろん、本気で肌のことだけ考えて “無添加” を追及している化粧品もあります。

 

でもたぶんそういう会社は “無添加化粧品です” というだけで自社の化粧品を語らないのではないかと思います。

 

 

“無添加化粧品” を好むあなた。

 

化粧品メーカーの “無添加” アピールより、ご自身の肌の声に耳をすませてください。