啐啄同時
テーマ:リーダー論今日は大阪に入っている。
さて今日は「啐啄同時」の話を書いておこう。
企業人教育をする上でも、欠かせない考えである。
卵からヒナが孵る時、ヒナは内側から殻をつつく。
これを「啐=そつ」と言う。
同時に、外側から親も殻をつつく。
これを「啄=たく」と言う。
一瞬早すぎても、遅すぎてもダメ。
同時でなければならない。
早すぎれば、ヒナが弱くなる。
出る準備がないまま、死んでしまう事もある。
遅すぎれば、自分だけでは出られず、
チカラ尽きる事もある。
同時でなければならない。
禅宗では、禅僧の教育心得として伝えられる。
指導者が親鳥、ヒナは修行者である。
悟りを開こうとする修行者に、
一瞬早すぎず、一瞬遅すぎず、絶好の機会を見出す。
教育も全く一緒だと思うのだ。
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集合研修では、なかなか全員のタイミングに、
提供する内容を合わせるのは難しい。
しかし、一人ひとりの歩みがしっかりと見極められるよう、
なるべくなるべく少人数での集合研修をお願いしている。
人が成長するのは、一直線ではない。
上がったり、下がったり…
戻ったり、進んだり…
かと思えば、一気に花開いたり…
でもすぐに萎んでしまったり…
本来は、研修の一時だけでは、それを捉えるのは難しい。
だからこそ、上司には部下を観る力を、
しっかりとつけさせたいと思う。
どこかの書籍に乗っているような
「部下がこのような時には、こんな言葉をかけよう!」
という借りてきた言葉じゃなくていい。
無骨でも、不器用でも、言葉がなくても、
いいじゃないか。
その好機さえ、逃さなければ。
部下が殻を破ろうという時に、
気の利いた言葉なんて要らないし、
スマートな態度で導く必要もない。
一瞬早すぎず、一瞬遅すぎなければ。
だから“観る”必要性があるのだ。
常に、気にかけている必要があるのだ。
「部下」はツールではない。人間だ。
きちんと、人間としての付き合いをしたうえで、
しっかり厳しく、ビジネスを語ろうじゃないか。






