2012-01-20 22:05:34

啐啄同時

テーマ:リーダー論

今日は大阪に入っている。



さて今日は「啐啄同時」の話を書いておこう。

企業人教育をする上でも、欠かせない考えである。


卵からヒナが孵る時、ヒナは内側から殻をつつく。

これを「啐=そつ」と言う。

同時に、外側から親も殻をつつく。

これを「啄=たく」と言う。


一瞬早すぎても、遅すぎてもダメ。

同時でなければならない。


早すぎれば、ヒナが弱くなる。

出る準備がないまま、死んでしまう事もある。


遅すぎれば、自分だけでは出られず、

チカラ尽きる事もある。


同時でなければならない。



禅宗では、禅僧の教育心得として伝えられる。

指導者が親鳥、ヒナは修行者である。


悟りを開こうとする修行者に、

一瞬早すぎず、一瞬遅すぎず、絶好の機会を見出す。


教育も全く一緒だと思うのだ。


・・・・・・・・


集合研修では、なかなか全員のタイミングに、

提供する内容を合わせるのは難しい。


しかし、一人ひとりの歩みがしっかりと見極められるよう、

なるべくなるべく少人数での集合研修をお願いしている。


人が成長するのは、一直線ではない。


上がったり、下がったり…

戻ったり、進んだり…


かと思えば、一気に花開いたり…

でもすぐに萎んでしまったり…


本来は、研修の一時だけでは、それを捉えるのは難しい。


だからこそ、上司には部下を観る力を、

しっかりとつけさせたいと思う。



どこかの書籍に乗っているような

「部下がこのような時には、こんな言葉をかけよう!」

という借りてきた言葉じゃなくていい。


無骨でも、不器用でも、言葉がなくても、

いいじゃないか。


その好機さえ、逃さなければ。



部下が殻を破ろうという時に、

気の利いた言葉なんて要らないし、

スマートな態度で導く必要もない。


一瞬早すぎず、一瞬遅すぎなければ。



だから“観る”必要性があるのだ。

常に、気にかけている必要があるのだ。


「部下」はツールではない。人間だ。

きちんと、人間としての付き合いをしたうえで、

しっかり厳しく、ビジネスを語ろうじゃないか。

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