2012-01-17 08:10:18

忖度

テーマ:日々想う

最近、新聞などで気になっていた「忖度」の意味。


政治などで小沢氏問題が取り上げられるようになった頃から、

「忖度」という言葉が、どうやら人の顔色を伺うような言葉に、

すり替わってしまったような気がする。


嫌な事だ・・・



私は「忖度」という言葉が、好きである。


それを「小沢一郎忖度政治」などとは、

使ってほしくないのである。




忖度とは、相手の心を推し量る、という意味を持つ。

しかし「顔色をうかがう」というニュアンスとはかけ離れた、

もっと慮りを持ったものだと思うのだ。


私は、人間力をベースにした企業人教育を使命としている。


企業人教育であるから、当然、結果を求め、

受講者を叱咤激励し、追い込み、進捗を管理し、鼓舞する。


しかし必ず、受講者の面々に言うのは、

「相手の気持ちを掴め」「相手の心を推し量れ」

「ともに闘う仲間と肚を割って話せ」

という、泥臭い事だ。


何も精神論や根性論を語るつもりはない。

研修とは科学である。


しかし人間のやる事だ。

心と心の通い合いで、プロセスもゴールも変わってくる。



研修の場で、「部下を叱れない上司」が増えている。

研修でも「誉める」事ばかりが取り上げられる。


誉める事に異を唱えるつもりは毛頭ない。

場合によっては効果的だ。

しかし、叱る事も、同じように、場合によっては効果的なのだ。


しかし、叱らない。


なぜか。



叱る前には、人間関係ができていなくてはならない。

叱った後には、信頼関係を取り戻さなくてはならない。

その事前・事後のケアが出来ない人間が増えているのだ。



「忖度」の話に戻ろう。


「忖度」とは、もっとウェットなものだと思う。

ある意味、面倒な人間関係が底辺にはある。

しかし、もっとポジティブな響きのはずだ。


決して、決して、「顔色をうかがう」というような、

軽いノリではないのである。



「忖度」が「顔色をうかがう」という意味に

すり替わってしまう時代。


私は、もっと人間の心情を、

受講者には丁寧に伝えていこうと思う。

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