障害者団体向け割引郵便制度をめぐり、厚生労働省に偽の証明書を発行させたとして、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた障害者団体「凛(りん)の会」発起人、河野克史被告(69)の初公判が15日、大阪地裁(横田信之裁判長)で開かれた。

 河野被告は「凛の会は障害者の福祉を目的としたものだったが、証明書を提出したのはその通り」として、起訴内容を大筋で認めた。

 検察側は冒頭陳述で、「国会議員への口添え依頼を凛の会元会長に指示した上、証明書を至急発行するように厚労省側に要請した」と指摘。弁護側は「以前から障害者支援をしており、少しでも障害者団体の資金集めのためになると考えた。犯行後も利得はほとんど得ていない」と訴え、執行猶予を求めた。

 河野被告は2月、厚労省元局長、村木厚子被告(54)の公判に証人として出廷し、偽造証明書を厚労省元係長、上村勉被告(40)=起訴=から受け取ったとする村木被告側の主張について「自分は受け取っていない」と否定した。

 起訴状によると、河野被告は平成16年6月、村木被告や上村被告と共謀し、凛の会の定期刊行物が障害者の福祉ではなく郵便料金を不正に免れる目的であるにもかかわらず、割引郵便制度の適用を受けるために必要な厚労省の証明書を偽造、郵便局に提出したとされる。

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