FTP性能を探る 第1回 ファイル転送スピードの計測


今週からは「FTPのスピードと性能」を突っ込んで検証していきます。
第1回めは、ファイル転送スピードの計測と検証です。

ちなみに、WindowsではFilezillaをFTPとして使用していました。
テキストエディタのデファクトスタンダードは「秀丸」があるように、FTPにもデファクトスタンダードはあります。
おそらく「FFFTP」と「NextFTP」の2つが一般的に挙げられるでしょう。
というか、どのメディアもそれ以外の選択肢が無いような伝え方をしています。

ですが、この事に関しては強く疑問を感じます。
何をもってデファクトスタンダードになるのかが、さっぱり解らないからです。
Webの風聞だけを頼りに、他のアプリを試していないのでは!?
と思ってしまうぐらいです。

当然、FFFTPもNextFTPも優れたソフトウェアであることは間違いないことですが、FileZillaに勝る点がほぼ見当たりません。

以下がその理由です。


FFFTP・NextFTPを使わない理由


● FFFTP
 FTPの基本機能をしっかりとおさえ、安定したファイル転送を行うが、いかんせん転送スピードが遅すぎる
 転送できないファイルを、いちいち確認ダイアログで表示されるの。(ファイル転送が終わるまでパソコンの前から離れられない)

● NextFTP
 転送スピードが、フリーウェアのFFFTPよりさらに遅い。
 ある一定の量を超えたファイル数をダウンロードしようとすると止まる。

上記の証明は、今回のLinuxアプリとの比較で実証されることと思います。

余談になりますが、NextFTPはもう少し頑張った方がよい気がします。
転送スピードの遅さはともかくとして、FTP本来の目的であり最低限の機能である「ファイル転送」が満足に出来ないというのは、致命的かと・・・。
フリーウェアならいざ知らず、少なくともシェアウェア(税込2,604円)なのですから。
申し分ない機能を持ち合わせているだけに、非常にもったいない話です。


FTPの主な使用目的


● サーバとのファイル転送
 根本的な目的ではありますが、クライアントとサーバ間のファイル転送です。
 大容量、大多数ファイルを安定的に、そしてスピーディに転送する。

● ファイルやフォルダの確認と操作
 ファイルやフォルダの位置確認(物理パス)と、リネーム・削除などの操作。

● 簡易的なパーミッション変更
 所有者やグループ変更を要さない、簡易的なパーミッション変更に使用。


FTPのファイル転送比較

ファイル転送は、ダウンロードとアップロードの両方を比較してみます。
ファイルの転送数が少ないとソフトウェアのポテンシャルが解らないため、数万ファイルでのテストにします。
ということで、


600MBを超える3万強のファイルを転送!

一応、大容量だけでは手落ちなので、中程度の数千ファイルの転送テスト。1ファイルの転送テストも行ってみる事にします。
また、FTPの転送テストはテキスト比較と同じように、Windows7・ubuntu共に同じPC上で行います。PCスペック詳細

ファイル転送のテスト詳細
 * 36,858 ファイル ( 686 フォルダ ) 容量として 636.7MB のダウンロードとアップロード。
 * 5,632 ファイル ( 357 フォルダ ) 容量として 288.3MB のダウンロードとアップロード。
 * 1 ファイル 、容量として 268.1MB のダウンロードとアップロード。


ダウンロード計測


ファイル数
(フォルダ数)
容量Filezilla(W)ffftpNextFTPFileZilla(L)
36,858 (686)636.7MB10分 59.2秒32分 20.6秒途中で止まる16分 23.7秒
5,632 (357)288.3MB1分 41.3秒4分 15.4秒途中で止まる2分 44.1秒
1 (0)268.1MB36.1秒39.4秒1分 2秒37.5秒

正直ショッキングな結果です。
ネットワークスピードはLinuxの華だと思っていたのですが、見事に負けてしまいました。
Windows版のFilezilla侮りがたし!
FFFTPに関して言えば、スピード面での遅さが如実に出た結果となりました。
Windows版Filezillaと比べて、約3倍も遅いという事になります。今後のバージョンアップに期待です。
NextFTPに関して・・・コメントのしようが無いですね。1ファイルの転送以外、全て完了出来ませんでした。その上、一番遅いですし。
そもそも、最低限の機能である「ファイル転送」が満足に出来ないというのは、致命的で・・(以下略

ということで、順位的には

Windows版 Filezilla > Linux版 Filezilla >> FFFTP >>>>>>>>>>> NextFTP

という結果となりました。

結果:Windows + Filezilla の勝利。



アップロード計測


ファイル数
(フォルダ数)
容量Filezilla(W)ffftpNextFTPFileZilla(L)
36,858 (686)636.7MB12分 24.7秒ハングアップ55分 47.7秒9分 58.3秒
5,632 (357)288.3MB2分 14.7秒4分 41.6秒12分 12.9秒1分 43.9秒
1 (0)268.1MB42.7秒40.5秒37.1秒32.6秒

ソフトウェア別に見ると順当な結果ですが、Filezilla的には大乱戦です。
というか、同ソフトウェアで、ダウンロードとアップロードでスピードが逆転することもあるんですね。
ひとつ勉強になりました。
Linux版のFilezillaがアップロードを制しました。
NextFTPが遅いのは致し方ないとして、FFTPが3万強のアップロードで落ちるとはっ!
ダウンロード時のNextFTPは、止まりはしましたが、落ちはしませんでした。
うーん・・・Windows勢にはもっと頑張って欲しかったですね。

ということで、順位的には

Linux版 Filezilla > Windows版 Filezilla >>>>>>>> FFFTP > NextFTP

という結果となりました。

結果:Linux + Filezilla の勝利。


蛇足ではありますが、Shell上でFTPのダウンロードする場合のコマンドを記しておきます。

wget -r ftp://(ホスト名)(フォルダ名) --ftp-user=(FTPユーザ名) --ftp-password='(FTPパスワード)'


ということで、今回の「FTPのファイル転送比較」結果


WindowsにしてもLinuxにしても「Filezilla」が一番早く、安定感がある。
逆説的に「FFFTP」と「NextFTP」を使う意味は、非常に薄い。
総論として、FilezillaならLinux版でも支障なく代替えできる。

という結果となりました。

次回は、FTPの性能比較を行おうと思います。




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