最近フと想う

ついこの間大学を卒業し

新たな道を歩む時が迫っている


卒業して

今まで「普通」の道を歩んできた

幼稚園 小学校 中学校 高校 大学

中退を考えた事もあった

どうして「普通」の道を歩まなくてはいけないのか

でも、僕には「普通」のレールを踏み外す勇気はなかった

だから高校も中退しなかったし大学にも進学した

そして大学も途中で辞める事を考えたけれど

こうして卒業した


僕にとっては大きな冒険だった

今まで歩いた「普通」のレールを歩み続けるなら

どこかの会社に就職して

本当にやりたい仕事かは関係なく

ただ「それなり」に働いて

いつか結婚して

家庭を築いて

定年まで働いて

老後をゆっくり過ごす

そんな道を歩くことになっていただろう


でも僕は

「普通」のレールを

精一杯の勇気で自ら踏み外したんだ

就職という道を選ばなかった

就職しないという道を選んだ

夢の為にも一旦就職した方が利口だったと想う

でも

一度レールに乗ってしまえば

そこから飛び降りる方が僕には難しいから


そうやって決めた道を記す

その最初の形は

大学の卒業式の日に出した進路届けに残してきた

旅人とへたくそな字で書いてきた

それを友達に話すと皆言うんだ

「お前らしいよ」


自分らしさってなんだろう

「普通」の道の上を歩いて

「普通」のレールの上から飛び出す事を恐れていた自分が

精一杯の勇気で飛び降りた時

「お前らしい」と言われた


「自分らしく」生きようと心に決めて

「今までの自分」をぶち壊して切り開いた道が

「お前らしい」と評価された時に

「自分らしさ」ってなんだろうと

疑問に想った


あぁ、やっぱり難しいな

でも僕はやわらかい土の上に着地したい訳じゃないんだ

いつだって

ずっとずっと

子どものように

駆け回っていたい

空を飛んで

冒険していたいんだ


いつも心がウキウキして

楽しくて仕方ない人生が

そんな時の連続の中にいたいんだ


自分らしさ

本当の自分らしさを見つけるのには

まだまだ時間はかかるだろうけれど

ゆっくりゆっくり

「本当の自分」になっていこうと想う