真実の姿

テーマ:

自分の本当の今の姿と向き合うのは

とても怖くて

とても辛くて

見たくない現実も

認めたくない真実も

全てがそのままのしかかってくる


それは自分の理想の姿が

明確になっていけばなっていく程に

現実と理想のギャップに押しつぶされそうになる


本当に今一生懸命に頑張って

自分の理想と現実とのギャップを

その差を埋めようとしているのなら

まだ救いもある


けれど

どこかで力を抜いたり

一番キツイ所から目をそむけて

手ごろな所だけで

100%じゃない力で

全力の力を出さずにやっていると

周りの人達は騙せても

自分を騙すことはできないから

やっぱり余計に苦しくなる


そして

自分が全力じゃない姿に

惰性に流されて

惰性の流れに自ら身をまかせると

理想は遠い未来のものだから

今は今の姿と自分を偽ると

心の内側からグチュグチュと腐っていく


その腐った心は

自分の全てを腐らせて

やがて死んでいくのを待つだけの

人じゃない「人の形をした肉の塊」になってしまう


そんな現実に気づいて

どうにかそこから逃げ出さなくちゃいけない

そう思っても

その壁があまりに高く

険しいものに見えて

なかなかその壁を越えるコトができない


そんな時に

心の中で

本当はその壁なんて

自分の踝ほどの高さもなくて

たった一歩前に踏み出すだけなのだと気づく


気づいても

ずっと立ち止まってきたせいで

自分の足が根を張ったように

鉛のように重たくて

前に進めないと思う


でも本当は

足を動かす気がないだけだと気づく


そうして逃げた生活をしてきて

大切なモノに向き合ったときに

なんて自分は情けないんだろうと

恥ずかしくなる


だから大切なモノからも逃げる

そうすると

空っぽになって

もっともっとなにもできなくなってしまう


大切なモノをもう一度心に取り戻そう

そして

もう一度

一歩ずつ歩き始めよう


自分が一番輝いていられるように


理想の姿を

遠い未来に託すのじゃなくて

今の自分がそうなれるように


そして

その理想がさらに素晴らしいモノになっていくように


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伝えたい気持ち

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ここにこうして「ナニカ」を描くって事をどれくらいやってきただろう

ここを始める前にも自分のホームページに独り言として色々描いたりしてきた


僕は文章を書くのが苦手です

絵を描くのも苦手です

人と話すのは好きだけれど

何かを誰かに伝えるということはとても難しくて


人前に出るとすぐに顔が赤くなる子でした

言葉がうまく口から出てきませんでした


文章を書こうとしても

結局書きたいこともまとまらず

めちゃくちゃな文章で


でも僕はこうしてナニカを描くということを始めました

それは人になにかを伝えるということを知って

その気持ちよさ

嬉しさ

そうゆうものを知ったからです


それを知ったのは僕が誰かにナニカを伝えることができた時が初めてじゃなかったんだ

人にナニカを伝えてもらった時にそれが嬉しくて楽しくて気持ち良くて仕方なかったからなんだ

それでも僕は気づかなかった

伝えることを


そしてある時気づいたんだ

心の中にある

素敵なことを

大切なことを

人に伝えることができずに心の中にたまっていくと

それはだんだんと濁っていくってことに


僕は素敵な思い出を素敵なままに大切にしておきたかったんだ

だから誰にも教えない

こっそりと大事に心の中にしまっていたんだ


だけれどだんだんとその素敵だったモノ達は風化していくように

光を失っていくように

少しずつ寂しくなっていったんだ


僕は今でも上手に人にナニカを伝えられるようになんてなっていなくて

伝えたいことはたくさんあってもそれをどうして伝えていいのか

それをどんな形で伝えるといいのかも

全然わからないんだ


それでも少しずつでも

自分で向き合って大切に育んで

そしてその答えなんて全然見つからないけれど

ひとつひとつを

今はまだ誰も聞かなくてもいい

今はまだ誰も見なくてもいい

それでもこうして「伝える」ということをしていこうと思った


いつか伝えるべき人にちゃんとそのバトンを渡せるように

そしてこうして書いている時にも誰かがそのバトンを受け取って

ナニカを感じてくれたり

ナニカのきっかけになったり

ナニカのヒントになってくれたらいいなって思うんだ


よく「たまにしかブログ更新してないよね」

「たまに更新したかと思ったら何個も書いてるよね」

と言われることがあるんだ


ごめんなさい

まだ上手に伝えられないから

コンスタントに毎日描いたりできないんです


伝えたい言葉や

気持ちが溢れてきた時に

一気にそれを書き溜めることしかできていないんです


たまに「今回のすごく良かったよ」とか

「今回ので色々感じたり考える事ができたよ」

なんて言ってくれる人がいる


僕がちゃんと返信しないせいもあってコメントは全然ないけど

たまにそうやって友達からメールがきたりすると

本当に心があったかくなって

伝えたかったナニカが

心の中でポゥッと光を燈すように

すごく気持ちよくなる


そうなると

僕の伝えたかった大切なナニカは

僕の中でもっと大切なナニカになって

もっともっと大切なナニカが産まれたりするんだ

そして僕自身ももっと豊かになれる気がする


今はまだ下手くそだけれど

それでもちゃんと「伝えるコト」を続けていこうと思う


そして伝えたいコトをもっともっとたくさん心に燈せるように

僕の心がもっともっと素敵なモノでいっぱいになるように

たくさんのモノを伝えてもらう

そしてたくさんのモノを伝えていきたいと思う


姿も見えないし

声も聞こえないけれど

誰かが僕の描いたモノを読んでくれているなら

本当にありがとうございます

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今日は家にいて

自分の部屋は片付ける所も特にないし

居間や台所の掃除をしたり

犬の散歩をしたり

庭で土いじりをしたり

作りたいと思っていた木彫りや電気スタンドを作って

ゆったりと過ごそうかと考えていました


でも今日はちょっと色々あって

調べたい事もあって

本を買いに行こうと思いました


場所は去年の10月から今年の1月の頭まで働いていた某古本屋さん

すごく皆素敵な人で

突然にわがままで辞めた僕に今でも優しくしてくれるし仲良くしてくれます

たまにお店に顔を出すと皆喜んでくれたりしてそれがとても嬉しくなります

飲み会の時にも誘ってくれたりなんて事もしてくれます

本当に皆が皆を大好きで気持ちがよくいられるので好きです


働いていた頃は色々考えてしまって

そこに居続ける事ができなくなって逃げてしまいました

それでも今でも皆仲良くしてくれます

辞めるという決断も皆受け入れてくれて

別な場所に行ってもずっと仲間だと言ってくれました


そのお店に今日またお買い物に行ったんです

ちょうど昼休みでずっと面倒を見てくれて

本当にいつもその人がいるだけで安心して働かせてくれたサブマネージャー

辞める時に本当に色々話を聞いてくれてわがままで自分勝手な理由なのに

ちゃんと考えて決めた答えならそれでいいよ

ずっと仲間だから全部私にまかせてと言ってくれたトレーナーさんが昼休みに入っていました

僕の直接のトレーナーや当時いつも一緒に働いていた人や一度辞めてお店に戻ってきてそれから本当に色々よくしてくれた人達は今日は休みだったのですが

サブマネとトレーナーをお店の中で待ってました


昼休みが終わって二人が出てきて

トレーナーが入り口の掃除をするということだったのだけれども

何故か一緒に掃除することになってました

制服まで貸してくれて逃げる訳にも行かない状況になりました

でも正直本当はそれが嬉しかったんです

辞めた自分にこうして接してくれる事がすごく嬉しかった

掃除が終わってからは何故か他の仕事も一緒にやってました

結局サブマネとトレーナーを含む朝の出勤の人が終わる17時まで一緒に働かせていただきました


わがまま言って突然お店を辞めた自分に皆変わらず接してくれて

そしてお店に顔を出したらいつも色々気遣ってくれたり

お店に顔を出さなくても皆ずっと繋がっていられるんだって実感させてもらえます

そんな皆と一緒に働けたこと

そして8月には辞める事が決まっているサブマネとまた一緒に働けた事がすごく嬉しくて

幸せで

ありがたくて

とても楽しかったです

お駄賃に200円もらえました


本当に今日は急遽とても素敵な時間を過ごせたことが嬉しかった

幸せだと思えた


今日という1日に感謝して

そんな風に愛し合える皆に感謝して

そしてこんな風に生きられる事を教えてくれた全ての人たちに感謝して

皆にありがとう

まだ会った事もなく

これから出会うかもしれない皆に

ありがとう

そしてはじめまして

まだ会った事もなく

これからも出会えないかもしれない皆に

ありがとう

愛しています

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父の話

テーマ:

僕は家族に愛されて幸せに育ってきました


それでもある時家族がすれ違い

バラバラになっていった時期がありました


それは当時の

まだ心が育っていなかった僕にとっては

親に捨てられたような苦しみでした


家族は絶対的に常に味方で

無償の愛を与え続けてくれる存在と思っていた僕は

深い絶望と悲しみを体験しました


それからある程度の時間を要して母とは少しずつ信頼関係を取り戻しました

ですが父との関係を構築するのにはもっともっとたくさんの時間が必要でした


僕は思春期に入り

母親から父親に愛着形成をしなおそうとしていた途中だったのだと思います

そんな時に父が傍にいなくなりました

男性というものを理解しきってはいない時期だったのでしょう

そして家族は女家族でした


その事が引き起こした問題もありました

ゲイやオカマといったものではありません

男性とのコミュニケーション能力に今でも多少欠如したものを感じます


それでもそれまでにも父や祖父に愛されてきたり

他にも男性性の人は傍にいたので多少はカバーできました


しかし男親というものの背中を見て育てなかったことは心にしこりを残しました

一番父親に頼りたかったときにも父は傍にいなかった


そんな悲しさや寂しさはいつしか怒りに変わりました

怒りに変わるまでにはそんなに時間はかかりませんでした

いつしか父を憎んでいたと思います

愛していたから余計に許せませんでした


それでも父と向き合う時が来ました

それは些細なきっかけ

自分の趣味の為でした


父に頼る気もなく

ただ一応父親だから承諾だけはと思い話をする事になりました


それでも心のどこかで父との関係を元に戻したかったのだと思います


僕はその話し合いで自分の趣味としてのものを認めさせる為の交渉で

卑怯にも相手の痛い所を突く事で自分を優位にしようとしました


僕は父が自分の傍にいなかったことで捨てられたと感じたこと

それが原因で苦しかった事を責めました

あなたは僕が一番辛い時にどこで何をしてましたか

僕がそんな事になっていることも知らなかったでしょう

と父の心など考えたこともありませんでした

あなたは父親としてなにをしたと

しかも父は若い頃にバイクで片足を失い義足で生活をしてきました

それが原因で僕は父とサッカーやキャッチボールをしたくてもできませんでした

それは仕方のない事とわかっていたのにその事まで責めました

自分がバイクに乗りたいということの為に

父が足を無くした原因であるバイクに乗るために


父はその僕の言葉を少し寂しそうに

悲しそうに

苦しそうに聞いていました


そして

自分もその間にとても苦しかったこと

僕を捨てた訳でも家族を捨てた訳でもないこと

そして傍にいたいと思っているというようなことを話していました


その言葉を聞いて僕は涙を流していました

その時初めて父親も人間だということを知ったような気がします


幼い頃は休日にはよく遊びに連れていってもらいました

家族で出かけたりもたくさんしていました

父は家族ででかけられるように本当はスポーツカーのような車が好きなのにワゴンに乗っていました


僕は小さい頃は父も大好きでした

それなのにほんの小さなすれ違いから僕は父を憎みました

そして父を責めました

父が一番苦しむ言葉を選んで

自分の楽しみの為に

いや

本当は復讐しようと思っていたのかもしれません


僕はその時の父の顔が今でも忘れられません

あんなに悲しそうな

苦しそうな

寂しそうな

自分を責めるような

あんなに辛い表情は初めて見たのです


お互いに愛していたのに

僕は父にいつかは謝らなくてはいけないと思っています


できるならそれは父がいつか自分を本当に見つめ

帰ってこられた時に

僕はあもう一度ちゃんと父と向き合い

謝ろうと思います

幼い僕の思い出

テーマ:

フッと幼い頃の事を思い出しました

それはよく思い出す光景です


まだ幼かった僕が大好きだった時間です


それは我が家の二階の一室

祖父が生きていた頃書斎として使っていた部屋

当時僕は祖父が大好きでした


僕は階段を駆け上がり

祖父の部屋を目指します

小さな僕はきっと勢いよくドアを開いていたでしょう


その扉を開ける瞬間が好きでした

扉を開けると正面にある窓の前に

祖父の大きな机がありました


祖父はその机に向かって仕事をしていたのか

手紙でも書いていたのか

幼い僕にはそんなことはどうでもよかったのです


ドアを開けて部屋に入ると

大きな声で遊んでほしいと伝えます

祖父は少し振り返り優しい声で少し待つように言います

僕はおとなしく祖父の後ろで待ちます

その時間はとても甘い時間でした


ほんの少しの間

祖父が区切りをつけて手を止めるまで

僕は祖父の後ろで祖父を眺めながら待ちます


夕日のあたるハズのない部屋なのですが

祖父の机の向こうから夕日が差し込み

祖父が優しく浮かび上がるように思い出すのはその時間が

とても優しく僕を包み込み

安心してそこにいたからでしょう


少しすると祖父は手を止めて椅子から立ち上がります

僕に近寄り

なにをして遊びたいか尋ねます

僕にとっては祖父と遊べるのならどんな事だっていいのです

たいていは祖父と相撲をします

祖父に向かって一生懸命僕は祖父を倒そうとします

それを祖父はしっかりと受け止めてくれます

そしてそのまま少ししてから

僕を優しく転がします

床につく手前で軽く僕を引き起こしてくれました


そうやって祖父と遊んでは満足します


でも本当は祖父が僕に振り返るその少しの時間が一番好きでした

遊んでもらっている時間よりも

ドアを開けるまでの時間よりも

祖父が机に向かう姿を眺める時がとても好きでした


家族

テーマ:

ずっと感じてきたことがある

僕は愛されて育ちました

母はとても優しく

とても愛情に溢れていて

ちょっとおっちょこちょいで

ちょっと自分を信じてあげられないけれど

とても素晴らしい人です


父は不器用で

照れ屋で

臆病で

家族を愛していて

寂しがり屋で

強さと弱さを持っていて

とてもかわいい人です


姉はとても優しくて

自由奔放で

強くて

ちょっと間抜けで

とても面白い人達です


祖母も祖父も

いつも僕を見ていてくれました


皆とても優しくて

僕は皆の愛をたくさんもらって生きてきました


とても恵まれていたと思います

感謝の気持ちでいっぱいになります


僕は高校生の頃から友達の相談に乗る事が度々あるようになりました

それは

最初は傷の舐めあいだったり

不幸自慢のようだったり

愚痴だったり

様々でした


僕は恵まれてはいましたがそれでもたくさん悩みました

そして自殺しようとしたこともありました

リストカットもしていました

それは消し去りたくても消し去れない過去であり

その経験が今の僕に大きな影響を与えているのは確かです


それはいい影響も悪い影響も与えていました


僕は自分の事がわかりたいと思いました

そしてそうやって相談に来る友達を見ていて

誰かの役に立てたら

その人の苦しみを変わりに背負って生きられるならそれでもいいけれど

そんな事はできないから

その人の変わりに僕が泣いても

その人の苦しみが消える訳ではないと知ったから

自分への無力感から

大学に入り心理学を学びました


大学に入る前から

そして大学を卒業した今も

家族の問題

特に親との問題で相談に来てくれる子が何人もいます


その内容は

虐待、それもネグレクトから言葉の暴力、身体的虐待、様々です

そんな経験を幼い頃から繰り返し

心がボロボロに傷ついた子がたくさんいます


ほんの少しの親子のすれ違いから

子どもが精神のバランスを崩し

結果親御さんの元に行きその状況を説明し

その親子のズレを一晩かけて話し合いに同席し

家族での解決に向けて皆で取り組んでもらうように説得した事もありました


でも

親が精神的にバランスを崩している場合もあります

そんな時はもうどうする事もできません

その危険性もよくわかっています

そんな時は本当に苦しくなります

それなりの施設などに通告しなくてはいけない事も知っています


そんな子と話していると

よく聞く言葉があります

私は親に産んでもらったから仕方ない

私のせいでこんな事になった

親は私を産んでくれたのだから私は親に従わなくてはいけない

こんな言葉を聞くと本当に悲しくなります


どうして全てを子どもが背負わなくてはいけないのでしょうか

親だって辛いことはわかります

子どもだって我慢しなくてはいけないことはあります

でも子どもは親の「物」ではないハズです

子どもは親の奴隷ではありません


悲しみや苦しみをうまく解決できずに

誰かにぶつける

その対象はいつでも自分より弱いものです

それは親子の間だけではありません

家族関係、友人関係、職場関係、ひいては国家単位でも言える事だと思います


お願いがあります

こうゆう世界はテレビの中での「物語り」ではないのです

現実に様々な問題があり

それによってたくさんの人が傷つきます


人間は自分で思っている程強くなんてありません

簡単に壊れてしまいます


些細な一言や

些細な行動ひとつで

その心は粉々に砕けてしまいます


もしかしたら貴方のすぐ隣の人の心はもう崩れかけているのかもしれません

なにもしてあげられなくてもいいです

でも皆をよく見てあげてください


そして気づいてあげてください

人は自分ひとりで生きている訳ではありません


手を取り合ってください

またね!

テーマ:

ずっと一緒にいた訳でもなくて

何年もの長い付き合いでもなくて

ほんの何日か前に知り合って

何日間かの時間を一緒に過ごして


でもその時間は一瞬よりは短くて

永遠よりは長い時間で


心を開いて

素直に

誠実に

大切に

一生懸命でいられる時間だったんだ


それでもその素敵な時間にも終わりがあって

お別れの時が来る


そのまだ幼かった心には

ほんの少しの時間と

歩幅一歩分よりは近くて

月よりも遠い距離が

恐ろしくて

寂しくて

切なくて


それでも

芽生え始めた

真実を射抜く心が

その再会はまたすぐにやってきて

逢いたいと想えばいつでも会える事を教えていて


その二つの心が

揺れ動くままに


大粒の涙をぽろぽろと流しながら

それでも笑って

またね

と云うんだ


それは

またいつか

じゃなくて

またね


さよなら

じゃなくて

またね


いつか

なんて

よくわからない言葉を口にすると

もう会えないような気がして


さよなら

なんて

別れの言葉を口にすると

もう会えないような気がして


だから

また会える

そして離れていても心で通じ合っていられる希望をこめて

またね

って精一杯の笑顔で云うんだ


そんな心をずっと持っていたいと思う

誰かと出会う事にドキドキして

その出会えた時間を大切にして

そして

また会える時に願いをかけて

いつでも心に感じていられるように


幼い心も

真実を射抜く心も

その両方を大切にして


たくさんの愛と共に歩いていきたい


別れの涙は

共に過ごした時間の素晴らしさが

結晶となって溢れたもの

それはどんな宝石よりも美しくて

どんな価値があるものよりも尊いもの


もう会えない

永遠の別れを前にしても

涙を流して

笑顔で

またね

って笑いたい


共に過ごしたもの同士が

互いに離れていても

会えなくても

いつでも影響を与え合うように


そしてそんな出会いが増える程に

きっと僕はもっと豊かになっていく

もっと優しくなれる

もっと愛せる

もっと素敵になるんだ


一粒の星

テーマ:

それはとても静かな夜でした

あたりは静まり返り

見渡す限り誰もいなくて

ただそこに寝転がって夜空を眺めていました

空には数え切れない程の星が瞬き

その星達を大きな満月が見守っているようでした


何時間そこで星を眺めていたのだろう

時間の感覚もなくなって

ただ吸い込まれるように星を眺めていました


するとその星のひとつ

一番小さくて今にも消えてしまいそうな星が私にささやきかけてきました

あぁ懐かしいな

僕もね

今あなたの頬に光るその涙と同じように

元は一粒の涙だったんです

星はそうして話し始めました


僕はね

遠い昔に貴方の今いる国よりもっと西の遠い所にある小さな町で

へたくそなピエロの男の涙だったんです

その男は本当にへたくそでね

誰も笑ってなんてくれなかったし

立ち止まって男を見てくれる人もいなかったんだ


それでも男は毎日一生懸命おどけてみせたよ

その顔はいつも笑っていた

もっともその笑顔はメイクだったんだけれどね

男は産まれて一度も笑ったことがなかったんだ

笑うことができなかった

男は産まれてすぐに捨てられてね

男を拾ったのは小さなサーカスの団長だったんだ

その団長が嫌な奴でね

まだ幼かったその男は生きる為に必死で芸を覚えた

何もできなきゃライオンの餌にしてやるって毎日脅されてね

毎日ボロボロになるまで働いたよ

できそこないのピエロって言われても

殴られても

必死に笑顔を作っていたんだ

男は心から笑ったことなんてなかったよ


男が大きくなったある日にね

サーカスがつぶれたんだよ

それで男はそれからどうして生きていけばいいか困ってしまった

サーカスの暮らししかしらないからね

だから男は毎日ピエロの衣装を着て街角や公園で

ひたすらおどけてみせたよ

ずっと生きることだけを考えて必死に生きてきた

苦しくても辛くてもね

だから男は悲しいなんてことも嬉しいなんてことも知らなかったのさ

かわいそうな男だよ

それでも男はそんなこと考えたこともなかった

ただ毎日おどけて見せた

誰も見向きもしないのにさ

そんなある日男が公園の真ん中でパントマイムをしていたのさ

それはへたくそで子どもですら見向きもしなかったよ

やがて日も暮れてきてね

調度公園を流れる川にかかるアーチ橋に夕日が消えていく

とても綺麗なんだ

男もその景色が好きだった

だけれどその日はいつもと少し違ったんだよ

橋の上に一人の女が立っていた

そりゃあ綺麗な女でね

夕日がまぶしくてよく見えなかったけれど少し泣いていたようだった

男には天使が舞い降りたように見えたのさ

悲しげに泣くその天使は男に気づくと涙を拭いて男に微笑みかけたんだ

そして男の前においてあった空き缶に小銭を投げ入れた

男は初めて稼いだ金だった

なんだか心がポッと熱くなったんだ


それからも男は毎日その公園でパントマイムを続けたよ

その天使に会いたかったんだ

毎日決まって夕日が橋に沈む頃天使は現れたよ

男は一生懸命おどけてみせた

天使も毎日少しの時間だけ男を見てくれた

そして小銭を空き缶に入れて微笑んでくれた

お金なんかいらなかった

天使に笑っていてほしかったんだ

何日か目に男は天使に声をかけた

明日も見に来てくれますか

すると天使は微笑んで

えぇ

貴方がここで待っていてくれたら

男はもう嬉しくって嬉しくって

その時初めて男は心からの笑顔で笑いました

貴方が笑っているのを初めてみました

あなたはいつも笑顔のメイクはしているのにいつも悲しそうだった

天使はそう言って帰っていきました

男はそれから毎日笑って天使を待ちました

でも男は深い悲しみを知るのです

ある日天使は浮かない顔で橋を渡ってきました

そして男の前まで来ると泣き出してしまいました

男は驚いてしまいました

どうしていいかわからずただおどけてみせるだけでした

天使がやっと泣き止むまでずっとおどけていました

天使は明日お嫁にいくと言うのです

遠い町に

それは親が決めた結婚でした

男はもう会えなくなるのが嫌で仕方なかった

だけれど男にはどうする事もできません

今度は男が泣き出してしまいました

すると天使はそれを見て

貴方は笑っていてください

貴方はずっと笑顔のメイクで涙を隠しておどけているようでした

それが私には辛かったのです

だから貴方が笑ってくれるようになって本当に嬉しかった

私のことで貴方の笑顔が消えてしまうのが私は悲しい

男は泣くのを辞めて笑おうとしますができません

涙が溢れてきてとまらないのです

笑顔のメイクのピエロは大声で泣きました

そして天使に

今日だけは僕はダメなピエロです

笑顔を作れず泣いています

でも明日

貴方が遠い町にお嫁に行く時から僕はきっと最高の笑顔でおどけてみせます

皆を笑顔にします

だからどうか貴方も笑っていてください

でも

今日だけは

へたくそなピエロにしかなれません

天使は優しく男の涙をぬぐって

私も笑って生きます

だから貴方も

そう言って去っていきました

男は一晩中泣きました

悲しくて悲しくて

寂しくて寂しくて

切なくて切なくて

そして夜が明け始める頃男は涙で崩れたメイクを直し始めました

それはいつものように笑顔のメイクでした

だけれどいつもとは違って

男は一粒の涙を描きました

そしてその涙に自分の涙の全てを託したように

泣き止んで

今までで最高の笑顔でおどけてみました


それから男は毎日そのメイクでおどけました

その泣き虫のピエロは誰よりもいい笑顔で笑っていました

男は死ぬまでおどけて笑っていました

誰よりも幸せそうに笑って

そして皆を笑顔にしたんです

男が死んだ時

私はその頬を離れ

空に来ました

そして星になったのです


夜の風に優しく頬を撫でられ私は目を覚ましました

いつから眠っていたのだろう

なんだか素敵な夢をみていた気がします

私の頬を伝う涙はいつしか私の頬にはなくなっていました

なんだか少し心が軽くなって

空を眺めると

一番小さな

今にも消えてしまいそうな星の横には

同じように小さな星がいつの間にか並んでいました


テーマ:

時間の流れが速いなと最近思う

情報

物流

移動

色んな面で便利な時代で

そのおかげでとても快適な生活を送る事ができるのだけれど


でも

時間の流れが速すぎると思ってしまう事がある

つい先日バイクに乗っていてフと思った

小さい頃から家には車があったし

高校生からバイクに乗っているから

その移動速度はずっと疑問もなにもなかった

だけれど

昔の人は

車がなかった時代や

馬が移動手段としてあっても普通の人が皆持ってはいない頃

きっと歩いて移動していたんだろうと思うと

きっと今程一人の人の生活範囲は広くなくて

今ならすぐに行けるような場所に行くのにももっとたくさんの時間が必要だったんだろうなと思った


そう考えるととても時間の流れが速く感じた

元々そう感じることはよくあって

その流れに乗りそこねると痛い想いもした

だから自分の流れを大事に失わないようにして

真っ直ぐに自分を保つようにしてきたのだけれど


最近少し想うのは

早い時間の流れの中で

その流れで暮らして

でも自分の中の流れはもっともっと今よりももっとゆっくりとした時間の流れを持てないものかと想う


テレビ等でたまに時間短縮の映像を見る事がある

植物の成長が

何ヶ月もかかる時間をほんの何分間で見る事ができたりする

それを見る時ほんの何分で見ていても

本当はそこには何ヶ月もの時間が流れている


世界がもっとゆっくり廻れば今より少しは皆楽に生きられるかもしれないと想うけれど

今の流れが遅くなるととても困る事もたくさんあるし

その時間の流れを遅くするなんて事はできないから


だからまずは自分で

自分の時をゆっくりにしてみようと想う

普通に生活して

例え早い流れの中にいても

ゆっくりといられるように


一日を過ごす間に自分の中の時間は一ヶ月の時間で生きられるように

自分の可能性を広げる為に

皆がもっと息苦しくなく生きる為にも


まずは自分でやってみようと想う

余裕のない心で苦しまずに

もっともっと余裕を持つために


硬い木はすぐに折れてしまうから

柔軟さを持って

加えられた力に反発するのではなく

その力を受けてしなる寛容さを持つために

どこで生きる

テーマ:

これは小さな街で生きる人の

ほんの些細なお話


それは世界を救う英雄の話でもなく

素敵なお姫様の素敵な舞踏会や恋の話でもなく

本当に些細な

たった一人の

人生のうちの

ほんの少しの時間で起こった

本当に小さなお話


その人はずっとその街で生きてきた

その街には大切な家族や友達がいた

その人はその小さな世界の中で精一杯生きていた


その人はある本を読んだんだ

それは七つの海を廻り

世界中を旅する冒険物語


その人はそんな壮大な冒険に憧れた

自分もそんな大きな世界で生きたいと思った

そうすればきっと自分もキラキラ輝いて

素敵に生きられると思った


その人はたくさんの人を助けた素晴らしい人の伝記を読んだ

自分もそんな風にたくさんの人を助けたいと思った

そうすれば自分はもっと優しくなって

素敵に生きられると思った


でもね

その人はその街から出られなかったんだ

その人の世界はその街の中だけだったんだ


その人はね

その街が大好きだった

小さな街だけれど

その街の中で精一杯生きた


その人は思ったんだ

私の世界はこの街なんだ

だから私はこの街でたくさんの冒険をしようと

この街でたくさんの人と接して少しでも力になれればそれでいいと


その人はね

自分の人生でなにひとつ諦めたなんて思っていないんだ

自分は冒険物語で世界を旅する人のようにたくさんの冒険をした

自分は映画になるくらい素敵な恋もした


その人は本当に素敵な人だったよ