Losing my religion(R.E.M.)・前半 | kyupinの日記 気が向けば更新

Losing my religion(R.E.M.)・前半


Losing my religion(R.E.M.)

マンドリンの美しい旋律。
マイケル・スタイプの不思議な力を持つボーカルを見よ!


これはR.E.Mのヒット曲の1つ「Losing my religion」。1991年、彼らの7枚目のアルバム「Out Of Time」に収録されている。

R.E.M.はアメリカ、ジョージア州アセンズ出身のロックバンドである。1980年に結成され、ちょうどポスト・パンクといった時代で、彼らのような主流でないロックジャンルはオルタナティブ・ロックと呼ばれる。彼らはまさにその代表的バンドである。

オリジナルメンバー
ボーカル:Michael Stipe
ギター:Peter Buck (この曲ではマンドリン)
ベース:Mike Mills
ドラム:Bill Berry(1997年脱退)


日本人には、ジョージア州と言われてもどのあたりかわからないかもしれない。地図的にはフロリダのすぐ上くらいである(笑)。ジョージア州の州都はアトランタ。同じアセンズ出身といえば、B-52'sというバンドがある。(B-52'sは1976年結成)

R.E.M.は、妙に明るいか、悲しいかどちらかの楽曲が多い。明るい楽曲もスカッとした明るさではなく不思議な雰囲気を持つものが多い。「悲しくも美しい」というのが彼らの典型的な楽曲なのであった。

彼らのどのアルバムにおいても、他のロックバンドに比べても名曲が極端に多い。だから、人によってお気に入りのアルバムがしばしば異なっている。僕はLosing my religionは好きな曲の1つではあるが、もっと好きな曲は他にある。

いつも思うが、マイケル・スタイプの才能は凄すぎる。

このLosing my religionは、思春期~青年期の人たちのああでもないこうでもないと悩む光景が目に浮かぶようで、まさに彼らの気持ちを代弁しているようだと思う。

Losing my religionは、悲しいけれど、なんだか元気づけられる何かがある。「今は辛いけどもう少し頑張ってみようか」と思わせるところは、ちょっとアメリカ的のような気がしていた。

そのような言葉の能力というか人を前向きにさせるような不思議な力は、上のライブ映像の聴衆の表情や目の輝きを見るとすぐにわかる。

R.E.M.は実力のわりに日本では人気がない。というか、知らない人が結構いるのではないかと思う。1995年に来日し武道館でライブを行っているが、満員どころか、正面こそ埋まっているものの、サイドはガラガラだったらしい(空席もあった、くらいだったかもしれない。現場にいたわけではないので)。当日券を買っても悠々と入れたという。

R.E.M.は楽曲で死を扱っているものもあるため、今まではできれば触れないようにしていた。今は僕のことは比較的理解されていると思うので、R.E.M.やニルヴァーナなども時々、音楽のテーマで触れていこうと思う。

上でちょっと出てきたB-52'sはビー・フィフティートゥーズと読む。確か1978年の大晦日だったと思うが、渋谷陽一さんの大晦日の番組ではこの年のブライテスト・ホープの第3位はこのB-52'sであった。僕は当時、ニューウエーブ系のバンドは好んで聴いていたので、もちろんすぐに彼らのレコードを買った。僕の記憶では、

1位 ダイアー・ストレーツ
2位 ポリス
3位 B-52's


くらいだったと思う。今でもダイアー・ストレーツやポリスは好きなバンドだ。

R.E.M.の「Out Of Time」の中のShiny Happy Peopleという楽曲では、女の人が一緒に歌っている。彼女はB-52'sのケイト・ピアソンである。このアルバムではアディショナル・プレーヤーズとして彼女の名前がクレジットされている。やはり同郷なので交流があるんだと思った。


Leave(R.E.M.)

かくも悲しく美しい曲があるだろうか?
(Leaveは「New Adventures In Hi-Fi」(1996年)に収録)