レセプトでの主病名の意味
テーマ:境界型人格障害しかし主病名をそうつけておかないと、他のドクターが診察するような場合、その人を僕が何と思って治療しているのかわからない。また統計を取る際、院内で何人アスペルガーを診ているか、すぐに検索できるメリットはある。
だから、精神科医としてはレセプトのために主病名を曲げるなんて考えられない。主病名は真であり、保険病名はあくまで減点を避けるため便宜的に付けるものなのである。
便宜的とは言え、精神医学的にあまりにもということは起こる。僕は基本的に内因性疾患を中心に考えており、もしその人が内因性疾患ならば、それを主病名にすべきだと思う。僕は主病名をアスペルガー症候群とした以上、その下に躁うつ病とか、統合失調症などの診断を続けるのは許せないのである。(統合失調症様状態とかは可)
また同様に「摂食障害」も適応がある薬物はない。しかし漠然と神経症の範疇に入れられているようで、マイナートランキライザーなどはレセプトで通るようである。もちろん通院精神療法も通る。マイナートランキライザーは安価のものが多いし、摂食障害に精神療法が認められないなんて普通に考えてもおかしいということがある。ただし睡眠薬はダメである。なぜなら、摂食障害は不眠症との因果関係はレセプト的にはないからである。この場合、マイスリーなどが処方されている場合、「不眠症」というレセプト病名を追加しなくてはならない。
摂食障害に対しデプロメールなどを処方した場合、それなりのレセプト病名が必要になる。摂食障害にデプロメールは有効なことがあるが、適応的にもレセプト的にも認められていないから。これについて普通は「強迫性障害」くらいが無難である。これは実際にそういう人が多い上、「うつ」が出てこないためマイスリーもクリアし、その後の制約が少なくなるからである。
摂食障害でも古いタイプの抗うつ剤などを併用し、更にマイスリーやリボトリールなどを使っているケースでは、再びレセプトの迷宮に入ってしまうのであった。
摂食障害のある処方
デプロメール 200mg
レスリン 50mg
リボトリール 1.5mg
マイスリー 10mg
これはいかにもありそうだが、レセプト的には詰んでいる。マイスリーは統合失調症とうつ病には適応がない上、極めて高価な眠剤で監視が厳しいからである。
この処方のレセプト病名を考えるだけで憂鬱である。
ところで、国はレセプトチェックのために膨大な経費をかけているらしい。具体的な数字は一度聞いたことがあるが、ちょっと驚くほどの金額であった(具体的な数字は忘れた)。レセプト電子化は結局は国の経費削減なのである。電子化し病名がコードになれば、併用禁忌とか一発でコンピュータでハジくことが可能だ。
現況、レセプトチェックのために膨大な経費をかけすぎているわりに、あまりにも戦果が乏しく、最初から全くチェックせず、そのまま通した方が莫大な経費節減になると言う話があり、これには笑った。
500円ずつ拾っていって、その間に万単位で落としている感じだからだ。
これはまさに、現在の国のやっていることすべてを象徴している。
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1 ■官僚的
あまりに官僚的過ぎる…。
この症状にはこの薬、療法だけですむなら最良の医者はPCになる。