不思議なこと | kyupinの日記 気が向けば更新

不思議なこと

このブログは今は日記のような書き方にはなってなくて、ある話題が出たらその連想のような感じで次のエントリに続いている。最近、気がついたんだが、ある疾患のエントリを書くとその疾患の新患がなぜかやってくるんだ。

不思議だ。

このブログは病院の職員は知らないと思うし、匿名性が保たれているので、話題を出したから紹介されてくるわけではない。先日からちょこちょこアスペルガーの話題を出していたら、簡易鑑定も偶然アスペルガーだったし、病院でも立て続けにそんな疾患に遭遇した。こういうのはどうなっているんだろうね。僕が呼び込むのだろうか?

アスペルガーで最も重要で本質的なものは何だろう?最近、これをずっと考えている。ちょっと思ったのだが、アスペルガーと言う診断の二面性。それまで「統合失調症」の診断がついていたような人は(特に家族)、そんな鑑別診断を挙げられると喜ぶんだ。しかし、それまで曖昧にされていて告知を受けなかったか、あるいは神経症の範疇と思っていた患者(の家族)は、アスペルガーと言われるとショックを受ける。生来性のものだし。発達障害という用語は、家族にとったら良いことでは決してない。

みんな、診断を聞いて喜んだり落胆したりしているけど、そんなものではないと思うよ。基本的に、みんな精神疾患について誤解している。

例えば、統合失調症だから悲惨というわけでは決してない。このブログでは、よく「3人目の女性患者」と言うエントリが出てくるけど、実は1人目と2人目の女性患者はあまり紹介されていない。

2人とも今はずっと働いていて周りからは全然それと気付かれていないと思うよ。最初、なぜこの3人を挙げたのかいうと、プレコックス感があるかどうかだった。それと3人とも、とても綺麗な患者さんだから。(特に3人目の子はもしモーニング娘のメンバーに入ったとしてもエース級と思う)

3人うちの1人は、もう3年間も何も問題なく働いている。疾患名がどうだからというのではなく、やはりその患者さんの病気の重さがすべて。

僕から見ると、統合失調症だから落胆するというのはちょっと違うと思うんだ。