ポケモンの最小単位を再定義(そもそも定義されたことはあるのかとも思うが)することで、構築を組むときに考えることが変わってきそうだぞ!みたいなそんな話。

結構当たり前のことを難しく解釈しているみたいなオーラがあるので、直感で分かってしまえる人には不要かも?

 

①ポケモンの最小単位とは

 そもそもポケモンの最小単位って何よってところから話していかなければならなくて、それは「組みあがった構築を分解したときにひとまとめにできる要素」だと定義します。ここで重要なのは、組みあがった構築を対象にしているということです。

 組みあがった構築ではない構築、要するにただ何となく対戦したいからボックスにいたポケモンを並べました~みたいなのは対象とせず、それらを僕は「6匹の寄せ集め」と呼んで区別しています。

 6匹の寄せ集めのときは最小単位はポケモン1匹ごとになるかと思いますが、組みあがった構築の場合、切っても切れない関係にあるポケモンの群が存在することがあります。これをそれよりも無理矢理分解することは構築の根幹を崩すことになり、もはや全く別の構築として成り立ってしまうということもあると考えるわけです。

 そういった意味で、組みあがった構築を分解したときに、これ以上分解できない要素をポケモンの最小単位を個人的に呼んでいるわけです。

 

②従来の考え方

 ポケモンの最小単位は、それでも一般的にポケモン単体で語られることが多いです。単体考察という文化がそれで、様々なポケモンの様々な型が日々量産されているかと思います。しかし、それらは果たして"構築に組み込みうる"のか。単体としては何となく強そうに見えるんだけど、実際の対戦で本当に想定した強さを発揮できるような型はとても少ないと思っています。汎用性がない、というやつですね。

 僕は単体考察のそういった欠陥を見て、ポケモンの最小単位を並びだと定義してきました。2匹以上からなるポケモン群です。単体の場合、長所があると同時に短所があることにも目を向けなければならないと考えているわけですね。当然ですが。たとえばなんですが、僕は6世代において僕は「ガルーラ対策がほしい」と言われたら、基本的に鉢巻テラキオンを推奨していました。でもだいたい断られます。後ろとか横とかにテラキオンを対処できるポケモンがいるからですね。単体に限界があることをみんな知ってるわけです。だからそれを実戦レベルに持ち込むために、並びにして要素確定してあげなれければならないと思ったわけです。ローテーションバトルの発想を、全ルールに適用させたわけです(別に特有じゃないけど)。

 

③ローテーションバトルがなくなった

 ところがローテーションバトルがなくなってしまいました。別にローテーションバトルがなくなったからといって並びの概念を捨てる必要はないんですけど、でも他のルールだとそれらを別の表現で呼んでたりするんですよね。サイクルとか、縦相性・横相性とか。

 そして同時に、だいたいのポケモンは単体では解釈しにくいんだけど、一部にどう考えても単体で十分機能してしまう単体がいるんですよ。積みポケモンとか高火力範囲ポケモンとかがそれで、いわゆるエースみたいな立ち位置のやつです。いや、当然こいつらにも弱点はあるんだけど、汎用性の質が段違いに高いポケモンってやっぱりいるわけですよ。そこで並びをポケモンの最小単位として解釈し続けるのにも限界があるなと思ったわけです。

 

④そこで、戦術をポケモンの最小単位とする。

 ということで、とりうる戦術を最小単位と定義する考え方になるわけです。戦術といっても分からなすぎるので、直接勝ち筋に繋がるものとでも言っておきましょうか。このように再定義することで、単体とポケモン群の両方を最小単位として解釈することが可能になるわけです。

 竜舞ボーマンダ単体、眼鏡噴火単体、猫+腹太鼓マリルリ、雨パーツ、龍+鋼の相性補完、エルテラドー、重力催眠地震、ステロ+抜きエース、電磁波+身代わりなどなど。ポケモンのみならず技ひとつなどを最小単位として切り取ることも可能になりました。

 

⑤それがいったい何の役に立つの?

 最小単位を定義することが何の役に立つのか、って話なのですが、これを構築組みのときに意識しておくと組み方が大きく変わってくるように思います。

 基本的に戦術はたくさんいろいろ取れる構築の方が有利になります。しかし、戦術を組み込みすぎるとひとつひとつの戦術の成功率やパワーが落ちてしまいます。一方で、5,6匹かけてやっとひとつの戦術を成し遂げるというのは、これはこれでやりたいことがバレバレになるうえに(トリプルバトルの作品集見てると、言うほどバレない程度にはぶっ飛んでるのが多い)、どうしようもない戦術にぶつかると本当にどうしようもないと思います。

 ポケットモンスターを戦術と戦術のぶつけ合い、勝ち筋と勝ち筋の押し付け合いだと再認識することで、じゃあその戦術をどこまで練り上げ、そして相手に匂わせて有利を取っていくかって感じにすると、きっちり構築は組みあがっていくのかなと思います。逆に最小単位すら存在しないようなあやふやな6匹の寄せ集めは、それではうまくいかないよってことも改めて分かってくるのかな、なんて思います。

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