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高値受注へ入札価格調整か・警視庁!
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 国土交通省東京航空局発注の消防設備の点検業務の入札で談合をしたとして、警視庁捜査2課は7月6日、落札した消防設備会社「第一防災」(大阪府守口市)の社長、辻村典彦容疑者(46)関東支店の支店長、田中徹容疑者(41)の2人を競売入札妨害容疑で逮捕した。
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 捜査関係者によると、辻村容疑者らは平成26年9月、東京航空局が発注した羽田空港などの消防設備点検業務の入札で、同社が高値で落札できるように各社の入札価格を事前に調整して談合した疑いが持たれている。
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 談合の疑いが持たれているのは、羽田空港を管理する東京空港事務所(東京・大田)の施設に設置されたスプリンクラーや消火器、火災報知機などを点検する業務の一般競争入札。2014年9月の入札には10社が参加し、第一防災が予定価格が1396万円だった業務を98・98%の1382万円で落札。応札した他9社は、すべて予定価格を上回る金額で応札していた。
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 辻村容疑者らは第一防災が高値で落札できるよう、他の入札参加業者と価格を調整した疑いが持たれている。
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 入札をめぐっては捜査2課が6月、同容疑などで東京航空局や入札に参加した10社など十数カ所を家宅捜索。資料を分析した結果、辻村容疑者らが入札価格の調整に関与したと判断したもようだ。
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 捜査2課は6月4日、東京空港事務所なども家宅捜索した。国交省職員が予定価格を事前に漏らした疑いもあるとみて、他の業者から任意で事情聴取するなどして、全容解明を進める。また、官製談合防止法違反容疑でも調べている。
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 消防設備会社・第一防災の社長らが逮捕された事件で、航空局から毎年発注されていた同じ業務の入札の落札率が、2年前に、前の年の20%台から90%台に急激に上昇していたことが分かりました。警視庁はこの時期に談合が始まった疑いもあるとみて調べを進めている。
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大阪に本社がある消防設備会社「第一防災」の逮捕された2人は、は、国土交通省の東京航空局が去年9月に行った羽田空港の事務所の消防設備の点検業務の入札を巡り、自分たちが高値で落札できるよう、事前に各社の入札価格を調整し談合したとして、競売入札妨害の疑いで警視庁に逮捕され、辻村容疑者ら2人は容疑を認めているという。
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 この点検業務は年に1度発注され、価格競争の激化で落札率は下がり、平成24年度には28.69%、25年度には92.95%になっていた。
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 26度年9月の入札で「第一防災」はさらに高い98.98%で受注していて、警視庁は落札率が急激に上昇した2年前には価格の調整が行われていた疑いもあるとみて、談合が始まったいきさつを調べている。