比例投票・自民25%、民主9%!


比例投票先で大差!


民主悲壮感・目標定められず!



 共同通信社が19、20両日、衆院選への有権者の関心度や政党支持の傾向を探るため実施した全国電話世論調査(第1回トレンド調査)によると、比例代表の投票先政党は自民党が25・3%で、民主党9・4%の2倍以上に達した。望ましい衆院選結果を聞いたところ「与党と野党の勢力が伯仲する」が51・4%で過半数を占めた。


 安倍晋三首相が衆院解散を表明したことについては「理解できない」との回答が63・1%となり、「理解できる」の30・5%を大きく上回った。


 比例投票先は「まだ決めていない」との回答が44・4%あり、情勢が変化する可能性がある。自民、民主両党以外は、公明党4・6%、共産党4・2%、維新の党3・1%、社民党0・9%、生活の党0・3%、みんなの党0・2%、次世代の党0・1%の順。望ましい選挙結果に関し「与党が野党を上回る」は31・6%、「与党と野党が逆転する」は9・1%だった。


 野党は、衆院選で自民党による「1強多弱」の国会勢力図を打ち壊し、反転攻勢の機会にしたいところだ。しかし、党勢は回復していない上、選挙準備の遅れは否めず、野党第一党の民主党ですら議席獲得目標を明確に示せていない。候補者調整を急ぐも、「絶対安定多数(266議席)」という強気な与党を打ち砕く戦略を描けずにいる。


 「立候補する全ての仲間を当選させたい。あえて言えばそれが目標だ。与党の都合で行われる選挙だから、1議席でも増やせれば現状よりはいい」


 民主党の枝野幸男幹事長は19日、国会内で記者団にこう述べた。海江田万里代表と同じように、勝敗ラインや議席獲得目標に言及しなかった。


 民主党は、次期衆院選の公認候補内定者が18日現在で、147人。前回衆院選の大敗北から2年がたつが、「政権の受け皿になりたくても、党が実施した世論調査の結果も芳しくはない。これ以上議席を減らしたら、民主党は終わりだ」(閣僚経験者)と党内には悲壮感が漂う。


 党関係者は「選挙区の候補者は160人程度になるだろう」とし、平成10年の結党以来初めて200人を割り込みそうだ。


 野党第二党の維新の党は、選挙区の公認候補が全体で70~80人程度になる見通しだ。獲得議席目標については、橋下徹共同代表(大阪市長)の立候補が決定すれば大きく変動するとして、定まっていない。大方の予想は「出るぞ、出るぞ」の狼少年と見ているが、、、。