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2016-12-24 23:29:30

石けんの化学の復習とちょっと面白い話

テーマ:化粧品化学を学ぶシリーズ
皆様こんにちは。おおよそ1年に渡って、阿部さんのご指導の下掲載してきた「化粧品の化学」のお話、たくさんの反響を頂きありがとうございました。




ブログに記事として掲載してきましたが1年を経て、これはもっと体系的にいつでも参照していただけるものにしたいと考えるようになりました。ブログの記事ではどうしても時系列で記事が流れてしまいますので、少しずつサイトとしてまとめていきたいと考えています。

ブログに掲載する最後の「化粧品の化学」の記事として、肌の働きと石けんについて、これまでの復習を兼ねてお聞きしました。

音譜肌の基本的な働き

【mica】長い間ご指導ありがとうございました。特に阿部さんのご専門である、油脂化学や石けんについては本当に詳しく教えて頂きました。今日はブログに掲載する最後の記事になりそうですので、少しまとめ的なことをお聞かせ願えますか?

【阿部】そうですね。
では、基本的なことですが、改めて肌の働きから説明してみましょうか。

【mica】肌の働きですか?

【阿部】実はそれが石けんと関係してくるんですよ。

肌の上では、とても多くの種類の常在菌がいて、その一部が皮脂を分解して脂肪酸に変えているというのは、知っているよね?

【mica】はい。

【阿部】この分解された皮脂や脂肪酸は肌を酸性にしたり、保湿成分として肌を乾燥から守ったり、細胞間脂質と混じって肌を守ったりあるいは肌を傷めたり、常在菌の増殖を抑えたり、挙句には石けんになってみたり、と実に色々な事をしてくれるんです。

じゃあ、順番に肌の上で起こっている事を説明しましょう。

まず、皮脂の主成分はトリグリセリドと言って、グリセリンに脂肪酸が3つ付いた物質である事は説明したと思うけど、これが常在菌によってジグリセリドやモノグリセリドと脂肪酸など分解されるんです。

【図】

図


ここで生成された「脂肪酸」が肌を酸性にしています。

肌の正常値はpH4.5~6.0程度の弱酸性と言われていて、脂肪酸が程良くこのpHを保ってくれています。

常在菌を含めた一般的な菌は酸性に弱いんです。肌がこの弱酸性を保っているお陰で常在菌が異常に繁殖するのを抑えたり、外から付着する悪性菌が増えるのを止めている(殺菌効果)のです。いわば、肌の一番外側の防御システムです。

【mica】なるほど。これまで石けんやその原料油脂の脂肪酸にばかり注目していましたが、皮脂に含まれる脂肪酸の働きもとても興味深いですね~。

【阿部】そうでしょ。まだまだ続きますよ。

皮脂が常在菌によって分解されて「ジグリセリド」「モノグリセリド」ができると言いましたが、これらは肌の保湿剤として働きます。

また、汗などの水分と皮脂を取り込んで「天然の保湿クリーム」として肌を乾燥から守ったり、傷が付きにくいように潤滑剤としても働きます。

さらに別の作用として、脂肪酸も、「ジグリセリド」「モノグリセリド」も細胞間脂質に交じって、細胞間脂質を補修したり、逆に細胞間脂質を溶かしながら取り除いてしまったりしています。

【mica】ほんの少しの量なのに、本当に様々な働きがあるんですね!


音譜石けんが肌にやさしいのはなぜ?




【阿部】そうです。ところで、ここでちょっと注意して見てほしいんだけど、皮脂に含まれる「脂肪酸と汗と水」 と聞いて何か気づかない?

【mica】えええ?何でしょう・・・

【阿部】そんなにすぐには分からないか 笑。 汗にはナトリウムが含まれているでしょう。つまり、「脂肪酸+アルカリ(汗のナトリウム)+水」。石けんです。中和法と同じでしょ?

【mica】ほんとだ!肌の上で石けんができているんですか?

【阿部】 そうなんです。これらの物質が体温で反応して石けんのような物質ができていると考えられます。もちろん、量はごく微量だし、すぐに「脂肪酸+アルカリ」から、「脂肪酸-とアルカリ+」に分解はしてしまうんだけどね。

このように、人の肌は(皮脂からできた)脂肪酸+(汗の)アルカリにいつも馴染んでいるからその類似物質である石けんも肌への刺激とかダメージがとっても少ないんです。

【mica】なるほど~!これまで、一番肌にやさしい洗浄剤は?ということは色々教えて頂きましたが、なぜやさしいのかという逆方向の視点が欠けていたように思います。そんな秘密もあったんですね。

【阿部】そうですね。そこが合成界面活性剤との大きな違いだと思います。

洗浄剤って、よほど頑張って洗い流さない限り、どうしても微量の残留物質が肌に残るでしょう?残留した物質が肌へどう影響するかがやはり心配なところです。

合成界面活性はとても多くの種類があるし、配合量や他の配合物質によっても影響が変わってくるので一概には言えませんが、やはり肌にとっては異物ですし、肌の内側の水分を損なう可能性すらあります。

肌にやさしいと言われているアミノ酸系も、肌への刺激性は低いのですが、肌に残留すれば合成界面活性剤と同じ働きをします。それに対して元々肌に存在する石けんはやっぱり肌に優しいと言えるんです。

【mica】そうですよね・・・。石けんって知れば知るほど、面白いですね。

【阿部】但し、micaさんならもう分かっていると思うけど、石けんなら何でもいいという訳ではありません。人の皮脂成分と同じ脂肪酸である事がとても大切です。これについても、復習がてらまた後で詳しく話しましょう。

【mica】お願いします!


音譜石けんは弱アルカリ性だから、肌によくない?

【mica】知れば知るほど、石けんの機能に驚くばかりですが、そういえば「肌と同じ弱酸性で洗うのが良い」という宣伝などもありますよね?石けんはアルカリ性ですが、それが肌の刺激になるということはありませんか?

【阿部】実は、石けんは弱アルカリ性なのですが、肌に使うと弱酸性になるの。

【mica】え??どういうことですか?

【阿部】うん、実はアルカリの原因であるナトリウムとかカリウムは簡単に洗い落とせるので、残った脂肪酸がただちに肌を酸性に保ってくれるんです。

だから、「石けんはアルカリ性だから肌に良くない」は誤りなんだよ。

【mica】へえ~!そうなんですか。またまた新しい発見です。石けんってとても単純な製品ですけど5000年の間使われているというだけあって、やはり素晴らしいものなんですね。

【阿部】うん。他の界面活性剤ではこうはいかないからね。

特にカリウムは脂肪酸からの離脱性と洗浄性が高いので肌の上からすぐに洗い落とされて、肌が酸性になります。しかも角質軟化作用もあるから、肌触りも良くなると思いますよ。

【mica】やはり、もっと多くのおしゃれで素敵なカリ石けんが開発されるのを期待してしまいます!


音譜皮脂の成分とヤシ油石けんの違い

であれば、椿油だと思うよ。



【mica】ところで、先ほど仰っていた、石けん原料にお勧めの油脂の話ですが・・・

【阿部】はい。これまでも何度か話したけど、もう一度整理しておきましょう。

 ・・・参考【脂肪酸の分類】・・・・

 脂肪酸の分類方法のひとつに、脂肪酸に含まれる炭素数によって分類する方法があります。

  脂肪酸の炭素数って何かの説明はここでは省きます。
  乱暴ですが「脂肪酸には炭素(C)が含まれているものだ 」、と思ってください。

 この脂肪酸に含まれる炭素数によって、だいたい以下のように分類されています。

 2から6のものを低級脂肪酸または短鎖脂肪酸 
 8から10のものを中鎖脂肪酸
 12以上のものを高級脂肪酸/長鎖脂肪酸

 ※一般的に、炭素数が少ない(炭素差が短い)脂肪酸は肌に刺激になりやすいと言われています
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

皮脂のトリグリセリドの脂肪酸構成成分はパルミチン酸(C16)、パルミトオレイン酸(C16:1)、ステアリン酸(C18)やオレイン酸(C18:1)など、C16以上の脂肪酸が97%なのだけど

ヤシ油の場合、脂肪酸の構成成分が、ラウリン酸(C12)49%、ミリスチン酸(C14)18%、カプリン酸(C10)7%、カプリル酸(C8)6%となっていて、C14以下のものが80%もあるのです。

皮脂とヤシ油の脂肪酸組成が全く違う事になります。

【mica】C(炭素鎖)が短いと洗浄性が高い反面、刺激性を感じたり、細胞間脂質まで洗い落としてしまって洗い上がりが「突っ張る」んでしたよね?

【阿部】そう。

でもC16以上で作った石けんならば細胞間脂質を補修して、角質と一緒に肌の保湿を保護してくれるんです。

だから、肌を洗うための石けん材料(原料油脂)はとても大切なのです。固まり易いからヤシ油を加えるとか言ってる場合ではなんですよ。

【mica】そうですよね。私も、その昔、純石けんがいいとだけ言われて使ってみた石けんが、今になって調べてみるとヤシ油100%の洗濯石けんで・・・。何がいいのか分からなかったという経験があります 笑。

【阿部】それは、肌にはちょっと過酷だねぇ。

人の皮脂に近い成分なのはオリーブ油、馬油、マカデミアナッツ油などですね。

もっと詳細に説明したいけど、これについては、また改めましょう。長くなりすぎるから・・・。

【mica】はい。ぜひお願いします。教えて頂いた情報は、来年にもサイトにまとめたいと思っていますので、その時にぜひ詳しく教えて頂ければ嬉しいです。

【阿部】了解。原料油脂の話なんかをすると、細かいことを言うと思われるかもしれないけど、洗顔やお風呂って毎日のことだからね。

一回の洗顔やお風呂だけを取れば何を使っても大きな差はないかもしれないけど、継続すると大きな差になる事のは女性なら皆さん知っているでしょう。

だから、そのわずかな差がすごく大切だと思います。少し難しい話も出てきますが、ぜひこういった情報が正しく広まってほしいですね。

【mica】はい。サイト作成頑張ります!長い間、本当にありがとうございました。


音譜阿部さんからのメッセージ 【石けんには、まだまだ研究余地がある!】

これまで、石けんについて皆さんに少し詳しい話をお伝えしてきましたが、楽しんでいただけたでしょうか。人が作り出した最古の化学物質と言われながら、実はまだまだ研究の余地が残っている、それが石けんなのです。

「5000年の歴史があるのに、これ以上の研究の余地があるの?」って思う人のために少しだけ。

特に私が注目しているのは専門分野でもある原料油脂に関することです。

例えば不純物の問題が考えられますね。

石けん原料は、植物油脂を使うことが一般的です。植物油脂の主原料はグリセリンに3つの脂肪酸が結合した「トリグリセリド(別名:トリアシルグリセロール)」が多くを占めていますが、他の成分も含まれていますよね。

食品用のオリーブオイルなどは油分のほかにミネラルやビタミン、タンパク質などがとても豊富な「バージンオイル」が重宝されていますけど、肌に塗ると、そのミネラル、ビタミン、タンパク質などがアレルギー反応の原因になるかもしれません。

石けんの原料にはそれらが含まれない事が望まれますから、こういった不純物を取り除くといった工夫が望まれます。

それに、その油脂が無農薬かどうかといったことも、特にmicaさんのブログの読者の皆さんには興味があるところではないでしょうか。

農薬が含まれた油脂を使った石けんは、できれば避けたいですよね。

そして、油は酸化されるので、出来るだけ新鮮な油脂が良いのは当然なのですが・・・、これらのことまで管理されている原料があるかどうかといえば、かなり難しい問題です。

さらに言えば、油脂にはトリグリセリドだけではなくて、違う油脂も含まれているので、こういった成分に注目するのも面白いのです。

私は専門家なので、どうしてもこういった細かい点に着目しがちなのですが、そういう新しい視点で石けんをデザインすることで、これまでの「石けんの良さ」を生かしながら、現存している製品よりもさらに良い製品ができると考えています。

皆さんが、石けんの良さを再発見し、また、micaさんとの対談が、よりよい製品選びの一助になれたらとても嬉しいです。


【阿部 将 プロフィール】

大学で油脂化学を専攻してから30年以上にわたって、油脂に関わる研究開発に携わる。

現在は、分析や精製を専門として、試薬メーカー・外資系製薬メーカー・化成品会社などの技術顧問を務める傍ら、世間が望むような、そして世の中に無い物を研究・開発・製品化するために、2012年に、株式会社 洛歩  を設立。



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