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2016-10-30 23:32:51

【学】石鹸の製造方法「中和法」って何でしょう?2

テーマ:化粧品化学を学ぶシリーズ
前回の記事に続き、石けんの製造方法の基礎と、中和法についてのお話です。前回は、石けん製造の基礎、けん化法と「純度の高い石けん」について解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

>>>前回の記事

石鹸 中和法


 音譜中和法の仕組み

【阿部】さて、ここまでが基本の話です。では中和法の話に移りましょうか。

純度の高い石けんを作るために、さっき説明したように「けん化させてから後で塩析する」というのは、ちょっと手間でしょう?そこを、一気に解決できるのが中和法なんです。

【私】どういうことですか?

【阿部】中和法では、さっき話したように、グリセリンなどの不純物を予め取り除いて「脂肪酸」だけをアルカリと反応させるんですね。だから、不純物は少なくなってるし、反応性が上がっているし、塩析をする必要がないから石鹸素地を目的とする場合には、効率が良く低コストで作れるの

【私】なるほど~!!

【阿部】だから、主に大量生産品にはよく使われる方法です。けん化法に比べると、新しい製造方法なので、設備もより小さくても高効率で製造できるように工夫されている事も効率が良くなる要因のひとつですね。

【私】コストが安くつくというのは大量生産には大きなメリットですね。効率とコスト以外には差はないのですか?

【阿部】では、それも含めて、けん化法と中和法の、メリットデメリットを見てみましょうか。

【私】はい、ぜひお願いします。


音譜 けん化法・中和法のメリットデメリット

【阿部】では、簡単にこれらの方法メリットデメリットをまとめてみましょう。

石鹸

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

宝石ブルー1-a. 【けん化法】の釜炊き法(ホットプロセス)+塩析法

メリット

・製造技術が確立されている
・固形石けんの利点(固い+溶けにくい)が得られる
・希少な油脂でも石けんにできる
・シンプルな設備でも製造が可能である
・鹸化反応(製品品質)が安定し易い
・使い易い(固い)石けんが作れる

デメリット

・手間が掛かる
・熟練した技術が必要
・大量生産に不向き
・熱に弱い油脂には向かない

宝石ブルー1-b.【けん化法】の非加熱製法(コールドプロセス)+枠練り法

メリット

・色々な油脂を石けんにする事が可能
・熱に弱い油脂も石けんにできる
・グリセリン(保湿剤)が含まれている
・鹸化度を調整できる
・小さな設備で作れる

デメリット

・反応性が低い(製品品質が変動しやすい)
・使いにくい(溶けやすい)
・大量生産に不向き
・香料や添加物を予め加えなければならないが(反応途中に飛んでしまう分も勘案して多めに加える必要があり)コストがかかる

宝石ブルー2. 【中和法】(加水分解+中和法)

メリット

・不純物(ミネラル・タンパク質など)を取り除き易い
・大量生産し易い(コストダウンし易い)
・品質が安定している
    (※けん化法に比べて品質が安定しないという情報がネットにて散見されますが、そういったことはないそうです)
・安価である

デメリット

・製造できる会社が限られている
・製造されている脂肪酸(油脂)が限られている
・過半数の人を対象とした製品つくりに影響されている(肌がデリケートな人向けの石けんが作りにくい)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【私】中和法のデメリットで、「製造されている脂肪酸の種類が限られている」というのはどういうことなのでしょうか。


石けん 製造 中和法


【阿部】うん。中和法で使われる脂肪酸は当然油脂から採取するんだけど、現段階で原料として使われている油脂は、ヤシ油など、原料が安価で供給も安定している物がほとんどなの。あとはオリーブオイルとかかな・・・。

だから、それらに含まれている脂肪酸以外のものを入手することは難しいわけ。

【私】なるほど。では、事実上それ以外の脂肪酸を使って中和法で石けんを作ることができないんですね。

【阿部】そうなんです。中和法にもメリットは多いんだけど、肌質や仕上がりに合わせて油脂(脂肪酸)を自由に選べないのは残念な点ですね。

特に僕のように油脂化学を専門としていると、脂肪酸それぞれの特徴や働きに敏感になるから、なおさらけん化法の「自由に油脂が選べる」という点には大きなメリットを感じますね。


 音譜中和法は大量生産の安い石けん用なのか?

【私】ここまでお話をお聞きしたところでは、中和法は効率よく安価に安定した性質の石鹸を作れるけれど、画一的な製品になるという印象です。

やはり中和法はよく言われるように安い大量生産の石けん用の製造方法なのでしょうか。スーパーで売られているような??

【阿部】いや、必ずしもそうではなですね。

確かに中和法で作られた石けん素地は安価と言えるけど、だから中和法で作られた石けんを使った製品は安物というのは少し違います。高級品もたくさんありますよ。

【私】えーっ・・・?原料が安いのに高級品ですか??

【阿部】不思議なことではないんですよ。

例えば石けん素地をベースに高級な美容成分や香料をミックスして素敵な製品を作るというのは、よくあることです。

実際のところ、ほとんどの化粧品メーカーでは、石けんメーカーにて中和法で作られた石けん素地を購入し、そこに他の成分を混ぜて製品作りをしてるしね。百貨店で売られているような一流メーカの製品にもそういう製品はたくさんあるよ。



【私】なるほど。確かに私が使っている製品の中にも、石けん素地が入っているものたくさんあります。そこに、例えばグリセリンやセラミドというような保湿成分や、ローズのような高級な精油を加えてありますね。プラセンタ入り石けんなども販売されているし。

【阿部】そうそう、そういうのです。それって結構高級品じゃない?

【私】ええ、そうですね。中和法=大量生産の安物 という単純な図式ではないんですね。

【阿部】うん。石けんにおける高級品には二種類あって、ひとつはコールドプロセスで原料にこだわって作られた石けん、そしてもうひとつは中和法で作られた石けんをベースに高級成分をミックスした製品という感じですね。

【私】なるほど・・・。やはり、石けんに関しても、目的に応じて使い分けるのが良いという話になりそうですね。

【阿部】そうですね。こういった知識を知っていれば、よりよい製品選びができると思いますよ。

【私】今回も本当に勉強になりました。ありがとうございます。またぜひ次回もよろしくお願いします。


【阿部 将 プロフィール】

大学で油脂化学を専攻してから30年以上にわたって、油脂に関わる研究開発に携わる。

現在は、分析や精製を専門として、試薬メーカー・外資系製薬メーカー・化成品会社などの技術顧問を務める傍ら、世間が望むような、そして世の中に無い物を研究・開発・製品化するために、2012年に、株式会社 洛歩  を設立。



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