ビバ!アジアン映画好きな日々

好きなアジアン映画(主に香港・台湾映画)をメインに時々邦画洋画をだらだらネタバレ込みでレビューするブログです。
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って事でタイトル通り今回のレビューは「SPL2殺破狼」こと「ドラゴン×マッハ」です。

 

邦題が決まった当初は「舐めてんのか」て不満バリバリだったが、シネマート系列で上映するや否や良レビューが大量に流れ、ツイッターでも歓喜の声が上がるほど。

 

当初は年始1週間くらいの予定があれよあれよと伸びたうえで更に日本各地の単館に広がり、終わったのがついこの前(2017年3月)と言うところから人気の高さがうかがえる。

 

 

ストーリー

 

香港では数年前より行方不明事件が発生しており、行方不明となった被害者は全て臓器を抜かれた状態の遺体で見つかっている事から臓器売買の線で操作し続けていた。

 

事件を担当していたチャン刑事(演:任達華(サイモン・ヤム))はこの一件でイライラを募らせていた。

 

所変わってタイのバンコクでは刑務所の看守を務めるチャイ(演:トニー・ジャー)は一人娘のサーを育てるシングルファーザーだった。

 

しかし、サーは白血病を患っておりドナーが現れない限り余命はあまり長くないと言われていた。

幸い一致するドナーは見つかったものの連絡が付かないと医師から言われたチャイは資料室に忍び込み、該当ドナーの連絡先を入手して電話するもつながらなかった。

 

暫くしてチャイの勤める刑務所に一人の香港人が収監される。

その男チーキット(演:呉京(ウー・ジン))は気を失っていたが、放水で強制的に叩き起こされ監獄長(演:張晉(マックス・チャン))に入所の手続きを受けさせられる。

 

抵抗したチーキットは周りの看守を相手に暴れるが、チャイに取り押さえられる。

入所させられたチーキットは「香港警察だ!」と叫ぶが、中国語や英語が通じないタイではむなしく声が響くだけだった。

 

事の発端は4日前。

チーキットは麻薬更生施設から戻ると部屋には叔父でもあるチャンがいた。

 

麻薬に溺れ身を持ち崩したチーキットを見て激怒するチャン。

チーキットもまた香港警察の一員で臓器密売の疑いがある行方不明事件を捜査する為に黒社会へ潜入捜査を続けていた。

しかし、長年の潜入捜査と相手から信頼を得るために麻薬に手を出し、身を持ち崩していたのだった。

 

後日、チーキットは潜入している組織の頭であるファン(演:姜皓文)から近々襲撃すると言われ、その内容をチャンに流す。

 

内容はフェリーターミナルである人物を捕まえる事だった。

そのターゲットは臓器密売において臓器を抜き出していたムンビウ(演:恭碩良)とその妻だった。

 

ムンビウもSPを雇っていたが、互いに銃を持っており膠着状態となる。

しかし痺れを切らした妻がSPから銃を奪って発砲した事から銃撃戦に発展、ターミナルに混乱がおこる。

 

様子を見ていたチャン達も加わり三つ巴の戦いとなるが、この一件でムンビウは負傷し警察に保護され、チーキットは離脱し損ねて組織のメンバーと一緒に船で移動することに。

 

保護されたムンビウは警察病院で治療を受けていたが、そこに身内であるホン(演:古天樂(ルイス・クー))が訪ねてくる。

治療の為に輸血するホンを調査するチャンだが特に不審な点は無かった。

 

一方、組織のメンバーと一緒に逃げおおせたチーキットだったが、船での移動中に携帯に着信があるも、不審に思ったメンバーに捨てられてしまう。

その着信こそ、ドナーの登録者に電話をかけていたチャイからの電話であり、チーキットはサーと適合するドナーだった。

しかしムンビウ拉致に失敗したメンバーは全員撃ち殺され、チーキットも気絶させられ、そしてタイの刑務所へと連れてこられたのだった。

 

後日、チャンの前に現れたホンはある動画を見せる。

それはタイの刑務所で痛めつけられているチーキットの映像だった。

臓器売買の元締めだったホンはムンビウとチーキットの交換を持ち出し姿を消す。

ホンは以前より心臓が弱く、移植をしなければ長くは生きられないと宣告されており、しかも特殊な血液の為にドナーが更に限られていた。

そのドナーこそ同じ血液型であるムンビウであり、生きながらえるために拉致を命じたのだった。

 

この件を上司に掛け合うチャンだが答えはノー。

長年追いかけていた事件が不意になるのを恐れた結果だった。

チャンは信頼できる部下を使いムンビウを知り合いの町医者の所へとかくまい様子をうかがう。

 

その頃、チーキットは外部と連絡を取る為に僅かの隙をついて看守を叩きのめし牢から脱出、監視部屋に忍び込みロックを解除、囚人たちが溢れだし混乱したところを狙って奪った携帯でチャンと連絡を取る。

 

結果的には監獄長率いる鎮圧部隊によって囚人は抑えられるが、そんな中、男しか収監されていないはずの刑務所に女性がいたことから不信に思うチャイ。

 

一方着信を受けたチャンは逆探知からタイに飛び、携帯の持ち主でもあるチャイの同僚看守ロン(演:盧惠光)と接触、金を握らせ刑務所に侵入し、チーキットと再会するものの所長に見つかり逆に捕まる。

 

更にほぼ同時刻の香港では、町医者の場所を特定した警察がムンビウ奪還に乗り込もうとするが、ホン配下の殺し屋(演:張馳)が現れチャンの部下を含む刑事達を次々と殺害し、ムンビウを奪い去られてしまう。

 

捕えられたチャンとチーキットは目の前に現れたホンからホンが持つ病気とムンビウをさらった理由を聞かされ、ホンは監獄長に二人の処分を言いつける。

監獄長はチャイにサーとの適合率が100%のドナーがいる事を餌に従わせ、チーキット達を町はずれの工場へ連れて行くように指示する。

 

そこには所長配下のゴロツキ達の溜り場であり、人間の解体場でもあった。

 

鎖につながれて身動きの取れないチャンとチーキットだったが、チャンの機転で何とか鎖を外し脱出を試みる。

 

更に金より義を選んだチャイとロンが二人を助けに戻ってきて乱戦となる。

その中でチャイは気を失い捕えられてしまうが、残る三人は脱出し街の病院へ駈け込む。

 

そこはサーが入院している病院でもあり、チーキットは偶然にも適合患者であるサーと対面する。

しかし、チーキットは医者から麻薬中毒者は向こう3年薬を絶たなければ骨髄移植が出来ないと言われ、後悔する。

そんなチーキットをサーは健気にも待っていると言い、サーに励まされたチーキットは父親のチャイを救い、プライドを取り戻す為に立ち上がる―

 

 

あー、話の8割書いてしまったorz

 

しかし、そう熱を込めさせてくれるほどの傑作、まさにこれに尽きる。

前作「SPL」も甄子丹(ドニー・イェン)vs洪金寶(サモ・ハン・キンポー)のバトルを始め、大概の傑作だったが本作も負けてはいない。

 

本作は様々な絆が色々と入り乱れている。

チャイとサーの親子の絆はもちろん、チャイとチーキットの友情、ホンとムンビウの歪んだ兄弟としての絆等等。

それらを上手く解消しつつ、最初はプライドも何もかも捨てて麻薬中毒者になってしまったチーキットがプライドを取り戻すために最後の殴り込みをかけて一気にカタルシスを爆発させる流れは流石と言わざるを得ない。

 

特に私が本作で一番好きなシーンが、チーキットが医師から3年は移植手術が出来ないと言われ、サーに語る場面。

ここでサーが健気にも余命わずかなのに3年待っていると笑顔で返し、キャンディーを手渡す。

そこからの盛り上がりが実にハンパない。

 

それ以外にもマッハシリーズでは象ばっかり守っていたトニー・ジャーの子煩悩っぷりや、成龍作品ではお馴染みの盧惠光が優しいおじさんポジションでラストの任達華との会話とか観ても演技派になったなぁとしみじみ。

 

後、ホンを演じていた古天樂が初見ではまったくわからんくらいの変化っぷりも見事。

個人的に言わせてもらうと古天樂って「プロジェクトBB」とか「新世紀Mr.BOO ホイさま カミさま ホトケさま」とかコメディ系のイメージが凄い強いんよね。

 

そしてもちろん前作「SPL」に引けを取らないバトルのつるべ打ちも正に傑作!

 

序盤の呉京vsトニーに始まり、刑務所内の多人数バトル、倉庫内の呉京・任達華の脱出劇、ラストのロータスビル内でのバトルとどれをとってもいらないものは無いと言えるバトルが実に最高。

 

この中で一番は何と言われりゃそれはもちろんラストバトルの呉京・トニーvs張晉だろう。

呉京の中国拳法とトニーのムエタイ、ザコを散々に蹴散らせるほどの技をもってしても張晉は全ていなして決定打を決める事が出来ない。

特にトニーが過去作で見せた肘を使った関節砕きや全体重を乗せた両膝蹴りすらいなされてしまう部分はどうやって勝つんだこれって思ってしまった。

 

このラストバトルで一気に株を上げたのが張晉。

元々はスタント出身でチョイ役が多かったが、がっつり役に絡んできたのは「グランド・マスター」で章子怡(チャン・ツィイー)を狙う刺客から。

他にも呉建豪(ヴァネス・ウー)主演の「カンフー無敵」、彭于晏(エディ・ポン)主演の「ライズ・オブ・ザ・レジェンド 炎虎乱舞」、周潤發(チョウ・ユンファ)主演の「ゴッド・ギャンブラーレジェンド」等にも出演している。

(メジャーではないが「少林キョンシー」の続編「少林殭屍天極」にも出演)

 

最近ではこないだ日本で公開開始した「イップマン継承」で甄子丹(ドニー・イェン)演じるイップマンのライバルとなる同じ詠春拳使いのチョンを演じている。

 

顔色替えずに任務を遂行する姿は「ゴッド・ギャンブラーレジェンド」で演じたキャラに近いかな。

(もっとも~レジェンドの場合、謝霆鋒(ニコラス・ツェ)に必要以上に顔面をボコられるというネタみたいなやられ方になるんだけど)

 

なんせ表情変えずにスリーピースをビシッと決めて華麗に技を決めるその姿はある意味泥臭い呉京やトニーと上手く対比されてカッコイイ。

 

これに感情が乗ると「イップマン継承」のチョンとなり、また違うカッコ良さが滲み出ている。

願わくば腕があってカッコいいけど仕事の機会が減っていった莊泉利(ビリー・チョン)や杜宇航(デニス・トー)みたいな事にはならんでほしいと思う今日この頃。

 

また、ラストバトル前のナイフ使いの殺し屋である張馳と呉京のバトルは前作の甄子丹vs呉京を思い出させてくれる一戦!

 

前作は特殊警棒を装備した甄子丹とナイフを手にした殺し屋呉京のバトルだったが、本作ではトンファーを装備した呉京vsナイフを手にした張馳という(中の人の)新旧殺し屋対決がこれまた熱い!

 

そして、満を持して香港映画界に参戦したトニー・ジャー!

「マッハ!!!」から同じみのムエタイのキレは衰え知らず、しかし娘を大事にするシングルファーザーと言うこれまでにない強さと優しさを魅せてくれる。

思えば前作の「SPL」は「マッハ!!!」に触発されて製作されたと言われ、続編である本作に出演したのはまさしく縁としか言いようがない。

 

ただ、良い場面ばかりと言う訳でもなく、サーとチーキットのエンカウントやチャイとチーキットの意思疎通、チーキットの携帯が簡単に拾い上げられたりと所々ご都合主義的な展開になるのはちょっとどうよと思う。

 

しかし、そういった部分が吹き飛んでしまうほどにバトルにしてもバックボーンにしても良い要素が詰まっている以上、傑作と言わざるを得ない、そんな作品だと思う。

功夫バトル物としてはもちろん、潜入捜査系の作品としても是非観てほしい一本って感じでした!

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