ビバ!アジアン映画好きな日々

好きなアジアン映画(主に香港・台湾映画)をメインに時々邦画洋画をだらだらネタバレ込みでレビューするブログです。
一応キョンシー系サイトを共同で開いています。
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先日、ある店で購入したDVDに「三少爺的剣」という作品がありまして。
古龍原作の武侠小説がベースの映画でして、2016年の中国映画で主演が林更新(ケニー・リン)と何潤東(ピーター・ホー)で監督が爾冬陞(イー・トンシン)なんですな。

ちょっと前にツイッターで見かける機会があって、丁度店に置いてあったもんだが早速購入したんだけど、調べると本作はかつて爾冬陞がデビューしたショウブラの同名作品のリメイクだという。

 


だもんで、元ネタの映画を観るに至った訳だ。


ストーリー
ある原っぱに屈強な剣士たちが集まっている中に現れる一人の剣士。


その男の名は燕十三(演:凌雲)と言い、十三手以内に相手を斬り伏せる必殺剣の使い手であった。

 


ずば抜けた剣技で剣士たちを斬り倒す燕十三の前に武林の制覇をもくろむ慕容秋荻(演:陳萍)とその配下の剣士(演:徐少強(チョイ・シウキョン))、武林では有名な玉面霸王兄弟(演:顧冠忠、艾飛)が現れる。

慕容秋荻は武林制覇の邪魔となる神剣山荘の三少爺の暗殺を依頼する。
最強の剣客と言われる三少爺を倒せば自身が天下一の剣客になれる、と燕十三は依頼を引き受け神剣山荘へと向かう。

しかしそこで見たのものは三少爺の棺桶だった。
三少爺の側近だった謝王孫(演:井淼)曰く、三少爺は半月ほど前に病死したという。


所変わって、ある売春宿では阿吉(演:爾冬陞(イー・トンシン))が住み込みで働いていた。
言葉数が少なく、朴訥な阿吉は娼婦たちからからかいの的となっていたが、そんな彼を手を差し伸べたのが同じ娼婦の小麗(演:余安安)や阿吉と同じくそこで働く啞巴(演:樊梅生)だった。
そんなある日、小麗に乱暴を働く客が現れ、阿吉が遮るがその客は短刀まで抜き出し阿吉の腕を斬りつける。
しかし、腕を斬りつけられても微動だにしない阿吉に威圧感を覚えた客は恐れをなして逃げてしまった。

治療を受けた阿吉は寝静まった夜ひっそりと売春宿を抜け出した。

 


翌日、腹をすかしてへたり込んでいるところを老苗子(演:谷峰(クー・フェン))から饅頭の施しを受ける。
それが切っ掛けで自宅へと招待されるが、そこは小麗の実家でもあった。
再会した小麗と阿吉は穏やかな時を過ごす。

しばらくして、街の権力者である楊老闆(演:楊志卿)が宴の席で小麗を呼びつけるように言い、手下たちが老苗子の家になだれ込んでくる。
腕力に物を言わせ小麗を連れて行こうとする手下たちに抵抗する老苗子だが、その際に老苗子の母親(演:歐陽莎菲)が斬り殺されてしまう。
怒りを爆発させた阿吉は手下たちを瞬く間に叩きのめす。

怪我をした手下たちは楊老闆の元に戻り更に人数を揃えて報復に戻るが、これも阿吉に叩きのめされる。
その様子を影から見ていたのが慕容秋荻配下の剣士だった。
楊老闆の配下を全員斬り倒した剣士は自分についてくるよう阿吉に言う。


ついて行った先にいたのは慕容秋荻だった。
慕容秋荻は阿吉に武林制覇の為に力を貸すように言う。
阿吉こそ半年前に死んだとされていた三少爺その人だった。
名を捨て流浪の身として過ごしている三少爺は慕容の誘いを断る。

苗子親子を巻き込みたくないと考えた三少爺は苗子親子共々啞巴の家に身を寄せる。


一方、三少爺に泥を塗られた形の楊老闆は打倒三少爺の為に腕利きを8人集めたが、突然現れた玉面霸王兄弟に楊老闆含め悉く斬り倒されてしまう。

そして被害を増やさないためにも決着をつけるべく屋敷に現れた三少爺と戦いを始めるが、三少爺の実力には遠く及ばず玉面霸王兄弟は倒される。

が、啞巴の家では更に刺客が潜んでおり、三少爺は知らずに飲んだ茶に仕込まれた毒に侵されてしまう。
その場に現れた賊を倒した三少爺は啞巴の妻の薦めで医者(演:岳華)を紹介されるが、この医者も刺客"毒郎君"であり、金に目がくらんだ啞巴の妻もグルとなっていた。

啞巴は三少爺をだました妻を斬り、自身も責任を取って自害する。

三少爺は毒郎君を倒したが、より強い毒を仕込まれたせいであと三日の命となった。

三少爺は小麗に正体を明かし、治療の為に啞巴の家を出る。

果たして三少爺の命は助かるのだろうか―




最初このディスクを購入した時は役者が気になって購入したようなもので、武侠片とか意識し出したのはちょっと後になるんだな。

私自身実の所、武侠片の小説はまったく手を出していないので原作と比べてどうだったかと言うのが出来ない。
以前の水滸伝関連は水滸伝を呼んだことあるから比較で来たんだけどね。

そんな話はさて置き本作。

デビュー作にして爾冬陞の甘いマスクと運命に翻弄される様が飽きさせないつくりを出しているだと思う。

爾冬陞は最近でこそ監督としての名が知られているが当時は役者としてデビュー。
 
秦沛(チョン・プイ)、姜大衛(デビッド・チャン)と兄弟であり、役者一家の一人なんだよな。

更にショウブラの「少林寺列伝」や「水滸伝」に比べると数は落ちるがオールスターに近い構成となっている。

谷峰や余安安は言わずもがな、このブログでもショウブラ系の作品でよく見かける徐少強、来来キョンシーズや幽幻道士3のイメージが強いが実はこの頃から活躍していた顧冠忠、主に武侠片中心に活躍している凌雲、そして後半のゲスト羅烈、狄龍、ラストバトルで狂気のバトルを見せる姜大衛等等。
 
チョイ役レベルでは王龍威(ワン・ロンウェイ)、若手時代の元華(ユン・ワー)、元奎(ユン・ケイ)も出ている。

しかし、そんな俳優に混じっていながらキャラが負けていない爾冬陞は凄いと思うんだよね。
この三少爺というキャラの設定も良いと思うんだ。

強い力を持つが故に武林の血なまぐさい世界が嫌で名前を捨てて流浪の身になったのに、運命はそれを許さず元の世界に戻らざるを得なかったというこのダークな雰囲気が凄く良い。


ただ、残念なのはライバルである燕十三の出番が割と少なくて、序盤とラストだけなのがなぁ。
燕十三は三少爺とは逆で武林最強の肩書を手に入れようと狙うんだけど、後半の治療の場面まで出番が無いからそこらへんはもうちょっと描写が欲しかったかなぁ。

最後のバトルは避けられた可能性があっただけに切なかったけどね。

キャラと言えば本作の剣士はトンデモな力を持っているものの、変なキャラは居ないな。
同じ古龍原作の「マジックブレード」なんぞ「なんじゃこりゃ!?」な肩書と言うか変な殺し屋がごろごろ出てくるもんなぁ。
 

精々ラストに出てくる慕容金龍(演:姜大衛)かな。
にやにやしながら狂気の笑みを振りまき燕十三と三少爺の二人を相手にしても互角以上と言うインパクトの高いバトルは最期にふさわしい。
もっとも、最後は何かに気が付いたのか、慕容秋荻を殺害して姿を消しちゃうんだけどね。

インパクトという点では、後半の三少爺を助ける二人の剣士だろう。
 
 
「マジックブレード」の主人公傅紅雪と「流星胡蝶剣」の殺し屋韓棠。
二作とも古龍原作であり、しかもこの二人を演じるのが狄龍と羅烈で当時の作品そのままの役と武器を携えて出てくるというニクイ演出。
(傅紅雪は愛刀と同じ形をした木の棒だったけど)
 
あ、そう言えばキャラは違うが、毒郎君が使う戟は「流星胡蝶剣」の律香川と同じ仕込みタイプの戟だったな(どちらも岳華が演じている)
 
展開が少々突飛なのは気にはなるものの、中だるみすることなく最後までテンポよく進むのは監督である楚原の手腕なんだろうな。
 
かつてキングレコードや角川からショウブラのDVDがリリースされたが、本作もその一つに入れてほしかったと思う位の作品でした。
 
もう日本では出ないんだろうなぁ…
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